柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

芸術の秋2

『痛快あばれはっちゃく』77話より

アバンタイトル最後の芸術の秋

2年前に以下の記事を書きました。この時に、4代目『痛快あばれはっちゃく』の2年目のアバンタイトルには、芸術に関連したものはないと書いたのですが、再び見返したところ、77話のアバンタイトルに芸術家に扮した長太郎のアバンタイトルがありました。よって、以下の過去記事は間違った情報だったので、ここで訂正します。

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初代から続いてきた『あばれはっちゃく』のアバンタイトルは、5代目『逆転あばれはっちゃく』(1985年3月2日〜9月21日)で廃止されたので、長太郎が芸術家としてアバンタイトルに登場するのは、4代目『痛快あばれはっちゃく』77話のアバンタイトルで最後になります。長太郎が白いキャンバスを前にして、モデルを見て描こうとするも、なんか気が乗らないようで、助手のような立場の清が次から次へとモデルをチェンジしていきます。

『痛快あばれはっちゃく』77話より
『痛快あばれはっちゃく』77話より

最初のモデルは信彦。清は信彦のポーズや場所が違うと思って動かしますが、長太郎はピンとこず、次にけい子ちゃんに変わり、その次にマヤに。それでも、長太郎にはしっくりこないようで、最後にまゆみちゃんが登場します。

『痛快あばれはっちゃく』77話より

本命登場

まゆみちゃんが来て、ようやく長太郎の理想のモデルの登場。長太郎は駆け寄って、まゆみちゃんにこんなポーズでとジェスチャーで示して、お願いをしますが、拒否されて実力行使。そこにまゆみちゃんを助けるために、清、信彦、けい子ちゃん、マヤがやってきて、逆に長太郎の服を脱がしてしまいます。長太郎はまるで金太郎のような衣装になってポーズをとり、「なんで、こうなるの」と一言。ここで初めて声が出ます。それまで、ずっとサイレントでジェスチャーだけで話が進んでいました。

『痛快あばれはっちゃく』77話より
『痛快あばれはっちゃく』77話より

彫刻家だったのか?

「なんでこうなるの?」とぼやく長太郎に、まゆみちゃんが「彫刻は喋らないの」と言って、5人が長太郎に白い粉をかけてオチです。長太郎が絵筆を持って、白いキャンパスを見ていたので、信彦達をモデルにして絵を描く画家なのかななんて、思ってみていたのですが、最後のまゆみちゃんの言葉を聞いて、あれ、この長太郎は画家ではなく、彫刻家の方だったのかな、なんて思ってしまいました。多分、画家なんだけど、長太郎の暴走で、みんなが長太郎を彫刻にしてしまえってことになったんじゃないかなって思います。

77話の初回放送日が1984年10月20日なので、まさに秋真っ盛りの時期。4代目は1年目もそうでしたが、長太郎の同級生レギュラーメンバーが全員揃ってのアバンタイトルでした。他の代でも同級生レギュラーメンバーアバンタイトルに全員出てくるのもありますが、芸術の秋というテーマで限定すると、1年目も2年目も全員揃っているのは、他の代では見られなかったなって思いました。

調子に乗った長太郎が最後に痛い目を見るのは同じですが、長太郎が最終的に芸術作品になってしまうのは、独自の展開かなって思いました。ちなみに77話の脚本は市川靖さん、監督は松生秀二監督でした。2年前には、このアバンタイトルを忘れていましたが、これで訂正が出来て、補完が出来ました。芸術の秋に訂正が出来て良かったです。

『痛快あばれはっちゃく』77話より

ドラえもんになったあばれはっちゃく

『痛快あばれはっちゃく』40話より

あばれはっちゃくに登場したドラえもん

4代目『痛快あばれはっちゃく』40話に登場したドラえもん。『あばれはっちゃく』シリーズでは、初代『俺はあばれはっちゃく』(1979年~1980年)から、ドラマの中に『ドラえもん』が長太郎が見ているテレビ番組として、または小道具、黒板や道路の落書きで何度か登場してきますが、ここまで堂々とドラえもんが登場してくるのは、4代目『痛快あばれはっちゃく』(1983年~1985年)ぐらいです。

さて、この堂々と『痛快あばれはっちゃく』40話に登場したドラえもんの正体が誰かというと……。

『痛快あばれはっちゃく』40話より

そう、『痛快あばれはっちゃく』の主人公4代目あばれはっちゃく桜間長太郎!

