親戚の人達
『あばれはっちゃく』には、長太郎やその友人の従弟やはとこ、親戚の子達が登場して騒動を起こす話がありました。初代『俺はあばれはっちゃく』の恵子ちゃんと正彦の2人はまたいとこ(はとこ)の関係、2代目『男!あばれはっちゃく』のカヨちゃんは長太郎の母方の従姉、4代目『痛快あばれはっちゃく』のマリちゃんも長太郎とは従姉弟関係で、この4人はレギュラーとして出演していましたが、この4人以外で、ゲストとして出演した長太郎と同年代、少し年上のいとこやはとこ、親戚の人を紹介していきます。
初代『俺はあばれはっちゃく』から
ヒトミちゃんの親戚のお兄さんの北野マモル
『俺はあばれはっちゃく』24話に登場する北野マモルは、山形から長太郎の姉てるほのクラスに転校してきた中学生。北野君はヒトミちゃんの親戚のお兄さんです。ヒトミちゃんが北野君を長太郎に紹介した時に「親戚のお兄さん」と紹介しているのですが、どのような血縁関係か説明をしていないので、親戚のお兄さんとしか分かりません。北野君はてるほに恋をしますが、てるほの友人であるチカに惚れられてしまって、とても困ってしまいます。北野君を演じた八幡さんは2代目『男!あばれはっちゃく』12話にも出演されていました。
ヒトミちゃんの従弟のサトル
27話に登場した東京からきたお祭りが大好きなヒトミちゃんの従弟のサトル君。サトル君とサトル君を演じ、2代目で邦彦を演じた長野昇一さんに関しては、これまでも過去記事で何度か書いてきたので説明は割愛します。
2代目『男!あばれはっちゃく』から
みゆきちゃんのいとこのオカムラトシオ
『男!あばれはっちゃく』20話に登場したみゆきちゃんのいとこのトシオ君。トシオ君は横浜からきたみゆきちゃんと同い年のいとこです。なんとなく、気障な性格ないとこでしたね。幼稚園の頃にみゆきちゃんと一緒にお風呂に入ってたりして、長太郎を怒らせていました。トシオ君とトシオ君を演じた鈴木政晴さんに関しては、下のリンク先の過去記事で触れていますので、興味がありましたらお読みください。
長太郎のまたいとこのツクバハナエ
少女漫画家を目指して群馬から出てきた長太郎のまたいとこ(母方のはとこ)のツクバハナエちゃん。長太郎からは「バナエ」と呼ばれています。すごく積極的で行動力のある女の子。長太郎とは幼稚園の時に結婚の約束をした仲だったりします。長太郎がみゆきちゃんを好きなのを見抜いてからかったりしていました。
ハナエを演じた久保田理恵さんは、宮川ひろ先生の児童文学『おかあさんのつうしんぼ』を映画化した日活の児童映画『おかあさんのつうしんぼ』(1980年公開・武田一成監督)で千葉夕子役で出演しています。ちなみに、『おかあさんのつうしんぼ』は1982年こども傑作シリーズでテレビドラマ化されていて、この時のテレビドラマでは『あばれはっちゃく』シリーズでお馴染みの田口成光さんが脚本、監督が山際永三監督、主演の夕子役が水沢真子さんでした。
『あばれはっちゃく』シリーズファンから見ると、2代目長太郎のはとこのハナエと4代目ヒロインまゆみちゃんが同じ夕子という人物を演じていたんだなっていう見方が出来て面白く感じます。
3代目『熱血あばれはっちゃく』から
実とルミちゃんの従兄のケン
『熱血あばれはっちゃく』20話に登場し、ルミちゃんと仲良くしていて長太郎の兄修一郎を絶望のどん底に叩き落した少年ケン。実は、北海道から来たルミちゃんと実の従兄。ルミちゃんから「ケン兄ちゃん」と呼ばれているケンを演じたのは、細川明さん。細川さんは当時、劇団東俳に所属されていました。劇団東俳には、2代目で克彦、3代目でカミジョウを演じた織田真早彦さんも所属されていましたが、細川さんも所属されていて、また、実を演じていた山住高広さんも所属されていました。
あけみちゃんのいとこのマユミ
