柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

水戸の黄門様

水戸黄門

あばれはっちゃく』では、東野英心さんが父ちゃん役でシリーズに出演していたからか、東野英心さんの実父の東野英治郎さんが演じた国民的時代劇『水戸黄門』の水戸光圀ネタが出てくることがありました。

あばれはっちゃく』シリーズが放送されていた当時、他局のTBSでしたが月曜夜8時から放送されていたナショナル劇場の『水戸黄門』は人気時代劇で、その主役の水戸のご老公様を演じた初代黄門様の東野英治郎さんは有名で、東野英心さんがその東野英治郎さんの息子であるということは、子どもの私でさえも知っていました。

初代『俺はあばれはっちゃく』の中の水戸黄門

だからなのでしょうか、『あばれはっちゃく』ではメタ的に、水戸黄門ネタが出てくるのです。それは、初代から既に出てきていました。初代『俺はあばれはっちゃく』16話「ガードマンだマル秘作戦」。この話に登場した文太の母親が誤って、文太の祖母が大事にしている屏風に掃除機をぶつけた時に、文太の母親に怒ります。なぜなら、それが水戸の黄門様が書をしたため、代々徳川家に伝わった国宝級の屏風だから。

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『俺はあばれはっちゃく』16話より

この16話は原作の「ガードマン作戦」と「ワンワン作戦」を元した話で大筋の話は同じですが、原作と違いがあります。大きな違いは、文太の姉、エミ子がドラマには登場していないところです。それ以外は、概ね原作の話に忠実です。ですが、水戸の黄門様の屏風はドラマだけに出てきたもので、これは、もう、東野英治郎さんの水戸黄門を意識したとしか思えません。

3代目『熱血あばれはっちゃく』の中の水戸黄門

3代目『熱血あばれはっちゃく』の代になると、サブタイトルからしていかにも、水戸黄門というサブタイトルが出てきます。一番、分かり易いのは、13話「ひかえろ!弱虫マル秘作戦」。この話では、こうさんが教えてくれた堀内先生の身分証明書を見せる場面があるのですが、これがまさに水戸黄門で格さんが印籠出す場面そっくり。

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『熱血あばれはっちゃく』13話より

それから、『熱血あばれはっちゃく』41話「俺よりあばれはっちゃくマル秘作戦」に登場した北見治一さんが演じた水戸の林田建設の会長さんは、まさに水戸黄門様。

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『熱血あばれはっちゃく』41話より

父ちゃんの会社が林田建設と仕事をすることになり、それを長太郎に説明した時の父ちゃんの言葉は、まさに父ちゃん役の東野英心さんと東野英治郎さんの親子関係があればこそ。

「あの爺さんな、水戸のハヤシダ建設って会社の会長さんでな。社長は息子さんに譲って隠居しているんだそうだが、今度、うちの会社と業務提携してホテルを建てるっていう話があるんでぃ。それで、父ちゃんの設計図を気に入ってな。あの、水戸黄門

水戸黄門

「ああ、天下の副将軍を尊敬してるんだってよ」

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『熱血あばれはっちゃく』41話より

 この引用した場面での東野さんの台詞は、まさにお茶の間の視聴者が分かっている前提での台詞だなって思います。今回は、初代と3代目で気づいた『水戸黄門』のネタを紹介しましたが、他の代でもあったはずだし、初代と3代目の他の話にもあったかもしれません。また、それも見つけてみようかなって思います。

ま、忘れているのや、まだ見返してない話も結構あるし。それと、3代目の父ちゃんは栃木の日光の宮大工っていう設定があって、栃木の日光といえば徳川家康を祀っている日光東照宮があるじゃないですか(違ったかな?)、それに5代目『逆転あばれはっちゃく』の桜間家は茨城から引っ越してきて、茨城といえば水戸のご老公様のお膝元。これも狙ったとは思いませんが、なんか水戸黄門ネタを思い浮かばせてくれます。

おーい、柿の葉、2代目、4代目、5代目の『水戸黄門』ネタを忘れているよっていう方がいれば、コメント欄で教えてくれると嬉しいです。

水戸黄門様関連番外編

ああ、そういえば5代目長太郎役の酒井一圭さんは、今年舞台で『水戸黄門』の助さんを演じていましたね。黄門様は里見浩太朗さん。なんかこんなところにも繋がりを感じました。


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おまけ

それから、こうさんがコメントで教えてくれましたが、3代目『熱血あばれはっちゃく』では、長太郎役の荒木直也さんが27話で実父の荒木とよひささん作詞の『四季の歌』の替え歌を父ちゃんと歌っていたと教えてくれて、見直してみると、壺を抱えた長太郎がこうさんのコメントにある通り「壺を愛した人は」って歌いながら帰ってきてました。長太郎の荒木さん、父ちゃんの東野さんのドラマを離れた実際の親子の関係を思わせるメタ要素が3代目は他の代よりも目立っているかなって感じました。

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『熱血あばれはっちゃく』27話より