長太郎は初代から声色を使ったり、母ちゃんやてるほの服を使って女装をしたりして変装はしているのですが、着ぐるみまで用いて変装をしたのは4代目長太郎ぐらい。さらには、4代目長太郎はセーラー服やワンピースや鬘などを使って女装することも多く、いろいろな衣装を使っての変装が多かったのは4代目長太郎の特徴だったか、と。

初代長太郎の変装道具は、その調達先がドラマの中で分かるのですが、4代目長太郎の場合は不明だったりします。セーラー服やワンピースは、まだ、ドラマの中に描かれていなくても、こんな形で調達したのかな、用意したのかなって想像できるんですが、40話のドラえもんの着ぐるみはどこで調達してきたのか、さっぱり分かりません。ドラえもんの着ぐるみって、そんじゃそこらに売っていないだろうし、小学生が買えるものでもないだろうし……。長太郎ってどこでドラえもんの着ぐるみを手に入れたんでしょう?。

今日はドラえもんと坂詰貴之さんの誕生日

4代目長太郎の時にドラえもんになった坂詰貴之さん。今日9月3日は、坂詰貴之さんとドラえもんの誕生日です。坂詰さんは現在は声優として活躍されていて、最近でも所属事務所のX(旧Twitter)公式アカウントでもその活動が報告されていました。また、声優としての坂詰さんから興味をもった方達が、坂詰さんが子役時代に4代目あばれはっちゃくだったことを知って驚いていた人をXで多く見かけました。(調べていくうちに私のブログに迷い込んだ人もいるみたいです)

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それから、Xでは坂詰さんの声を立木冬彦さんと間違える人も多く見受けられました。坂詰さんは声優としても実力のある人なので、多くの人達にその魅力を知って欲しいですし、長く元気に活躍を続けていって欲しいです。改めて坂詰さん、51歳のお誕生日おめでとうございます。末永いご活躍を応援しています。

偽ドンペイは初代ドンペイ?

『痛快あばれはっちゃく』51話より

あ、ドンペイ

4代目『痛快あばれはっちゃく』51話でドンペイにそっくりな犬が盗みなどの騒動を起こして、ドンペイに疑いがかかります。ドンペイの無実を証明するために、ドンペイに間違えられた当時では珍しい犬種のもう一匹のラブラドール・レトリバーを長太郎が探すことになり、見事、捕らえたのですが、その時に捕まえラブラドール・レトリバーを見た瞬間、私は「あ、ドンペイ」と思ってしまいました。

上記の引用画像のどちらが、4代目の長太郎のドンペイだと思いますか。向かって右側が4代目長太郎のドンペイで、左側がドンペイに間違えられた犬です。2匹を並べてみると、個体の違い、顔つきの違いが分かりますが、ファンの人から見たら、どちらもドンペイに見えるのではないでしょうか。

多分、間違えられたドンペイは初代から3代目までのドンペイじゃないかな

確認はとっていませんが、私は51話に登場したドンペイに間違えられたラブラドール・レトリバーは、初代『俺はあばれはっちゃく』~3代目『熱血あばれはっちゃく』に出ていた初代ドンペイじゃないかなって思っています。4代目のドンペイは1話で子犬の時にまゆみちゃんからプレゼントされたラブラドール・レトリバーで、初代から3代目に出ていたドンペイとは別の個体の犬です。

51話の作中で、まゆみちゃんが言っていますが、当時はラブラドール・レトリバーは日本の家庭で飼う犬としては、珍しい犬種でしたので、そうそうドラマの1話の話の為だけに、すぐに用意出来る犬種ではなかったはずです。けれども、初代ドンペイなら、元々は国際放映の部長さんの飼い犬でしたし、撮影にもなれているし、比較的すぐに用意できたのではないかなって思うのです。

ちなみに比較の為に、初代から3代目までのドンペイの画像を並べておくので、上にある画像と比較してみてください。どうでしょうか。違うかなあ……。

『俺はあばれはっちゃく』エンディングより

『男!あばれはっちゃく』39話より

『熱血あばれはっちゃく』43話より

あばれはっちゃくのライバルがまだライバルじゃなかった頃

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上記リンクの過去記事で、次作で主人公長太郎を演じる人達が前作で、どんな役で出演していたかを紹介しました。その時に5代目長太郎役の酒井一圭さんが前作の4代目『痛快あばれはっちゃく』に出演しておらず、その関連で4代目に出演していた5代目の長太郎の同級生、大下五郎役の大島和徳さんと島崎達也役の宇梶忠男さん、追加で5代目のライバル高田秀彦役の阪田智弘さんを紹介し、初代に出演した2代目のライバルの邦彦役を演じた長野昇一さんも紹介しました。

