柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

人気を感じ始めた10話、書き始めのきっかけの10話

41年前の今日『俺はあばれはっちゃく』10話放送

今からちょうど、41年前1979年4月7日に『俺はあばれはっちゃく』第10話「笑えじいいさん」が放送されました。

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上記の3年前に毎週放送日に『俺はあばれはっちゃく』を見てレビューする記事の中でも、それ以前の過去記事でも書いてきましたが、この10話が放送された頃から、『俺はあばれはっちゃく』の視聴率は10%に届きました。裏番組の存在や初回が5.4%だったことを考えると視聴率の伸びがすごいです。

人気も視聴率もどんどん上がり、20話の頃には20%を伺えるところまできます。人気も視聴率も継続的に上がっていき、当初は2クール(全26話)で終わる予定だった『俺はあばれはっちゃく』は作品の延長が決まり、結果、全56話の作品になり、シリーズ化され、1985年9月まで『俺はあばれはっちゃく』を含む5作品の『あばれはっちゃく』のドラマが放送されたのは周知の通りです。

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『俺はあばれはっちゃく』のことを書くきっかけの10話

視聴率が10%に届いた『俺はあばれはっちゃく』の10話は『あばれはっちゃく』シリーズの人気の階段の一段目といっても良いでしょう。この一段目から、20話の頃には20%が見え、シリーズ化されて20%を超える視聴率を獲得していったのですから。

『俺はあばれはっちゃく』のみならず、シリーズ全体としても、『俺はあばれはっちゃく』10話は節目の話だと思います。

それと、これは作品に関係はありませんが、この10話は、私が『俺はあばれはっちゃく』のDVDを買うきっかけになった話でした。

11年前、懐かしい『俺はあばれはっちゃく』の事を調べていた私は、YouTubeにUPされていた、この『俺はあばれはっちゃく』10話を見つけて視聴しました。

とても嬉しく懐かしく、もっと見たいと思った私は『俺はあばれはっちゃく』のDVDを購入しました。

それで、何度も何度も見返して、見ていた時代、思い出した事、改めて『俺はあばれはっちゃく』を見て感じた事、考えた事、妄想した事、出演した俳優、子役さん達はどうしているのかな、どんな人達なのかな、プロデューサーの人はどんな人だろう、脚本家の人達は他にどんな作品を書いたのだろう、監督の人達は他にどんな作品と作ったのだろう、今はどうしているのかな、原作はどんな作品なんだろう、どんな人が書いたのだろう、他に作品を書いているのかな、スタッフの人達はどんな事をしているのだろうっていろいろな事に興味が出てきて、それらについて調べていきました。

見た時点で、私が覚えている他の作品に関わった出演者やスタッフの人達が分かったのもあって、あ、あの作品で知った人は、『俺はあばれはっちゃく』に出演していた人、スタッフの人だったんだってのもありました。

そうしたことを、この柿の葉日記にはてなダイアリーの時代から、今日まで11年書き続けてきました。

その間に『俺はあばれはっちゃく』だけしか発売されていなかったDVDが全シリーズDVD化され、子どもの頃は4代目『痛快あばれはっちゃく』までしか見ていなかった私が5代目『逆転あばれはっちゃく』まで見る事が出来るようになり、『俺はあばれはっちゃく』だけでなく、他の代の『あばれはっちゃく』についても、ここ「柿の葉日記」で書く事が出来たのです。

私が『あばれはっちゃく』に関する事をブログで書くきっかけになったのは、YouTubeにUPされていた『俺はあばれはっちゃく』10話がきっかけでした。

その10話をUPされた方が、このブログに訪問したくださり、コメントを頂いたのはとても嬉しかったです。その時もお礼を書きましたが、改めてありがとうございました。

現在は、著作権違反で削除され、YouTubeで見る事は出来ませんので、見ていない方はDVDを購入して見て欲しいと思います。

しかし、初代『俺はあばれはっちゃく』のDVDは現在廃盤で、中古価格も高く、出品も少ない状態で入手が難しいです。ツタヤなどでレンタルは出来ます。

2代目以降はAmazon等で買えますが、気軽に買えるものではないので、『あばれはっちゃく』の制作会社の国際放映YouTubeチャンネルで公式配信して欲しいです。

前にも書いたように難しく、望みがないと分かっていても、そう思ってしまいます。

BS、CSの再放送も望んでいます。地上波での再放送も望みますが、YouTubeと同じで出来ないと諦めもあります。

とにもかくにも、10話は『俺はあばれはっちゃく』が人気の階段を登り出した話、私がYouTubeにUPされていた10話を見てDVDを買い『俺はあばれはっちゃく』について、ひいては、全ての『あばれはっちゃく』に関して、ここで書き始めたきっかけです。

あばれはっちゃく』だけは知らない若い世代

1979年4月には、2日に大山のぶ代さん版の『ドラえもん』が始まり、7日には『機動戦士ガンダム』の放送が始まりました。

この2作品より2か月先(1979年2月3日放送開始)に始まった『俺はあばれはっちゃく』は先行して、当時子どもだった私達の心をしっかり掴み始めた時期でした。

そして、2作品が始まって人気を獲得していった後も、『俺はあばれはっちゃく』は作品の放送が延長し、シリーズ化されて、当時の子ども達の心を掴み続けました。

私は『ドラえもん』も『機動戦士ガンダム』も大好きなんですが、若い世代、1985年以降に生まれた世代、1985年の2、3年前後生まれも含む世代の多くが『ドラえもん』や『機動戦士ガンダム』を含む『ガンダム』シリーズを知っていても、『あばれはっちゃく』シリーズを知らない人が多いのが、少しだけ残念です。

なぜなら、私は『あばれはっちゃく』を見て育ち、『あばれはっちゃく』が今でも大好きなドラマであり、小説であり、漫画だからです。

あばれはっちゃく』は私にとって思い出の過去の作品ではなく、現在進行形で今でも現役で大好きな作品です。

この作品の存在を伝えることに、私のブログが少しでも役に立っていればと願いながら、これからも『あばれはっちゃく』について書いていこうと思います。

 

あばれはっちゃく』原作本、コミカライズ、DVD紹介

あばれはっちゃく』の原作本、コミカライズされた漫画本、ドラマ化された5作品のDVD紹介(DVDは各代の1巻目のみ紹介)初代『俺はあばれはっちゃく』はDVDBOXは2巻まで、2代目『男!あばれはっちゃく』はDVDBOX4巻まで、3代目『熱血あばれはっちゃく』はDVDBOXは2巻まで、4代目『痛快あばれはっちゃく』はDVDBOX3巻まで、5代目『逆転あばれはっちゃく』はDVDBOX1巻まで発売されています。

初代のみ発売元が違い、現在は中古品しか販売されていません。

あばれはっちゃく ‐ワンぱく編‐ (角川つばさ文庫)
 
あばれはっちゃく ‐ツーかい編‐ (角川つばさ文庫)
 

 

 

 

俺はあばれはっちゃく DVD-BOX 1

俺はあばれはっちゃく DVD-BOX 1

  • 発売日: 2005/03/25
  • メディア: DVD
 

 

 

 

 

酒井一圭さん、小田井亮平さんラジオ出演

現在放送中

今、現在、TBSラジオで生放送放送中の『爆笑問題日曜サンデー』の午後2時からのゲストコーナーに、5代目長太郎役酒井一圭さんが、純烈のリーダーとして、純烈のメンバー小田井亮平さんと一緒に出演します。

リンク先のラジコで聞けるので、視聴エリアの方はお聞きください。また、視聴エリアでなくても、有料になりますが、ラジコではエリアフリーで聴くことが出来ます。

http://爆笑問題の日曜サンデー (1) | TBSラジオ | 2020/04/05/日 13:00-15:00 http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200405131636

『男!あばれはっちゃく』第3話「トジな兄貴さ」感想

アバンタイトル

五輪のマークに重量挙げの選手の格好をした長太郎が鉄アレイや重量あげをしています。その後、木と格闘。

『男!あばれはっちゃく』の放送が開始した1980年はモスクワ五輪開催の年でした。それにちなんでの五輪ネタです。

しかし、ご存知の通り、日本はモスクワオリンピックをボイコットしました。私にとって一番古い夏季オリンピックはこの4年後のロサンゼルス五輪なのですが、それはモスクワオリンピックが日本では幻のオリンピックになってしまったからなのですね。この時点では、オリンピックがあると思っていて、マスコットキャラクターこぐまのミーシャのアニメなどもあったと思うのですが、結局、日本は不参加だったために記憶から薄れてしまったのだなって思います。