40話に登場したあけみちゃんのいとこ。自分が通う四ッ葉学園へ編入させようと母親と一緒にあけみちゃんの家にやって来て、2人であけみちゃんとあけみちゃんのママに四ッ葉学園への編入を促します。あけみちゃんのパパがマユミちゃんの母親に「ねえさん」と呼んでいることから、マユミちゃんはあけみちゃんの伯母の娘。マユミちゃんの母親があけみちゃんのママを「あさこ」と呼び捨てにしているので、マユミちゃんの母親は、あけみちゃんのママのお姉さんなのかも。ただ、あけみちゃんのパパの姉も可能性としては低いけれど捨てきれない。どちらにしても、父方でも母方でも伯母の娘で、ドラマの中で苗字が出てこないので苗字は不明。
マユミちゃんの母親がみゆきちゃんのママを演じた藤江リカさんで、あけみちゃんのママがヒトミちゃんのママでもあった木村有里さんなので、この2人が揃って長太郎に対する愚痴を言い合う場面は、もうすごい笑えます。
マユミちゃんを演じた若生良子さんは、他に高見知佳さん主演の『おてんば宇宙人』(1981年・日本テレビ)等に出演していました。名前が4代目ヒロインのまゆみちゃんと同じことから、3代目のこの時点で次作のヒロインの名前として「マユミ」という名前が出ていたのかな。
ただ「マユミ」という名の女の子は初代32話にも登場していて、それとは別人で原作でも「相倉マユミ」という名前の登場人物がいて、5代目でも長太郎の姉、カオルの友人として真由美さんが登場しているので、「マユミ」という名前はごくありふれた名前なんだろうなって思っています。私の小学校時代のクラスにも私を含めて3人の「マユミ」がいたし、転校先にも2人マユミさんがいましたから。人気のあった名前だったんですね。昔は。
5代目『逆転あばれはっちゃく』から
あかねちゃんの親戚のお姉さんの小林弥生
『逆転あばれはっちゃく』17話に登場した、ヒロインあかねちゃんの親戚のお姉さんの小林弥生さん。弥生さんの父親は植木職人。弥生さんは父親の弟子と恋仲なのですが、高所恐怖症の弟子との交際を父親に認めてもらえず、その恋人の恐怖症を長太郎がなんとかするという。ちなみに弥生さんの父親小林房之介を演じたのが2代目での邦彦の父親役を始めとして、『あばれはっちゃく』シリーズではお馴染みの恒吉雄一さんでした。
弥生さんを演じたのは早乙女朋子さん。早乙女さんは脚本家桂千穂さんに師事し日活に入社。現在は日活を退職され作家滝川杏奴さんとして活躍されています。第8回小説すばる新人賞受賞、日本文芸クラブの会員です。旧Twitter(X)であかねちゃんのお姉さん役を演じていたことをツイートされていました。ドラマの中で、あかねちゃんは弥生さんのところが親戚の家だと長太郎に言うのですが、どういう血縁関係の親戚かは言わないので、従姉なのか、はとこなのかは分かりません。
4代目『痛快あばれはっちゃく』はいなかった
ゲストとして出演してきた長太郎とその友人達の親戚の子達は以上かな。初代、2代目、3代目、5代目には長太郎やその友達の親戚がゲスト出演してきましたが、4代目『痛快あばれはっちゃく』には、登場していませんでした。長太郎の従姉はレギュラーメンバーのマリちゃんがいたけれどゲストではないし、清、信彦、マヤ、トシ子、まゆみちゃん、けい子ちゃんの親戚やいとこやはとこも登場しませんでした。
4代目はいつもの子ども達の親戚の子はゲストとして登場しませんでしたが、その代わりというか、広田先生の古い知り合いの息子で、長太郎とはっちゃくの座を競い合うマツモトシンタロウが74話に登場しています。マツモトシンタロウを演じた高村宏希さんは、他に『ドラマスペシャル但馬屋のお夏』(NHK・1986年10月18日放送)、『かあさんせんせい』(フジテレビ・1985年10月18日放送)等に出演されていました。