その後、作品や過去記事を見返してきて、3代目『熱血あばれはっちゃく』のライバル輝彦役の小池満敏さん、4代目『痛快あばれはっちゃく』のライバル信彦役の草間忠宏さんの前作での出演を確認できたので、上記リンク記事から、5代目同級生役、ライバル役、2代目ライバル役の記事を削除して、こちらの記事に移転し、ここで改めて『あばれはっちゃくのライバルがまだライバルじゃなかった頃』として、紹介したいと思います。

佐藤邦彦がまだ佐藤邦彦じゃなかった頃

佐藤邦彦は2代目『男!あばれはっちゃく』の5年生の時の長太郎のライバル。父ちゃんの上司・佐藤部長の息子で長太郎と同じくみゆきちゃんに恋をしていた男の子です。邦彦を演じたのは長野昇一さん。長野さんは前作、初代『俺はあばれはっちゃく』27話でお祭り好きの江戸っ子、長太郎と張り合うヒトミちゃんの従弟サトル役で出演していました。

『俺はあばれはっちゃく』DVDBOXのブックレットには、吉田友紀さんへのインタビューの中で、栗又さんも長野さんの出演もカメラテストであることが明記されているので、2人ともに次回作『男!あばれはっちゃく』の主人公長太郎候補としての出演だったと思われます。

『俺はあばれはっちゃく』27話より

井上輝彦がまだ井上輝彦じゃなかった頃

3代目『熱血あばれはっちゃく』の井上輝彦を演じた小池満敏さんは、2代目『男!あばれはっちゃく』43話でカワムラ マサシ役で登場しています。浅見道場に通うマサシは同じ道場に通うタケダ イチロウと共にみゆきちゃんに対決を申し込みにきました。

『男!あばれはっちゃく』43話より

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小池さんについては、上記リンクの過去記事でも書きましたが、その後プロゴルファーになった可能性が高く、1970年5月14日生まれかもしれません。

もしも、私が調べた小池さんの生年月日が正しければ、『熱血あばれはっちゃく』は主演の長太郎役の荒木直也さんが1970年10月13日生まれ、ヒロインのあけみちゃん役の浜村砂里さんが1971年3月18日生まれ、あけみちゃんの友人のみどりちゃん役の浅井星美さん(現・浅井星光さん)が1970年7月7日生まれなので、長太郎の同級生レギュラー子役の6人のうち(私が分かっている範囲で)4人が『熱血あばれはっちゃく』(1982年4月10日~1983年3月26日)のドラマの設定年齢よりも1学年上の6年生だったことになります。(ぶっちゃけ『熱血あばれはっちゃく』の写真集を持っている人は、3代目のレギュラー子役の生年月日を全員把握しているんだろうなあ)

飯田信彦がまだ飯田信彦じゃなかった頃

『熱血あばれはっちゃく』41話より

4代目『痛快あばれはっちゃく』で信彦を演じた草間忠宏さんは、3代目『熱血あばれはっちゃく』41話でハヤシダ ケンタロウを演じています。父ちゃんの大事な仕事相手の林田建設の会長の孫のケンタロウ。その為にケンタロウが父ちゃんの大事にしていた魚拓にいたずら書きをしてダメにしても、得意先の孫なので怒るに怒れないという。この林田建設の会長さんが水戸黄門を尊敬する水戸黄門マニアで、その孫のケンタロウは茨城からやってきた子。

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茨城からきたというと、5代目長太郎がそうだったりしますが、もしかすると、3代目でケンタロウが茨城から来ていたことを踏まえると、4代目長太郎は茨城からの転校生にする予定だったりしたのかもしれません。41話のサブタイトルは「俺よりはっちゃくマル秘作戦」で、ケンタロウが長太郎も呆れるいたずらっ子であったことから、草間さんも、栗又さん、長野さん、先に『熱血あばれはっちゃく』34話に出演した坂詰さん同様に、次期長太郎候補としての出演だったのかもしれないなって思います。