40年前と状況は全く違うのですが、今年、開催予定だった東京オリンピックが新型コロナの影響で延期になってから、このアバンタイトルを見直すと、なんとも言えない気持ちになりました。

本編

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『男!あばれはっちゃく』3話より

下校の場面から。昇降口の入り口で寺山先生がみゆきちゃん達に気をつけて帰るようにと言っているところに長太郎が奥から走ってきて、転び、みんなから笑われてしまうと、長太郎のようにならないようにと言われてしまいます。

長太郎はここで、寺山先生にも猪みたいだと言われてしまいます。長太郎がみゆきちゃん達を遊びに誘っても、塾があるから無理と断られてしまいます。

落ち込む長太郎に声をかけたのが、5年1組の森田テツヤ。

この森田テツヤを演じているのは、初代『男!あばれはっちゃく』38話に登場した三太を演じた藤森政義さんです。気弱だった三太とは同一人物とは思えない堂々とした態度。

演じている人が同じでも、別人を演じているのですから、違う人間に見えるのは当たり前なんですよね。でも、本当に雰囲気が違うのだから驚きです。

後、ずっと気になるのが、テツヤのいう「笑わせるぜ」って言葉、これ、何度か繰り返し出てくるのですが、なんか、こういう言葉って流行していませんでしたか。

テツヤは自分の姉の千春が、長太郎の兄、信一郎に惚れられて迷惑していることを長太郎に話します。ここで、信一郎の中学校の名前が分かります。テツヤと長太郎は、その中学校に向かい、校門で千春を待っている信一郎を見つけます。ここで、信一郎の中学校が「世田谷区立 ちとせ第三中学校」と判明します。

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『男!あばれはっちゃく』3話より

長太郎は、テツヤから千春を好きな信一郎が、千春にアプローチ出来なくて情けないかと長太郎に言い、長太郎に「弟ならなんとかしろ」と檄を飛ばします。

長太郎は、この時にテツヤが信一郎を情けないと言った事に腹を立てて怒鳴ります。

 あれでも、俺の兄貴だぞ!

長太郎は、信一郎が秀才と言われた時は鼻高々で、貶されると怒る。これだけでも、長太郎が信一郎を好きなのが分かるのですが、今回は長太郎が信一郎を兄として好いているんだって分かる行動が多いなって感じました。強烈なインパクトがあるのではなく、少しずつ自然に好きだからこそ出来る態度が薄く積み重なって、段々と、ああ、長太郎は理由なんて関係なしに、自分のお兄ちゃんだから信一郎が無条件で好きなんだなって感じることをしていくのですね。

テツヤはなんとかしないと警察に言うって長太郎を脅します。信一郎の千春さんに対する行為は現代の視点から見ると信一郎の行為はストーカーです。

40年前の本放送当時は「ストーカー」の概念がまだなかった時代なので、当時はテツヤの言葉に大袈裟だなって思いましたが、今見ると、時代を先取りしていたんだなって、感じ方が変わりました。

テツヤは信一郎に悪気がなく、勇気がないゆえの付きまといだと分かった上で長太郎言っていて、これは、信一郎も声がかけられなくてモヤモヤしていると同時に、森田姉弟側でも信一郎の態度にモヤモヤしているから、はっきりさせたい為に行動力があり、自分の気持ちを躊躇うことなく出す長太郎に力を出して欲しいという気持ちからの「警察」の言葉だったと思います。

長太郎より先に帰っていた信一郎は部屋で思い人の千春さんの名前をノートに書き連ねて、ため息をついては千春さんの姿を思い浮かべます。この場面、初代『俺はあばれはっちゃく』33話で長太郎が学校を辞めてしまう佐々木先生を思って佐々木先生がくれた万年筆でノートに佐々木先生の名前を書く場面と重なりました。思い人の名前をノートに書く、溢れる気持ちを書く事で心の整理をする場面なんだな、それだけ、気持ちがその人で支配されていて、それが外に出て、目に見える形で表現されたんだって思いました。

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『男!あばれはっちゃく』3話より

今回の3話の監督は松生秀二監督なのですが、松生監督は先に書いた初代『俺はあばれはっちゃく』でも監督をされています。初代33話の脚本は安藤豊弘さんで、今回、レビューしている『男!あばれはっちゃく』3話の脚本は山根優一郎さんですから、このノートに溢れる思いを書いていく演出や場面は、松生監督独自の表現方法の1つなのかなって思いました。

信一郎が千春さんのことで物思いにふけっていると、長太郎が帰ってきて、隣のみゆきちゃんの部屋に声をかけます。信一郎はそれをみて、隣の子が好きなのかと尋ねると、長太郎は迷いなく、そうだと答え、兄貴にも好きな人いるだろ、と水をむけます。そこで、口ごもる信一郎。好きな女の子の気持ち一つでも対照的な兄弟。

信一郎は「僕の恋人は東大なんだ」と言いきります。信一郎は中学1年生。まだまだ、東大受験まで時間がありますが、早めに取り組むのがいいのでしょう。信一郎の東大受験の為に群馬県から一家で上京してきたのですから。東京にきた理由はそれだけではなくても、信一郎の東大受験は引っ越し理由の大きいところを占めています。

中一の信一郎に合わせての引っ越し、これなら、転校生でもほぼ同じ新入生として扱われて転校生という印象は薄くなると思うのですが、学区外から入学すると、同じ小学校や近所の小学校で知り合いだった新入生達から見ると、よそ者の転校生という意識はあるだろうなって思います。私が中学1年生の時に、その中学に入学する2つの小学校以外の小学校から入学してきたクラスメイトがいたのですが、転校生までは思わなかった者の、あ、よそから来た人って認識がありました。

ドラマの中の時間は現実の世界と同じだと思うので、3話は放送日の4月と同じ4月になっていて、信一郎は中学1年生として、ちとせ第三中学校に入学していると思います。でも、信一郎は千春さんと同じ新入生ではなく、転校生扱いなので、ま、転校生でいいのかなって思います。春休み中の1話と2話は3月に放送されていても、通常に学校があって、カレンダーは3月だったけど、もう、実は1話と2話も4月の1学期だった。桜間兄弟は1学期に転校してきたって思った方が早い気がしました。

私は父親が転勤族で転校を数回経験しましたが、学期の途中で転校してしまうと、前の学校と授業速度が違うために、先に勉強が住んでいたり、逆に遅かったりして、勉強を転校先の内容に合わせるのに苦労したことがあります。父も子どもの頃に転校を経験し、いきなりテストがあって、まだ前の学校で習ってない範囲で困った話をしてくれた事があります。信一郎の東大受験の目的で東京の中学に来た桜間家は、勉強の足並みを揃えるために中学一年生の1学期が始まるのに合わせてきたと私は思ったのですが、3話を見てぴったしに揃わなかったんだって思いました。

信一郎は恋煩いで、テストで25点を取ってしまったのを長太郎が答案を見つけて驚きます。これは、そのものズバリ信一郎の恋煩いで勉強が手につかなかった結果だと思うのですが、転校で前の学校と転校先の学校の授業内容の違いに翻弄された身としては、それだけではないのでは、と、いらない推測をしてしまうのです。

さて、信一郎の25点の答案を見た長太郎はどうしたものかと考え、夜に二段ベットの上から信一郎の顔を覗き込みある事を閃きます。

初代の長太郎もそうでしたが、長太郎は必ずしも逆立ちをして閃くのではありません。この時も逆立ちをせずに閃きました。

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『男!あばれはっちゃく』3話より

翌朝、学校に向かう長太郎と信一郎。理容サクラマのお店の扉から出てくるのですが、ここでかかったBGMが2代目『男!あばれはっちゃく』のエンディングの『そいつぁだれだ!』のアレンジです。これまでは、初代で使われていたBGMが使われていましたが、2代目のエンディングは2代目用に新しく作られたエンディングなので、このBGMも2代目のオリジナルになります。これは次の代にも使われていくBGMにもなるのですが、エンディングだけでなくBGMとして使われた最初の場面になるのですね。

長太郎が閃いたアイディアはラブレターの代筆。長太郎は学校に行く前に千春さんに自分が書いたラブレターを信一郎からだと言って渡します。場面は変わって国語の授業中の長太郎達の教室。

ここで、使われている国語の教科書は初代と同じ教科書。

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『男!あばれはっちゃく』3話より
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左『俺はあばれはっちゃく』1話より、右『俺はあばれはっちゃく』37話より

