柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

芸術の秋2

『痛快あばれはっちゃく』77話より

アバンタイトル最後の芸術の秋

2年前に以下の記事を書きました。この時に、4代目『痛快あばれはっちゃく』の2年目のアバンタイトルには、芸術に関連したものはないと書いたのですが、再び見返したところ、77話のアバンタイトルに芸術家に扮した長太郎のアバンタイトルがありました。よって、以下の過去記事は間違った情報だったので、ここで訂正します。

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初代から続いてきた『あばれはっちゃく』のアバンタイトルは、5代目『逆転あばれはっちゃく』(1985年3月2日〜9月21日)で廃止されたので、長太郎が芸術家としてアバンタイトルに登場するのは、4代目『痛快あばれはっちゃく』77話のアバンタイトルで最後になります。長太郎が白いキャンバスを前にして、モデルを見て描こうとするも、なんか気が乗らないようで、助手のような立場の清が次から次へとモデルをチェンジしていきます。

『痛快あばれはっちゃく』77話より
『痛快あばれはっちゃく』77話より

最初のモデルは信彦。清は信彦のポーズや場所が違うと思って動かしますが、長太郎はピンとこず、次にけい子ちゃんに変わり、その次にマヤに。それでも、長太郎にはしっくりこないようで、最後にまゆみちゃんが登場します。

『痛快あばれはっちゃく』77話より

本命登場

まゆみちゃんが来て、ようやく長太郎の理想のモデルの登場。長太郎は駆け寄って、まゆみちゃんにこんなポーズでとジェスチャーで示して、お願いをしますが、拒否されて実力行使。そこにまゆみちゃんを助けるために、清、信彦、けい子ちゃん、マヤがやってきて、逆に長太郎の服を脱がしてしまいます。長太郎はまるで金太郎のような衣装になってポーズをとり、「なんで、こうなるの」と一言。ここで初めて声が出ます。それまで、ずっとサイレントでジェスチャーだけで話が進んでいました。

『痛快あばれはっちゃく』77話より
『痛快あばれはっちゃく』77話より

彫刻家だったのか?

「なんでこうなるの?」とぼやく長太郎に、まゆみちゃんが「彫刻は喋らないの」と言って、5人が長太郎に白い粉をかけてオチです。長太郎が絵筆を持って、白いキャンパスを見ていたので、信彦達をモデルにして絵を描く画家なのかななんて、思ってみていたのですが、最後のまゆみちゃんの言葉を聞いて、あれ、この長太郎は画家ではなく、彫刻家の方だったのかな、なんて思ってしまいました。多分、画家なんだけど、長太郎の暴走で、みんなが長太郎を彫刻にしてしまえってことになったんじゃないかなって思います。

77話の初回放送日が1984年10月20日なので、まさに秋真っ盛りの時期。4代目は1年目もそうでしたが、長太郎の同級生レギュラーメンバーが全員揃ってのアバンタイトルでした。他の代でも同級生レギュラーメンバーアバンタイトルに全員出てくるのもありますが、芸術の秋というテーマで限定すると、1年目も2年目も全員揃っているのは、他の代では見られなかったなって思いました。

調子に乗った長太郎が最後に痛い目を見るのは同じですが、長太郎が最終的に芸術作品になってしまうのは、独自の展開かなって思いました。ちなみに77話の脚本は市川靖さん、監督は松生秀二監督でした。2年前には、このアバンタイトルを忘れていましたが、これで訂正が出来て、補完が出来ました。芸術の秋に訂正が出来て良かったです。

『痛快あばれはっちゃく』77話より