高田秀彦がまだ高田秀彦じゃなった頃

5代目『逆転あばれはっちゃく』で秀彦を演じた阪田智弘さんは、4代目『痛快あばれはっちゃく』81話に登場します。阪田さんが4代目で演じたのは、ローラースケートで遊んでいたまゆみちゃん達に言いがかりをつけて嫌がらせをしたマツノキ小の6年生6人組の1人です。6人組は長太郎に名前を聞かれて3人が名前を名乗るのですが、阪田さんが演じた少年は名乗らないので、名前がわかりません。

下記引用画像で阪田さんと一緒にいるのは、この81話のゲストであるマツノキ小6年6人組のリーダー格のウエダアキラ。演じたのは、矢野泰二さんです。矢野さんは1970年7月19日生まれ。子役時代は東京宝映に所属していました。『はいすくーる落書』(1989年・TBS)の猿橋直や『夏子の酒』(1994年・フジテレビ)等数多くのドラマに出演。また、MARKET-CLUBというグループで歌手としての活動もされていました。

『痛快あばれはっちゃく』81話より

大下五郎が大下五郎じゃなかった頃、島崎達也が島崎達也じゃなかった頃

『痛快あばれはっちゃく』90話より

4代目『痛快あばれはっちゃく』には、秀彦役の阪田さんだけでなく、5代目『逆転あばれはっちゃく』で長太郎の同級生の大下五郎を演じた大島和徳さんと島崎達也を演じた宇梶忠男さんが共に『痛快あばれはっちゃく』90話「男の恋はナミダ色マル秘作戦」に出演しています。

この話ではデートをしているカップルがいたずらされる事件が起きて、その犯人を捜していた少年が最初に長太郎に犯人扱いされてしまうのですが、その犯人扱いされた少年を大島和徳さんが演じていて、真犯人、怪人19面相役を宇梶忠男さんが演じていました。大島和徳さんは5代目では長太郎をいじめた役でしたが、4代目ではどちらかというと正彦系統の役だったと思いました。宇梶さんが演じた役は少し調子のよい感じで私は公一系統の少年だと感じました。(個人の感想です)

大島和徳さんと宇梶忠男さんは、5代目の1話から登場していて、比較的目立つ同級生役でしたが、次第に5代目での出演は減っていきます。それでも、2人は最終回はしっかり出演されました。5代目が打ち切りという形(そもそも5代目で『あばれはっちゃく』が終了予定だったという噂も目にしました)にならずに1年間続いていたら、2人とももっと話に多く関わっていたのかなって思いました。

たぶん、全員次回作の長太郎候補だったんじゃないかな

役名のある役、セリフが多く、メインのゲスト役だったり、そうでない役であったりするのですが、次回作でレギュラーとして出演していたのを見ていくと、長太郎のライバル、正彦の後継者の役を演じた人達が前作の『あばれはっちゃく』にゲスト出演していたのは、次回作の長太郎候補、もしくはライバル役候補としての出演だったのかなって思います。

他にも、次回作で長太郎やライバル、親友役での出演がなかった人の中にも、次回作の長太郎の年齢に近い人達は、その候補としてカメラテストを兼ねて出演されていたのではないでしょうか。

今回の記事タイトルは「あばれはっちゃくのライバルがまだライバルじゃなかった頃」にしましたが、既に当時の長太郎と張り合うサトルやケンタロウのような人物もいて、ライバルになる前に、既に前作でライバルだったんじゃないかって思ってしまいました。

8月生まれ(ドラマを見て分かる設定130)

『痛快あばれはっちゃく』48話より

しし座のまゆみちゃん

『痛快あばれはっちゃく』のヒロインまゆみちゃんは、8月生まれのしし座。しし座は7月23日~8月22日生まれまで。まゆみちゃんは8月生まれのしし座なので、8月1日~22日までのいずれかがまゆみちゃんの誕生日。まゆみちゃんが8月のしし座と分かる話が48話。ただ、8月の何日かまでは分かりません。そこで、私は日にちが正式に決まっていないことをいいことに、まゆみちゃんは8月8日生まれのしし座に自分の中だけで、勝手に決めました。

なぜか。

それは、私が8月8日生まれのしし座だからです。日にちが決まっていないのなら、8月生まれのしし座の範囲内で日にちを決めても問題ないよね。ファンの一人が自分の誕生日と同じだと勝手に思ってもいいよね、という図々しい理屈です。それと、まゆみちゃんの血液型はA型なんですが、私も血液型はA型なのです。