この『男!あばれはっちゃく』3話の国語の授業で取り扱っていた作品について、YouTubeで『あばれはっちゃく』の事を語っている万江仁士さんが自分も同じ教科書を使っていて、その作品を覚えていること、それに伴う思い出を語っていました。


男!あばれはっちゃく 第三話『ドジな兄貴さ㋪作戦』について

それを手掛かりに、調べてみると椋鳩十の『大造じいさんとガン』という童話に辿りつきました。この作品は小学5年生の国語の教科書にも採用された作品なので、まさにこの話で出てきたのと一致するのです。ちなみに『大造じいさんとガン』初出は昭和16年(1941年)『少年倶楽部』11月号。現在も作品を本で読む事が可能で、国語の教材としての研究書、指導書もある作品でした。

初代の国語の授業では、『父の勉強』という作品を取り扱っていたのですが、こちらについての情報は今も分かりません。これを機に『父の勉強』についても分かるといいな。

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大造じいさんとガン (偕成社文庫3062)

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  • 作者:椋 鳩十
  • 発売日: 1978/03/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

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『男!あばれはっちゃく』3話より

『男!あばれはっちゃく』3話の内容に話を戻します。国語の授業中でも長太郎は授業そっちのけで国語の千春さんの名前をノートに書き連ねています。

これは、信一郎の時とは違っていて、長太郎が千春さんを思って書いているのではなく、信一郎と千春さんを結びつける作戦が上手くいくかと思った上での行為だと思います。学校に行く前に千春さんに渡した長太郎代筆のラブレターが功を奏すかどうか。信一郎の名前ではないのは、渡したラブレターで千春さんの心がどのように動いたかが一番、気がかりだったから。それが表面に出てきたからこそ、千春さんの名前を書き出していたのかなって思いました。

この長太郎が気にしている千春さんの気持ちは、長太郎が渡した後の千春さんの態度で既に見ている私は知っているのですが、長太郎は知らず、自分の作戦が上手くいく事を妄想しているので、そのズレがおかしさを伴いました。

初代長太郎や信一郎の思い人への溢れる感情、2代目長太郎の信一郎の為に心を動かした人への関心、そういうのを表に出すのに、名前を書く事で、その人の事に集中し、その人ならどんな事を思うか、どのような態度に出るか、考える事が出来るのではないかなって、書かれていく字を見つめながら、不思議とその名前の主の事を視聴していた私も考え出していて、人の事を考えるのに名前を書いていくって、案外、有効かも!って思いました。

でも、国語の授業中でのそれは、単なる落書きで、授業を聞いていないこと。寺山先生の目に止まり、長太郎は千春さんの名前を書き連ねていたことを暴露され、クラスメイトに笑われ、みゆきちゃんからもきつい言葉をもらいます。

私も経験があるんですが、こういう時ってものすごく恥ずかしくて、プライドが傷つくんですね。悪い事をしたのは長太郎なんですが、なんだか、公開処刑のような、晒しもの扱い。今回の話は、後半でも長太郎の心を抉る場面が登場してきますが、そういう、プライドや心を丈夫に持つ場所を傷つける、グサッと突き刺す言葉があって、そのショックって小さくても心に結構ダメージくるなーって。

廊下に立たされた長太郎は、テツヤのクラスに言ってテツヤに自分が考えた作戦を見届けるために行く場所を伝えます。放課後、2人はその場所に行って、信一郎と千春を見守りますが、案の定、長太郎の代筆ラブレターは大失敗。最初にちょっと期待を持たせた後の、ドン落としなので、もう、信一郎のハートはグダグダです。

家に帰って、その顛末を知った父ちゃんは大激怒。

次男坊なのに、長太郎なんて名前をつけたのが間違っていた。こんなふうに育つなら、生まれて死んじまったほうが良かった、と、長太郎に怒鳴ります。

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『男!あばれはっちゃく』3話より
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『男!あばれはっちゃく』3話より

これは、本当にきつい。勢いで父ちゃんが言ったのは分かるけれど、それはあんまり。母ちゃんもカヨちゃんもこれには猛抗議。長太郎のショックも計り知れません。

ショックを受けた長太郎は家を出て洋一の家の銭湯を通りかかり、洋一とテツヤに声をかけられ、2人が幼稚園の頃からの友人だと知ります。長太郎とテツヤは洋一の家にあがり、長太郎が父ちゃんに言われたこと、次男なのに長太郎なのはなぜかと話しているところに、洋一の母親が登場します。なぜか、関西弁なのですね。これは、洋一の母親を演じた西岡慶子さんが大阪の出身だからでしょう。洋一は母親の影響を受けずに標準語ですが、母親は大阪弁のままのようです。

3話は信一郎の恋話というよりは、この長太郎の次男なのに長太郎という名前の謎の方がメインのように思います。

原作と初代は長太郎が長男なので、何の問題も疑問もないのですが、2代目では次男になっているので、どこか変な印象を受けます。それは、2代目で設定の変更をしたからですね。初代から引き続き見ている子ども達の中には、なんで変えたんだろ?矛盾が生まれているって感じていた子もいたんじゃないかって思うんです。

それに対する言い訳というか、2代目長太郎が、長太郎である理由が今回の話の肝になっていると思います。

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今回、登場した千春さんを見ていると、千春さんを演じた荒井玉青さんが2代目桜間てるほを演じても良かったのではと思うのですが、それぞれに事情があるのでしょうね。

ちなみに千春を演じた荒井さんは、石原まき子さんの姪です。

次の日の学校で信一郎は、校門まで来たものの引き返し登校しませんでした。千春さんが校門で待っていた信一郎を無視していて、信一郎が校門に入らずに去っていくのを気配で感じ取って振り向いているのですが、それって、後ろに目がないのに、気づくのかなって不思議に感じました。結局、信一郎は登校せず、心配した千春さんから連絡を受けたテツヤが長太郎に報告に来ます。この時のテツヤの背景は絵ですね。マットペイントかな。

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『男!あばれはっちゃく』3話より

テツヤが長太郎を呼びに来る前の場面で、

テツヤは信一郎が学校に来なかったのは、手紙が信一郎が書いたものじゃないって分かった後も、みんなに見せびらかして笑ったからだ、そんなことがあれば俺でも嫌になる!と千春さんを責めます。

「姉ちゃんがいけないんだ。ラブレターが偽物だって分かっても、しらんぷりしるからさ」

「だって」

「姉ちゃん、言ってたじゃんか、あの手紙、みんなに見せたら笑っていたって。そんなことされりゃ、誰だって学校に行くのが嫌になるぜ」

これって、長太郎が国語の授業で受けたのと同じ辱めなんですよね、それも信一郎の場合は自分に全く非がない状態での辱め。これは、心が深く傷つきます。今回は、こういう目には見えないけど、深く心を傷つけ、プライド、尊厳を踏みにじる場面があって、心理的にかなり堪えるなって思いました。それって、それをしている加害者が笑い者にしている自覚はあっても、相手の心を深く傷つけている自覚ないだけに質が悪いです。

寺山先生にはその気持ちはなく授業に集中していないから注意したとしても、書いている内容にみんなの前で踏み込み、デリケートな感情を逆なでる言葉を続けてしまったのは問題だったと思います。千春さんも同じ。でも、これは、テツヤのいう一言で、人を傷つける行為だってことが、この話を見て知った人もいたと思います。中にはそうでない人もいるのかな、どんなふうに思うか人それぞれだけど、私はそう思いました。

テツヤの言葉に千春は反省し、信一郎に謝ることを話すと、長太郎は調子に乗って友達になる事も約束させます。

長太郎がここでも、信一郎の事を考えていることが分かります。自分よりも信一郎を大事にする父ちゃんの暴言を聞いた後なのに。

そこへ、洋一が走ってきて、信一郎がボートに流されていることを知り、駆け付ける長太郎達。学校をさぼってボートで寝ていた信一郎は流されていき、オールがなくて岸にいけないと叫ぶと長太郎が迷うことなく、ボートで信一郎に駆け付け助けます。最後は2人仲良くバランスを崩して、川に落ちてしまいますが、無事に助け出すことが出来て、洋一の家の銭湯で濡れた体を温めます。