8月生まれのしし座でA型で同じだし、非公式で自分の中で同じ誕生日にしてもいいよね、という勝手な理屈。8月生まれのしし座のA型の人達はたくさんいるけども、でも、楽しみとして思うことは自由よね、という。

ちなみに

サラッと書きますが、実は私の名前、本名も「まゆみ」だったりします。名前が同じで同じ8月生まれのしし座のA型。なら、生まれた日にちも一緒だと思い込んでもいいよね、と思ってしまったのです。年齢は2歳年下で、それこそ、年齢も同じで名前も8月生まれも星座も血液型も同じまゆみさんがいると思うけれども、それでも名前と誕生月と星座と血液型が自分と一緒なことが嬉しくて、誕生日が明確に出ていないのなら、許容範囲内で同じだと思って、ちょっと喜ぶくらいはいいよね、という。

まあ、単に名前と誕生月と星座と血液型がまゆみちゃんと同じで嬉しかったというお話でした。

あばれはっちゃくとその友人の親戚達

親戚の人達

あばれはっちゃく』には、長太郎やその友人の従弟やはとこ、親戚の子達が登場して騒動を起こす話がありました。初代『俺はあばれはっちゃく』の恵子ちゃんと正彦の2人はまたいとこ(はとこ)の関係、2代目『男!あばれはっちゃく』のカヨちゃんは長太郎の母方の従姉、4代目『痛快あばれはっちゃく』のマリちゃんも長太郎とは従姉弟関係で、この4人はレギュラーとして出演していましたが、この4人以外で、ゲストとして出演した長太郎と同年代、少し年上のいとこやはとこ、親戚の人を紹介していきます。

初代『俺はあばれはっちゃく』から

ヒトミちゃんの親戚のお兄さんの北野マモル

『俺はあばれはっちゃく』24話より

『俺はあばれはっちゃく』24話に登場する北野マモルは、山形から長太郎の姉てるほのクラスに転校してきた中学生。北野君はヒトミちゃんの親戚のお兄さんです。ヒトミちゃんが北野君を長太郎に紹介した時に「親戚のお兄さん」と紹介しているのですが、どのような血縁関係か説明をしていないので、親戚のお兄さんとしか分かりません。北野君はてるほに恋をしますが、てるほの友人であるチカに惚れられてしまって、とても困ってしまいます。北野君を演じた八幡さんは2代目『男!あばれはっちゃく』12話にも出演されていました。

ヒトミちゃんの従弟のサトル

『俺はあばれはっちゃく』27話より

27話に登場した東京からきたお祭りが大好きなヒトミちゃんの従弟のサトル君。サトル君とサトル君を演じ、2代目で邦彦を演じた長野昇一さんに関しては、これまでも過去記事で何度か書いてきたので説明は割愛します。

2代目『男!あばれはっちゃく』から

みゆきちゃんのいとこのオカムラトシオ

『男!あばれはっちゃく』20話より

『男!あばれはっちゃく』20話に登場したみゆきちゃんのいとこのトシオ君。トシオ君は横浜からきたみゆきちゃんと同い年のいとこです。なんとなく、気障な性格ないとこでしたね。幼稚園の頃にみゆきちゃんと一緒にお風呂に入ってたりして、長太郎を怒らせていました。トシオ君とトシオ君を演じた鈴木政晴さんに関しては、下のリンク先の過去記事で触れていますので、興味がありましたらお読みください。

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長太郎のまたいとこのツクバハナエ

『男!あばれはっちゃく』71話より

少女漫画家を目指して群馬から出てきた長太郎のまたいとこ(母方のはとこ)のツクバハナエちゃん。長太郎からは「バナエ」と呼ばれています。すごく積極的で行動力のある女の子。長太郎とは幼稚園の時に結婚の約束をした仲だったりします。長太郎がみゆきちゃんを好きなのを見抜いてからかったりしていました。

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ハナエを演じた久保田理恵さんは、宮川ひろ先生の児童文学『おかあさんのつうしんぼ』を映画化した日活の児童映画『おかあさんのつうしんぼ』(1980年公開・武田一成監督)で千葉夕子役で出演しています。ちなみに、『おかあさんのつうしんぼ』は1982年こども傑作シリーズでテレビドラマ化されていて、この時のテレビドラマでは『あばれはっちゃく』シリーズでお馴染みの田口成光さんが脚本、監督が山際永三監督、主演の夕子役が水沢真子さんでした。