その帰り、長太郎は信一郎から、長太郎の名前の由来の話を聞かされます。

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『男!あばれはっちゃく』3話より

「なあ、兄ちゃん、俺の『長太郎』っていう名前のことだけど」

「まだ、気にしているのか」

「やっぱり、本当の子じゃないのかな、俺」

「違うよ、ずっと前、田舎の祖父ちゃんに聞いたんだけど、お前が生まれた時は未熟児でね、お医者さんも匙を投げたんだって」

「ふぅーん」

「それで、親父、気になって、お前にも長男の名前をつけたんだ。長く、太く、生きるようにって」

「なあんだ」

長太郎が未熟児で生まれて、死んでしまうかもしれない、だから、長く、太く生きるようにと「長太郎」の名前にしたと。

ここで、設定を変えて次男にした長太郎の名前が長太郎であることの言い訳というか、断りが視聴者に向けてアナウンスされたのです。

信一郎が長太郎の肩を引き寄せて歩いているのを見ると、信一郎が実は長太郎を大事にしているんだって、それだけで分かるのがいいですよね。

そこへ、みゆきちゃん達がきて、洗ってまだ濡れている服を木にかけて担いでいる信一郎と毛布に包まって歩いている長太郎に声をかけてきます。

長太郎が毛布の下が裸じゃないかと疑うみゆきちゃん達に毛布を広げて裸じゃないことを見せつける長太郎。確かに、パンツは一枚履いているけど、邦彦のいうように品がないかな。

父ちゃんの長太郎への思いを込めた名づけの話を聞いて元気を取り戻した長太郎で締め。

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『男!あばれはっちゃく』3話より

まとめ

感情や考えをまとめる時に文字に書いていく事で、考えや気持ちがまとまり落ち着くことがあります。今回は、そういう場面が多くあって、字を書いていく、それも考えや思いを整理する有効な方法で表現なんだと、信一郎と長太郎の書いた「千春」「千春さん」「千春ちゃん」「千春さま」を見て思いました。

後は、万江さんのお陰でドラマ内で取り扱っていた国語の授業の作品が分かったのが嬉しかったです。後は、初代の『父の勉強』が誰の作品か探すだけ。

それと、人前で恥をかかすのって、精神にかなり大きなダメージを与えます。晒しものって居たたまれない気持ちになりますもの。

後ね、父ちゃんは勢いで言ったと思うけど、生まれてこなきゃ良かったとか、死んでしまった方がいいって言葉は凶器だからね。ましてや、親が子に言うのは他人が言うよりも重い言葉。それにショックを受けたのは長太郎だけじゃないだろうな、子どもでも傷つくし、きっとそれを見てショックで覚えている人が親になった時に、子どもに対してそういう感情が出てきたら、その時のショックを思い出して、思いとどまった人もいるかもしれない。もう、40年も経ったのだから。私は子どもがない独身女だから分からないけれども。

この3話は原作、初代のファンに対しての新しい『あばれはっちゃく』の長太郎はこういうことで、次男ですが長太郎ですっていうお披露目でもあったなって思います。

長太郎の名前の由来を信一郎が言うことで、父ちゃんの本当の気持ちを知って、長太郎の中で父ちゃんの暴言が中和されたのが、本当に良かったって思いました。

父ちゃん、この話が終わった後に長太郎に父ちゃんの言葉で謝ったかな。きっと、父ちゃんなら照れくさそうにでも、「悪かったな」って謝っていそう、そんな風に思った3話でした。

3話のゲスト子役について(前回2話のゲスト子役も含む)

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道具に振り回される人間関係

トラブル

今回は、『あばれはっちゃく』と全く関係ない人間関係のトラブルについての話です。

LINEグループを知っていますか。

無料通話アプリLINE。最近、LINEで新型コロナ関連の政府のアンケートがあり、それが政府関連のものだと思われず、本物だったと分かった時には、詐欺が出てきてちょっとした騒ぎになりましたね。

私はLINEを持っていません。使うこともありませんし、使う必要もないからです。

でも、周りはたくさん使っています。現在は連絡網代わりに、子どもを持つ親御さん同士の連絡などにもLINEを使う人が多いようです。

LINEには仲間同士連絡をとるLINEグループがあるそうですが、人間が集まると人間関係でトラブルが生まれてしまうのは、オフ、現実の人間関係と同じようです。

特に、グループとして結束が生まれて親密になった後で、グループ内の1人に対して不満が出てしまうと、集団いじめに発展してしまうことがあります。

知り合いのLINEグループのトラブルを聞いて、私はLINEは絶対に使わないと思いました。

私が見聞きしたLINEグループ、配信、Twitterを含むトラブルを複合して、現実にあったトラブルを元に架空のトラブルを創作しました。

あくまで、架空なので登場人物は実在しません。

読んで自分かもって思う人がいたら、元にしたトラブルの当事者の1人かもしれませんね。

また、どの登場人物を擁護するかで、誰の立場にいるか分かりますね。

これから書くことは事実を元にした架空の話なので、そういう人は、いないと思いますけど。もし、私に反論や弁解、文句、Twitterを使ってこのブログを晒すような人がいたら、そういうことをしたと自ら証明することになりますね。

でも、繰り返しになりますが、そんな人はいないと思います。だって、架空の話で実在しない人の話なんですもの。

証拠を残さない

LINEグループで1人連絡がつかず、メンバーが何度もしつこく、入れ代わり立ち代わり、LINEをしまくりました。

ようやく連絡が繋がった相手は体調が悪く、ぶっきらぼうにLINEに出ると、メンバー達は激怒。相手を切り捨て、絶縁宣言。必死に謝っても、怒りは収まらず。責められた人は一番仲の良い人に相談をして、その時はその相談相手は親身に聞いてくれました。

 

ところが。

 

その人はツイキャスの配信で不特定多数の人達に暴露したのです。

 

「なんだか、グチグチいってさ、迷惑だったんだよね」

 

迷惑だったのなら、相談の時にきっぱりと言えば良かったのに、本当にこういう人って偽善者ですよね。

更に別のメンバーは、一部内容を変えて、このグループ内の騒動を関係のない配信者に提供。提供された配信者はそれをLINEで起きたトラブルの注意喚起として配信。それを目にしたLINEグループに絶縁された人は、その悔しい気持ちをTwitterで綴ると、それに対して、LINEメンバーからDMと電話がかかり相手を責め立てる。

和解と喧嘩を繰り返した挙句、喧嘩別れになり、LINEグループのメンバーは仲間外れにした1人を精神的に追い詰めました。

LINEグループメンバーのうち1人は自分のツイキャスでその偽善者ぶりを見せつけ、なんにも知らないでその暴露配信を見ていた人達から「優しい人」と言われて満足しました。全く無関係の配信者にネタとして一部事実を曲げてこのLINEグループの揉め事を提供した人は、インターネット上では全く自分の手を汚しません。

悪者にされてLINEグループから追い出された人はショックを受けてLINEグループの不満をツイートしました。

LINEグループメンバーは不満ツイートに常に受け身で答え、被害者である事を強調。

それはLINEグループトラブルと全く関係のない第三者の人達の目にとまりました。

その第三者の中には、不満ツイートを書いた人が悪いのに、LINEグループメンバーを悪者にする卑怯者だと思う人達もいました。

LINEグループメンバーは攻撃的な反論は電話とDMと第三者には見えない場所、Twitter上で第三者に見える場所では、怒りに任せたツイートに常に受け身で返すというように、オンとオフを切り替えて攻撃をしました。

オンラインとオフラインを巧みに使い分けて、ネット上でしか事件を知らない人達には、常に自分達の方が犠牲者だと印象付けたのです。

加害者としての証拠をオンラインに一切残さずに。

見えていることは一部

ここからは、上記で書いた架空の話のあとがきになります。

ネット上にある情報が全てではありません。

また、それが全て真実だったとしても、全容ではないのです。

見えるものだけで判断して、全容を知らないことに対して、正義を気取って悪者に見える人を攻撃するのは、弱い者いじめに加担する加害者の1人に過ぎません。

人間関係がこじれる原因は一方だけにあるものではありませんが、相手の事を考えず、失望した挙句、自分が悪くないという確証を得るために1人を陥れる。

LINEグループの揉め事で1人をはぶることは簡単で、1人が真実を話しても、他の数人のメンバーが口裏を合わせれば、真実を話した1人が嘘つきになるのです。

また、いくら悔しくて、腹が立って、悲しくても、ネットのオンラインで感情を出してしまうのは問題です。

今は、Twitterでその時に感じた事をぶちまける事が用意に出来ますが、それは何にも知らない人間も目にすることになり、仲間外れにしたLINEグループの人間の目にも留まります。それは、相手のさらなる報復に繋がります。

SNSの悪用

今回は、3つのSNSが登場しました。

LINE、ツイキャスTwitter

いろんな人達と繋がり、仲間が見つかる素敵な存在です。しかし、ひとたびトラブルが起きると1人の人間を追い詰める道具として悪用されてしまうのです。

それは、今回出したSNSに限りません。結局はオンラインでもオフラインでも人間関係はとても難しく、一つ間違えると怖いということです。

そして、オンラインでは被害者の顔を保ちつつ、オフラインで攻撃する人間がいることを知ってください。その人間はオンラインには、加害者としての証拠は一切残しません。

また、ネットにあるものが全てではないということも知ってください。

どんな便利な道具でも、使うのは人間です。

人間が一番、恐ろしく、怖いのです。

考えてみてください

悪いのは誰ですか、LINEグループメンバー達を散々待たせた挙句、ぶっきらぼうに出て絶縁された人ですか、相談に乗ってくれたのに細かい事情も知らない不特定多数の人達に相談内容を暴露し「迷惑だった」と配信した人ですか、何も知らない影響力のある配信者に自分達が被害者だと一部事実を捻じ曲げてLINEグループの揉め事をネタとして提供した人ですか。

見えていることは一部、全てを把握することは出来ない。それを踏まえなければ、便利な道具を使うのではなく、使われて翻弄されてしまいます。

人を追い詰める武器は、逆に自分を追い詰める武器に変わってしまうのです。

オンラインだけが真実ではない。

オフラインだけでも真実ではない。

人間と人間の関係は、どんな時代になっても難しくとても怖いと思います。ネットやLINEグループのトラブルではなく、これは昔からある人間関係のトラブルです。

なかなか、思い通りにいかないと人間は些細なことで怒り、自分の気が済むまで、弱い人間や気に食わない人間をターゲットにして、それでうっぷん晴らして、ストレスを解消します。

小学生、中学生、高校生時代にいじめられた経験がある私には、人間関係の恐ろしさ、ストレスをため込んだ人間の狂気が怖いです。

今回、話の元になったLINEグループいじめや新型コロナによる全世界規模の自粛で起きる人間同士の差別を見て、改めて怖く感じました。

考えてください。

正義の味方になるために悪者探しをしていませんか。

嫌な事があってうっぷん晴らしをする相手を探していませんか。

ここで、ドラマ『3年A組』の柊先生の言葉を思い出してください。

Let’s think.」

道具の向こうにいる相手もあなたと同じ生きている人間だということを。

4代目長太郎47歳

長太郎の誕生日

今日は4代目『痛快あばれはっちゃく』の長太郎の誕生日です。

あばれはっちゃく』のドラマは全部で5作ありますが、その中で明確に誕生日が設定され、ドラマ1話の中でも父ちゃんと長太郎の会話の中で登場して、視聴者も周知している生かされた設定です。

『痛快あばれはっちゃく』は、1983年4月~1985年2月まで放送されました。長太郎は小学5年生。1983年で5年生、4月生まれとなると、1972年生まれだと思いますが、長太郎は、4月は4月でも4月1日生まれなので、早生まれ。

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つまり、1973年生まれ。なので、干支は丑年になりますね。

だから、2020年現在の年齢は47歳になるのです。子どもの頃リアルタイムで視聴していたのは4代目まででした。

1974年8月生まれの私にとっては、一番、年齢が近い長太郎達でとても身近に感じていました。

社会人になってから、5代目『逆転あばれはっちゃく』の存在を知り、同い年の長太郎達がいたんだって!とても、驚きました。

とりあえず、長太郎、お誕生日おめでとう。

『男!あばれはっちゃく』第2話「リスを探せ」感想

アバンタイトル

川でドンペイをつれて手製の釣り竿で魚釣りをしている長太郎。釣り上げるのはゴミばかり、そこへ大物の手応え。ドンペイが一吠え。長太郎が釣り上げたのは、人体の白骨。他のもいろいろな動物の頭の骨がとんできてオチ。

本編

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『男!あばれはっちゃく』2話より

長太郎達の朝の登校場面から。カヨちゃんに見送られて、長太郎と信一郎が理容サクラマから登校。信一郎はカヨちゃんに挨拶すると、そのまま単語帳を見ながら登校していきますが、長太郎はみゆきちゃんと登校しようと、隣の家のみゆきちゃんに声をかけに戻ります。

この時に、みゆきちゃんの家のお医者の看板が見えるのですが、ここでみゆきちゃんのお父さんのフルネームがはっきり確認することが出来ます。この看板からみゆきちゃんのお父さんの名前が「大島英介」と分かります。2話では、まだ姿がないみゆきちゃんのお父さんですが、ここまでの段階で職業とフルネームが判明していることで、ドラマ内において、重要な役割をもらっていると推測出来ます。

ヒロインの父親ですから当然なのですが、初代のヒトミちゃんのパパと比較すると、よりドラマ内での重要度が高くされたのかなって思います。ヒトミちゃんのパパもフルネームはヒトミちゃんの家のポストに書かれた名前で判明しますが、それは良く見ないと分からない小道具の部分であり、同じ小道具でもちとせ医院の看板程には目立っていません。家も隣であり、ドラマの話に多く、大きく関わる立場として、ヒロインの父親として初代のヒロインヒトミちゃんのパパよりは、作品内でヒトミちゃんのパパよりももっと多く大きく話に関わらせていこう、そんなに出番はなくても、しっかり記憶せていこうと思ったのかな、と思いました。

出てきたみゆきちゃんのきつい言葉と表情に、長太郎はみゆきちゃんがまだ、1話でのことを怒っているのかなと心配します。

でも、長太郎に後ろを見せた後で、微笑むみゆきちゃんが優しく、それでいてちょっと楽しそうな表情に変化していくんです。それを見て、私はみゆきちゃんが長太郎を許していると感じました。

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『男!あばれはっちゃく』2話より

 

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『男!あばれはっちゃく』2話より

このきつい顔からのみゆきちゃんの表情の変化はとても絶妙で、表情だけでみゆきちゃんの気持ちが手に取るように分かっていったので、すごいなって思いました。

最初の表情から次第に変化して、心の動きを見せていくのは、このみゆきちゃんだけに限らず、洋一や邦彦、今回の話の発端を作るゲストキャラ、川上シゲオにも見られました。

洋一や邦彦、シゲオに関しては、該当する部分でまた述べますが、総じて言える事は、表情の変化がとても自然な流れで見えてくるので、不自然さを感じないのですね。見ている方も感情の波に乗って見ていくので、気持ちがシンクロしていくんです。登場人物の言動が話の流れの中で自然に見えるのは、当たり前のようでそうではないんだなって、最近になって強く思うようになってきました。作品の人物の感情と見ている側の気持ちを溶け合わせていく『あばれはっちゃく』はそんな時代のドラマでした。

長太郎が学校に行くと、5年3組で飼っているリスの小屋の周りにみんなが集まり、長太郎が群馬にいた時に、山で大きな日本リスを捕まえたことを話すと、みゆきちゃんが一言。それを受けて、邦彦が長太郎を猪だと言い、和美ちゃんが同意します。

「そんな大きいリスがいるようじゃ、長太郎君、きっとすごい山ん中にいたのね」

「どうりで猪みたいだと思ったよ、な」

「なにぃ」

「あーら、その顔、猪、そっくり」

 これって、長太郎を「猪」に例えた邦彦が酷いって、最初は思うんですが、その発言のきっかけを作りだしたのは、みゆきちゃんの「すごい山ん中にいたのね」言葉なんですよね。この時に思い出したのは、初代の14話「泳げ鯉のぼり」の回です。ヒトミちゃんがこの話で長太郎の事を「吹き流し」って言うんですが、この時もその発言の後の正彦の言葉で正彦が酷いって印象は受けるのですけど、よくよくDVDで見返すと、先に失礼な事をいっているのはヒトミちゃんだったのです。ヒロインの方が長太郎に酷い事を言いながら、その後の正彦や邦彦の言葉や態度で正彦や邦彦の方が酷いって瞬間的にも思わせてしまう。今は、DVDで何回も見直すことが出来ますが、本放送当時はそんなことは出来ませんでしたから、見ている方にはヒロインがちょっと長太郎にきつい事を言っても、その傷を自覚するよりも前に、自覚したとしてもすぐに忘れる段階で、素早くそれでいて、スムーズに正彦や邦彦といった、長太郎のライバルに長太郎を怒らせる事をさせる事で、長太郎と正彦、長太郎と邦彦の対立を仄めかしていて2人の人間関係を端的に表現しているなって思いました。この2話の脚本は1話に続き、山根さんなのですが、山根さんは初代14話も書かれているので、山根さんは長太郎、ヒロイン、長太郎のライバルの人間関係を見せるのに、こういう形のひな型を持っていらっしゃったのかなって思いました。