あばれはっちゃく』シリーズファンから見ると、2代目長太郎のはとこのハナエと4代目ヒロインまゆみちゃんが同じ夕子という人物を演じていたんだなっていう見方が出来て面白く感じます。

3代目『熱血あばれはっちゃく』から

実とルミちゃんの従兄のケン

『熱血あばれはっちゃく』20話より

『熱血あばれはっちゃく』20話に登場し、ルミちゃんと仲良くしていて長太郎の兄修一郎を絶望のどん底に叩き落した少年ケン。実は、北海道から来たルミちゃんと実の従兄。ルミちゃんから「ケン兄ちゃん」と呼ばれているケンを演じたのは、細川明さん。細川さんは当時、劇団東俳に所属されていました。劇団東俳には、2代目で克彦、3代目でカミジョウを演じた織田真早彦さんも所属されていましたが、細川さんも所属されていて、また、実を演じていた山住高広さんも所属されていました。

1982年の雑誌広告

あけみちゃんのいとこのマユミ

『熱血あばれはっちゃく』40話より

40話に登場したあけみちゃんのいとこ。自分が通う四ッ葉学園へ編入させようと母親と一緒にあけみちゃんの家にやって来て、2人であけみちゃんとあけみちゃんのママに四ッ葉学園への編入を促します。あけみちゃんのパパがマユミちゃんの母親に「ねえさん」と呼んでいることから、マユミちゃんはあけみちゃんの伯母の娘。マユミちゃんの母親があけみちゃんのママを「あさこ」と呼び捨てにしているので、マユミちゃんの母親は、あけみちゃんのママのお姉さんなのかも。ただ、あけみちゃんのパパの姉も可能性としては低いけれど捨てきれない。どちらにしても、父方でも母方でも伯母の娘で、ドラマの中で苗字が出てこないので苗字は不明。

マユミちゃんの母親がみゆきちゃんのママを演じた藤江リカさんで、あけみちゃんのママがヒトミちゃんのママでもあった木村有里さんなので、この2人が揃って長太郎に対する愚痴を言い合う場面は、もうすごい笑えます。

マユミちゃんを演じた若生良子さんは、他に高見知佳さん主演の『おてんば宇宙人』(1981年・日本テレビ)等に出演していました。名前が4代目ヒロインのまゆみちゃんと同じことから、3代目のこの時点で次作のヒロインの名前として「マユミ」という名前が出ていたのかな。

ただ「マユミ」という名の女の子は初代32話にも登場していて、それとは別人で原作でも「相倉マユミ」という名前の登場人物がいて、5代目でも長太郎の姉、カオルの友人として真由美さんが登場しているので、「マユミ」という名前はごくありふれた名前なんだろうなって思っています。私の小学校時代のクラスにも私を含めて3人の「マユミ」がいたし、転校先にも2人マユミさんがいましたから。人気のあった名前だったんですね。昔は。

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5代目『逆転あばれはっちゃく』から

あかねちゃんの親戚のお姉さんの小林弥生

『逆転あばれはっちゃく』17話より

『逆転あばれはっちゃく』17話に登場した、ヒロインあかねちゃんの親戚のお姉さんの小林弥生さん。弥生さんの父親は植木職人。弥生さんは父親の弟子と恋仲なのですが、高所恐怖症の弟子との交際を父親に認めてもらえず、その恋人の恐怖症を長太郎がなんとかするという。ちなみに弥生さんの父親小林房之介を演じたのが2代目での邦彦の父親役を始めとして、『あばれはっちゃく』シリーズではお馴染みの恒吉雄一さんでした。

弥生さんを演じたのは早乙女朋子さん。早乙女さんは脚本家桂千穂さんに師事し日活に入社。現在は日活を退職され作家滝川杏奴さんとして活躍されています。第8回小説すばる新人賞受賞、日本文芸クラブの会員です。旧Twitter(X)であかねちゃんのお姉さん役を演じていたことをツイートされていました。ドラマの中で、あかねちゃんは弥生さんのところが親戚の家だと長太郎に言うのですが、どういう血縁関係の親戚かは言わないので、従姉なのか、はとこなのかは分かりません。