ちなみに、長太郎がリスを捕まえたことを話した時に、最初に反応したのは弘子ちゃんで、次が洋一。この2人はとても素直に長太郎の話に感心しています。

「本当?」

「すげーな」

ここで、2人がそんなに長太郎に悪意を持っていない人物だと感じられます。すぐにみんなの意見に流されてしまいますが、1話で長太郎にコテンパンにされた洋一、みゆきちゃんの隣の席に座ろうとして席から離れさせられそうになった弘子ちゃんの2人が長太郎の言葉に素直に反応したのを見ると、本来、2人が優しい子なんだろうなって思わせるのです。

校庭で長太郎を抜かしてドッジボールみゆきちゃんの投げたボールが通りかかった6年生の番長、川上シゲオの頭に当たります。怒ったシゲオは誰が当てたかを聞いて凄んできます。この時に、邦彦が真っ先に否定して逃げています。でも、その前のドッジボールではみゆきちゃんの背後にいて、守ろうとしているんですね。また、邦彦がドッジボールに強い場面もドッジボールをしている場面では見せています。スポーツのルールの上では、強い邦彦が暴力や喧嘩になると及び腰になってしまうっていうところが、邦彦の性格を表していると思いました。

邦彦が逃げて、みゆきちゃんがシゲオにボールを当てた犯人だと知ると、みゆきちゃんの謝罪に対して、シゲオが納得がいかず、みゆきちゃんがピンチになります。それを木の上から見ていた長太郎。みゆきちゃんを助けるためにシゲオの前に出てみゆきちゃんを庇います。シゲオは子分2人に長太郎の相手をさせ、長太郎は1対2で振り回されます。先に逃げた邦彦達に呼ばれてきた寺山先生が駆けつけて、シゲオ達が逃げて騒動は治まります。

ここでは、初代9話「けとばせ過保護」の話を思い出しました。長太郎が中学生にいじめられていたマサミを助けに行った時に、正彦の機転が長太郎を助けましたが、邦彦も同じ事をこの時はフリではなく、実際に先生を呼んできたのですね。初代9話の脚本は山根さんではないのですが(初代9話の脚本は市川靖さん)、監督が今回の2話と同じ山際監督です。ここでは、寺山先生を呼びに行った邦彦、洋一、弘子ちゃんの台詞がないので、この3人が先生を呼びに行ったという場面を用意しなくても、寺山先生が通りかかったとかで気づいて止めに入っても場面は成立すると思うのですが、邦彦達が呼びに行ったという映像場面を入れ、一番先に逃げた邦彦が真っ先に長太郎に駆け寄った場面を見せる事で、すぐにみゆきちゃんを見捨てて逃げた卑怯者な邦彦!という印象を消し、喧嘩や暴力ではなく、初代正彦と同じように頭を使ってみゆきちゃんを助ける方を選んだ邦彦の頭の良さを視聴者の意識に薄くはらします。

長太郎がみゆきちゃんに合気道でシゲオ達を倒さないことを尋ねると、みゆきちゃんは「合気道は喧嘩の道具ではない」と言い、暴力を振るう人が嫌いだと答えます。後に分かっていきますが、邦彦はずっとみゆきちゃんの事が好きでみゆきちゃんの事をこの時点で長太郎よりよく知っています。邦彦が暴力や喧嘩をさけ、それ以外の方法で問題を解決するのは、このみゆきちゃんの考えが影響しているのかもしれません。そうなると、1話でのドンペイへの暴力はどうなんだって思うんですけど、みゆきちゃんのいる前といないところでは態度が違っていたのかもしれませんね。

長太郎はみゆきちゃんの言葉を聞いて、みゆきちゃんの習っている合気道を習いたいと母ちゃんにお願いします。カヨちゃんの後押しもあり、母ちゃんは父ちゃんの会社に電話をします。ここで、父ちゃんの会社が判明します。初代の父ちゃんの職場もよく登場し、勤務先が実在した向ヶ丘遊園ダイエーだったので、ファンの記憶に大きく残っていますが、その勤務先がダイエーであると分かるものの、ドラマ内での父ちゃんの会社の名前は最終回までは視聴者にははっきり分からなかったので、2代目では2話で明確に分かるように出ていたのを見ても、設定の段階ではっきりさせていたのだろうなって思います。これは、みゆきちゃんの家の看板にも通じますね。

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『男!あばれはっちゃく』2話より

母ちゃんからの電話に職場に私用の電話を控えるようにという佐藤部長の言葉に父ちゃんが恐縮して、佐藤部長の言葉をそのまま母ちゃんに言うのが面白い。最初は合気道を習いたい長太郎が何かを企んでいると警戒していた父ちゃんが、佐藤部長の言葉でそうそうに電話を切りたい気持ちが芽生えて、長太郎の好きなようにしろって事で、合気道入門を許可してくれる。父ちゃんの会社での立場と家庭での立場が同時に見られる場面です。父ちゃんの調子の良さというか、テンポの良さがいいですね。電話越しに合気道入門を許可されて喜ぶ長太郎、次にリスを盗む場面が出てきます。

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『男!あばれはっちゃく』2話より

この流れだと、長太郎が父ちゃんから許可の電話をもらった同時刻にリスが盗まれていた事が直感で分かり、後に疑いをかけられるリス泥棒が濡れ衣だと視聴者は知った上で話を見ていく事になります。また、許可をもらった同じ日にさっそく、長太郎は合気道に入門して、みゆきちゃん達に紹介され、稽古をするので同時にアリバイも手にしているのです。このことは、長太郎が犯人だと決めつける邦彦の発言の時にみゆきちゃんが言うのですが、邦彦は「その気になればいつだって盗めるさ」と一蹴します。

時間を戻して、長太郎が合気道を始めた翌日、5年3組のリスが盗まれたことが発覚します。最初に気がついたのは餌をやりにきた弘子ちゃん。

泣く弘子ちゃんに声をかける和美ちゃん。ここで、弘子ちゃんの名前が分かります。今は、登場人物の名前が全て分かった状態でこの記事を書いていますが、初めて見た時は弘子ちゃんに声をかけて慰めている女の子が和美ちゃんだとは分かりません。でも、1話でみゆきちゃん以外に登場したオープニングで登場した女の子のうちの1人、ふくよかな方が弘子ちゃんだと視聴者は知るのです。泣き出した弘子ちゃんを見て、洋一が怒り、邦彦がリス泥棒を捕まえようと集まったみんなに声をかけます。

ここで、長太郎を「猪そっくり」と賛同していた和美ちゃんが弘子ちゃんを気にかけ、しゃがんで慰める姿に意地悪なだけでない優しさがあるということ、「ちくしょう、酷い事するな」と憤った洋一の優しさと正義感、リス泥棒を捕まえようと言った邦彦のリーダーシップを見る事が出来ます。その場には寺山先生もいたのですが、なんだか難しい顔をします。

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『男!あばれはっちゃく』2話より

校庭でみんながリス泥棒が誰なのか話し始めます。すると、邦彦が立ち上がり「僕には見当がついているんだ」と独自の推理で長太郎が犯人だと理論を展開します。それに洋一が長太郎を犯人とする証拠を聞くと、邦彦は動機の点だけで長太郎が犯人だと言います。みゆきちゃんも納得していきますが、昨日の放課後には合気道の道場来ていた事を話しいつ盗んだのかと邦彦に投げかけ、邦彦の「その気になればいつでも盗める」という言葉にみゆきちゃんも納得してしまいます。この時に、洋一は邦彦に長太郎が犯人だとする証拠と根拠を求め、邦彦の言葉から長太郎が犯人だと言った弘子ちゃんに「まさか」と言い、合気道に来ていたというみゆきちゃんの言葉に驚いていますが、この時の洋一の顔を見ると、周囲が長太郎のアリバイを知っているみゆきちゃんでさえ、邦彦の言葉に長太郎が犯人だと思い込んでいる中で、1人、洋一がそれを疑っている事が分かります。後に、長太郎にみんなから疑われていることを教えて、リス泥棒の真犯人を探すことになる洋一ですが、この段階で既に長太郎の味方になっているのです。

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『男!あばれはっちゃく』2話より

弘子ちゃんの言葉に「長太郎」と疑問の言葉で返した洋一を見る邦彦の目が冷ややかですね。自分の推理に疑問を持つ洋一に対して少しの敵意を感じます。邦彦と洋一は仲が良いからこそ、洋一が邦彦に長太郎を犯人とする根拠と証拠を聞いているんだと思います。邦彦の洋一を見る目は自分の意見を受け入れないというよりは、長太郎の肩を持つような声のトーンと表情に対して一緒に痛い目にあったのに、長太郎に肩入れしている友人に対して、不満というか疑問を感じているようです。

長太郎が犯人だとされたところで、長太郎がみんなに駆け寄ってくるんですが、校庭でゴム跳びをしている女子の間を長太郎が駆け抜けてきます。このゴム跳びって地域や年代によって遊び方が違ってくるのですが、ここで見るゴム跳びは私が小学生の頃にやっていたゴム跳びによく似ています。

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『男!あばれはっちゃく』2話より

長太郎が来ると蜘蛛の子を散らすようにみんなが去ります。長太郎は不満を抱えながら1人下校し、陸橋の下に来ると声が聞こえ、その声は長い管から出ていました。

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『男!あばれはっちゃく』2話より
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『男!あばれはっちゃく』2話より

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『男!あばれはっちゃく』2話より

長い管は長太郎にリス泥棒の容疑がかかっていることを伝えると、上に引きあがっていきます。引きあがる管を追いかけて、陸橋の外に出ていく長太郎、引き揚げた先には洋一の姿。長太郎はみゆきちゃんも疑っていることを尋ね、みゆきちゃんも疑っていることを知ります。長太郎が陸橋の下にきたところで、反響する声が聞こえ、上から管が降りてきて長太郎に疑われている事を伝え、上に戻っていく上下運動が生まれます。長太郎が下で走ってくる姿、上に引き上げられた管の導線で洋一の姿が見えて、長太郎に伝えたのが洋一だと分かっていく。始めは反響した声と言い方でまるで神様が長太郎に教えているのかと思わせておいて、洋一が手の込んだ方法で長太郎に疑われていることを教えてくれたのが分かるのが、楽しさを感じます。

帰って来た長太郎が2階の部屋の窓越しに隣の家のみゆきちゃんに話しかけると、疑いを晴らしたいのなら、犯人を見つける事ねときつく言われてしまいます。
みゆきちゃんそう言われた長太郎はドンペイを使って、犯人を捜し始めます。犯行現場の飼育小屋でドンペイに匂いを嗅がせ、犯人のいる場所に。そこは、銭湯で洋一の家。ここで、洋一の家と家業が分かります。

長太郎はそこで、洋一に猪だって言われても平気だけど、泥棒にされるのは我慢が出来ないと言い、洋一はそんな長太郎を変な奴だといいながらも、受け入れ、一緒に犯人を捜します。ドンペイが次に行ったのは、ある家。そこの庭には白い袋が干してあり、それが犯行に使われた袋だったために、視聴者には犯人がこの家の人間だと分かります。ここで、その家の主が帰ってきて、長太郎を追い払います。その家の主が6年生の番長川上シゲオ。その前に、家のポストの名前で視聴者はここが「川上」の家だと知っているのです。

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『男!あばれはっちゃく』2話より

犯人がシゲオであることは、視聴者にはこの時点ではっきり判明するのですが、シゲオはとぼけて長太郎と洋一を追い払います。この時にリスの事を聞かれて、シゲオが部屋の中を気にしていて、その部屋にいる家人にリスの事を知られたくないのが分かります。リスの事を聞かれて、いぶかしみ、次に家にいる家人の事を気に掛ける表情は、シゲオがリスの事に関しての話題を聞かれてたくない事を語っています。これが一連の表情と動作の中だけで行われているのですね、長太郎達を怒鳴り追い払う荒い言葉と言動との前と合わさり、シゲオの焦りを感じます。

先に書いたみゆきちゃん、洋一、邦彦もそうなんですが、こういう微妙な表情、視線の動きで心の中を見せるのって、そんなに簡単ではないと思うんです。それが自然の感情の発露として表に出せている。感情の流れによって台詞が演じている役の言葉として出ているのが自然で、本当にある小学生の日常を見ている錯覚に陥ります。これは、初代にも感じていた事で、ドラマという架空の出来事ではなく、現実のどこかにある事実だと思うんですよね。それは、小道具だったり、演出だったりもあるんですが、演技とは思わせない子役の人達の卓越した演技力にもあると思います。

台詞の調子だけでなく、それを言う過程、言った後、言っている最中の表情や動きでも演技は出来るし、演じている役の性格を表現することが出来るんだってことが、『男!あばれはっちゃく』の2話に限らず、『あばれはっちゃく』のドラマシリーズにはあって、子役の人達の実力の高さを感じています。

長太郎は、犯人の徹底的な証拠を掴むために方法を考え、閉店して店の片づけをしているところまできて、髪の毛を蹴飛ばします。父ちゃんに怒られて、髪の毛を集めた長太郎は手にした髪の毛をヒントにリス泥棒の犯人の証拠にリスの毛を思いつきます。

翌朝、校庭では長太郎を犯人だと決めつけた邦彦達の話を聞いて寺山先生が諭していました。

「普段、気に食わない奴だからと言って、リス泥棒と決めつけるのは、間違いじゃないのかな、あいつは今、疑いを晴らそうと一生懸命真犯人を探しているんだ」

長太郎は犯人の証拠の為にリスの毛を採取し、シゲオの運動着袋の毛と照合して犯人だと突き止めますが、そこで声がして、声のする部屋にいる女の子に声をかけられ、女の子にお兄ちゃんのお友達?と聞かれます。

この女の子の名前はサチコ。シゲオの妹です。妹の話からシゲオがリスを盗んだ動機が分かります。シゲオが帰ってきて、長太郎達にサチコに気づかれないように来るように手招きします。長太郎は証拠を突きつけ、俺たちのクラスのリスだから返してもらうと言いますが、シゲオは証拠を見せてもそれを鼻で笑い、返すことを突っぱねます。

あれは自分がペット屋で買ったと、しかし、長太郎はペット屋の名前は?いくらしたんだ?と畳みかけ、シゲオを追い詰めます。追い詰められたシゲオは力づくで取り返せと長太郎に挑んできます。1対1なら負けないという長太郎は構えますが、みゆきちゃんの言葉が蘇り、躊躇いを見せます。長太郎を応援する洋一。土手を転がりながら、泥だらけになるシゲオと長太郎。シゲオは長太郎に負けを認めてリスを持っていけと言い、サチコちゃんの事を話し始めます。サチコちゃんが心臓が悪くて本当は2年生なのに、小学校に通えないこと、サチコには兄貴が泥棒なんて言わないでくれと泣きながら、長太郎に土下座します。

それを悲しそうな目で見る長太郎、洋一に帰るというと「リスは?」と聞く洋一に「いいんだよ」と。

強いシゲオが泣いたのは、サチコちゃんに本当の事を知られたくない時でした。サチコちゃんの為にしたことが、サチコちゃんを失望させることをシゲオは分かっていた。でも、ばれずに白を切れば、サチコちゃんにはリスの友達がいて、サチコちゃんを慰めてくれる。シゲオのやり方は間違っていて、正しい事ではありません。それでも、長太郎がシゲオを許したのは、シゲオのサチコちゃんを思いやる心と涙、その前にサチコちゃんとした会話が理由だと思います。

長太郎は貯金を集め、一緒に自分の部屋に来た洋一に貯金が足りないと顔をむけます。

何かを察した洋一。洋一は勘がいいですね。

翌日、長太郎達のクラスのリス小屋にリスが戻ってきます。どこか、それまでのリスとの違いを感じた弘子ちゃんとそれに賛同した和美ちゃんの言葉に、長太郎と洋一が自分達で取り返したことを言い、みゆきちゃんが長太郎をちょっぴり見直します。ただ一人不満な邦彦が真犯人が誰だか分からないと納得できないと言います。この時の邦彦の長太郎が手柄を立てたのが忌々しいという表情と納得できない気持ちと、みゆきちゃんにちょっぴりでも見直された悔しい気持ちがないまぜになって変化しているのが絶妙です。今回、出番が少なかった邦彦ですが、少ない中で存在感を出していましたね。