4代目『痛快あばれはっちゃく』はいなかった

ゲストとして出演してきた長太郎とその友人達の親戚の子達は以上かな。初代、2代目、3代目、5代目には長太郎やその友達の親戚がゲスト出演してきましたが、4代目『痛快あばれはっちゃく』には、登場していませんでした。長太郎の従姉はレギュラーメンバーのマリちゃんがいたけれどゲストではないし、清、信彦、マヤ、トシ子、まゆみちゃん、けい子ちゃんの親戚やいとこやはとこも登場しませんでした。

4代目はいつもの子ども達の親戚の子はゲストとして登場しませんでしたが、その代わりというか、広田先生の古い知り合いの息子で、長太郎とはっちゃくの座を競い合うマツモトシンタロウが74話に登場しています。マツモトシンタロウを演じた高村宏希さんは、他に『ドラマスペシャル但馬屋のお夏』(NHK・1986年10月18日放送)、『かあさんせんせい』(フジテレビ・1985年10月18日放送)等に出演されていました。

『痛快あばれはっちゃく』74話より

熱心にピンク・レディーの振付を覚える長太郎(ドラマを見て分かる設定129)

『俺はあばれはっちゃく』1話より

長太郎の部屋にあるピンク・レディー

『俺はあばれはっちゃく』の長太郎の部屋には、ピンク・レディーの写真が飾ってあります。上記引用画像にあるように、1話から長太郎の部屋にある3枚のピンク・レディーの写真。上記引用画像では小さいので、もっと分かりやすく大きく確認出来る『俺はあばれはっちゃく』18話の場面の示します。

『俺はあばれはっちゃく』18話より

この3枚のピンク・レディーの写真を調べてみると、同じ写真がヤフオクやメルカリ等で売られているのを見つけることが出来ました。それを見ると、写真の裏側にピンク・レディーの曲の振付の写真があり、振付を覚えることが出来るようになっていました。

page.auctions.yahoo.co.jp

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山勝のピンク・レディー集振付カード

調べていくと、山勝でピンク・レディーの写真の裏に振付の写真があるカードだったことが分かりました。未開封で3枚入りの商品も売られてたり、箱で売られているのが確認出来ました。長太郎が部屋に飾っていたピンク・レディーの写真は、山勝が売っていた振付を覚えることが出来る写真カードだったんですね。

aucview.aucfan.com

熱心にテレビを見て振付を覚える長太郎

ピンク・レディーの振付を覚えることの出来る山勝のピンク・レディー集のカードを持っていた長太郎。ここから、長太郎が熱心にピンク・レディーの振付を覚え、マスターしていたことが推測出来ます。ただ、小道具として長太郎の部屋にあるだけの飾りで、長太郎がピンク・レディーの振付を覚えていた訳ではないと思う人もいるかと思いますが、長太郎は2話で『走れ!ピンク・レディー』を見ながらカメレオン・アーミーの振付を踊っています。

そこに洗濯物を持った母ちゃんが来て、長太郎に「また、踊っているのかい」と話しかけていることから、長太郎がよく踊っていることが分かります。長太郎の部屋にあるピンク・レディーの振付を覚えることが出来るカード、母ちゃんの言葉と、実際にテレビを見ながら踊っている長太郎を見ることで、ピンク・レディーの振付を長太郎は熱心に覚えていたと言えるのです。

長太郎は「ピンク・レディーぐらい踊られないと時代に取り残される」と言って、洗濯物を干そうとした母ちゃんを引き留めて、一緒に踊りの続きをしているのです。当時は、ピンク・レディーの振付を熱心に覚える子どもは多かったので、長太郎も、また、その一人だったということですね。

『俺はあばれはっちゃく』2話より

一体感

小道具はその場や登場人物にあったものを用意して、その登場人物の趣味や個性を表現しているのかなって思います。それとも、脚本に書かれていることを表現するのに、見合ったものを既存の小道具の中から、すぐに用意出来る物を使って、特に意味を持たせることなく、使っている可能性もあるのかな。どちらにしても、見ている視聴者の私はちょっとした背景の小道具を見て様々な思いを駆け巡らせます。

それは、ドラマに出てくる小道具やテレビ番組は現実に存在していたもので、私も見ていたり、使っていたものがあるので、それを確認することで、なんだかドラマの人物と一体感を感じられて、私は得をした気分になって嬉しくなるからです。皆さんはどうですか。