納得がいかない邦彦でしたが、寺山先生の言葉もあり、始業のチャイムがなって教室に戻ってこの話は終わり。飛び上がった長太郎の「今日もあばれるぞ」で締め。

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『男!あばれはっちゃく』2話より

まとめ

今回は子役の人達の絶妙な表情の変化に目が行きました。吐く息が白いので撮影した時期は、まだ、寒い時期だったと思います。また、話の内容としては、妹を思う兄の姿が印象に残ります。この2話の脚本は山根さんですが、山根さんは初代『俺はあばれはっちゃく』でもきょうだい愛をテーマにした話を書いています。それが私が一番大好きな『あばれはっちゃく』の話『俺はあばれはっちゃく』50話「クシャミ一発」です。

kakinoha.hatenadiary.com

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長太郎にてるほを大切にしろと諭す旅のお坊さんが登場して、そのお坊さんが長太郎に年の離れた姉が自分を育てくれた事、その姉が癌で死んでしまった事、生きている長太郎の姉、てるほを大事にすることを話します。てるほと長太郎、姉と弟、旅のお坊さんのお姉さんと弟の旅のお坊さん、今回のシゲオとサチコちゃん、姉と弟、兄と妹、互いのきょうだいを大切にする心を山根さんは『あばれはっちゃく』の中で書かれていたように思います。

次の3話も山根さんですが、ここでは、長太郎の兄信一郎と、長太郎の関係、長太郎と父ちゃんの関係に触れています。家族を見捨ててしまった今の私がこんなことを書ける義理ではないのですが、きょうだい、子、親を大切に思う心は温かく心に伝わり、いつまでも温かく心に残っていくのだと思いました。

2話ゲスト子役についての記事(次回3話のゲスト子役含む)

kakinoha.hatenadiary.com

最近目にした『あばれはっちゃく』を今も覚えている人達をみて

「ヒラメキング」で『あばれはっちゃく』を思い出した人達

私と同じ時代に『あばれはっちゃく』を見ていながら、『あばれはっちゃく』が嫌いだったという方の意見もネットをしている中で目にしてきましたが、その数は少なく、今も『あばれはっちゃく』が大好きな人達が大勢いて大事にされていることを知っています。

今月3月8日より始まった戦隊シリーズ『魔進戦隊キラメイジャー』でキラメイレッドに変身する充瑠が叫ぶ「ひらめきんぐ」 を聞いた多くの人達がTwitterで「あばれはっちゃく」を思い出していた人達のツイートをみました。それは、多くの人達の中に『あばれはっちゃく』が残っていた事の証明でした。

奇しくも『魔進戦隊キラメイジャー』の放送開始日は、初代『俺はあばれはっちゃく』の最終回からちょうど40年後の3月8日でした。

『俺はあばれはっちゃく』の最終回は1980年3月8日。『魔進戦隊キラメイジャー』の放送開始は2020年3月8日。

また、現在の戦隊は『秘密戦隊ゴレンジャー』を1作目にしていますが、私が幼稚園、小学生の子どもの頃は『バトルフィーバーJ』を1作目として数えていて、その『バトルフィーバーJ』と『俺はあばれはっちゃく』は共に1979年2月3日から放送が始まりました。

また、戦隊シリーズあばれはっちゃくシリーズも共にテレビ朝日で放送されていたのもあって、直接の関係性はないんだけども、いろいろと思う所はあるんだけども、『魔進戦隊キラメイジャー』のお陰で『あばれはっちゃく』を今も覚えていて好きな人達がこんなにいるんだって知れたことは嬉しく、それが、ちょうど40年前に『俺はあばれはっちゃく』が最終回を迎えた40年目に放送が始まった最新の戦隊だったのに不思議な縁を感じたのです。

戦隊と『あばれはっちゃく』といえば、5代目長太郎役の酒井一圭さんが『太陽戦隊サンバルカン』(1981年~1982年)のバルイーグルに憧れて、戦隊のオーディションを受けて『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001年~2002年)でガオブラックを演じたという繋がりもあったりしますね。

東映の戦隊ではなく、東宝だけど吉田友紀さんは『電脳警察サイバーコップ』(1988年~1989年)のジュピター(戦隊でいうところのレッド)を演じてましたね。

父ちゃんに似ている後輩を見た人の言葉を聞いて

戦隊とは別に『あばれはっちゃく』を覚えてくれているって私が感動したのが、YouTubeで見た動画でした。

私はプリッとchannelという現在は8名の(かつては9名で初期メンバーが4人が卒業し、新メンバー3人が入って現在8名)グループYouTuberが大好きなのですが、そのプリッとchannelが元お笑い芸人号泣、現在手相占い師の島田秀平さんのYouTubeチャンネルでコラボした時(コラボはプリッとchannel8人の内5人が参加)に、島田さんがプリッとchannelのメンバーの1人パンダさんに尋ねたんです。


#65【プリッとChannelコラボ】大人気YouTuberの怖い話が恐ろしすぎた…【前編】

(上記動画26:40あたりからの島田さんとパンダさんの会話から)

「ほんと、ごめんなさい。僕、みなさん、お若い世代なんで分からないと思うんですけど『あばれはっちゃく』のお父さんじゃないですよね」

「いいや、ちょっと、すみません、それは、ちょっと分からないです」

「これは、すみません、これはもう、ほんとごめんなさい。若い方は見てないですよね、もし、良かったら見てください」

 尋ねたのは上記で貼り付けた26分40秒あたりです。プリッとchannelのメンバーは最年長のSasukeさん(現在2代目タガメ(期間限定改名中))でも1983年生まれの37歳、東野英心さんに似てると言われたパンダさんは1985年生まれの35歳なので、『あばれはっちゃく』を知らない世代なのです。

あばれはっちゃく』は、シリーズ最終作の5代目『逆転あばれはっちゃく』が1985年9月21日で終わっていますから。

だから、島田さんは世代的に知らない人達に先に詫びてから、パンダさんが父ちゃん(東野英心さん)に似ているって突っ込んでいて、その島田さんの優しさと島田さんが『あばれはっちゃく』を覚えていて、プリッとchannelのメンバーに『あばれはっちゃく』を勧めてくれたのが嬉しかったんです。

島田さんは1977年生まれなので、『あばれはっちゃく』シリーズでは、恐らく3代目『熱血あばれはっちゃく』(1982年~1983年)4代目『痛快あばれはっちゃく』(1983年~1985年)と5代目『逆転あばれはっちゃく』(1985年)世代。ギリギリ2代目『男!あばれはっちゃく』(1980年~1982年)の後半からの世代だと思います。

また、島田さんは長野県生まれの長野県育ちの信州人なので、子どもの頃に長野県に住んでいた私と同じ時間帯、同じテレビ信州で『あばれはっちゃく』を見ていた世代なんです。だから、同じ時代に同じ土地で『あばれはっちゃく』を見ていた同郷としての思いも重なりました。

ちなみにプリッとchannelのメンバーも元お笑い芸人、現役お笑い芸人さん達で構成されています。

これを機にプリッとchannelの人達が本当に『あばれはっちゃく』を見てくれたら嬉しいです。パンダさんがレンタルビデオ店でバイトをしていた時の話の後での島田さんの『あばれはっちゃく』発言だったので、出来たら初代『俺はあばれはっちゃく』から見て欲しいなって思いました。現在、初代のDVDは廃盤になっていて、国際放映のホームページにも初代のDVDの販売情報はないのですが、ツタヤでは『俺はあばれはっちゃく』のDVDはレンタル可能ですから。全く知らない見ていない世代にはDVD購入より、レンタルの方がハードルが低いと思いますし。

あばれはっちゃく』を制作した国際放映株式会社にも公式YouTubeチャンネルがあるんですが、私が登録した時点で15人。(この記事を書くのに確認したら1人減って14人になってた_| ̄|○)現在は過去の国際放映制作の児童ドラマの公式配信はありません。

でも、国際放映の公式YouTubeチャンネルがあるのなら、そこで『あばれはっちゃく』シリーズの公式配信して欲しいと望んでいます。一方でYouTubeアメリカの会社が経営している動画配信サイトだから児童の裸や親に殴られる長太郎を不適切動画だと判断してしまうかもしれないないとYouTubeでの公式配信は望めないという諦めもあります。

www.youtube.com

本当はね、広く多く下の世代にもちゃんと気軽に時代背景も含めて『あばれはっちゃく』を知って見て欲しいです。島田さんのYouTubeチャンネルでそのきっかけ作りを垣間見て嬉しかったです。私のこのブログも、そういうきっかけ作りになっていたら、と思います。

プリッとchannelに関しては、いずれこのブログでも紹介していくと思います。

他にも好きなYouTuberはいるので、ブログで書いていくかもしれません。