柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

あばれはっちゃくの意味

アバンタイトルで自己紹介

今から12年前に、下記の記事を書きました。

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あばれはっちゃく」の言葉の意味は、初代『俺はあばれはっちゃく』のアバンタイトルの中で、長太郎が最終回まで説明をしています。また、それも全56話の中でマイナーチェンジしていて、説明が全部で3種類存在しています。

上記リンク先の記事に、アバンタイトルの長太郎の3種類の自己紹介文を紹介しています。リンク先のこのブログの過去記事を読んで頂きたいのですが、リンク先を読んでくださる方達は少ないと思うので、上記リンク先の記事から、以下に引用して紹介します。

第1回〜第8回

「俺は桜間長太郎。美玉市立第一小学校の5年生だ。成績はクラスで1番ビリだけど。悪戯と喧嘩なら誰にも負けやしねぇんだ。だから、みんな俺の事をあばれはっちゃくって呼ぶんだ。手に負えない暴れ坊って意味さ。俺はカッコいいと思っているんだ。よろしく頼むぜ」

第9回〜第24回

「俺は桜間長太郎。美玉市立第一小学校の5年生だ。悪戯と喧嘩なら誰にも負けやしねぇ。だから、みんな俺の事をあばれはっちゃくって呼ぶんだ。手に負えない暴れん坊って意味さ。よろしく頼むぜ」

第25回〜最終回

「俺は桜間長太郎。悪戯と喧嘩なら誰にも負けやしねぇ。だから、みんな俺の事をあばれはっちゃくって呼ぶんだ。手に負えない暴れん坊って意味さ。よろしく頼むぜ」

また、この引用の後にも、元記事には、2014年に追記した2代目『男!あばれはっちゃく』のアバンタイトルでも、28話まで初代の最終バージョンの自己紹介を使っていたことも紹介しています。過去記事でも書きましたが、2代目の長太郎が通った小学校は「ちとせ第一小学校」なので、「美玉市立第一小学校」が消えた最後のバージョンの自己紹介を使うことが出来たのです。

あばれはっちゃく」は方言(どこの?)

私は、ネットをするようになってから「あばれはっちゃく」の意味を知らなかった人が多かったことにびっくりしました。世代的に「あばれはっちゃく」を見られなかった世代の人達だけでなく、「あばれはっちゃく」を見ていた世代の中にも、意味が分からないという方達を数人、ネットで目にしていたので、見ていたのにどうして知らないのだろう?と疑問に感じました。

初代長太郎と2代目長太郎が「あばれはっちゃく」についてアバンタイトルで説明をしていたのに知らなかったのかとか、原作本に「あばれはっちゃく」の言葉について書かれているのになって不思議だったんですね。また、ドラマを見ていたら、「あばれはっちゃく」がどういう人物を指す言葉かは分かると思っていたので、とても不思議に感じたのです。

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上記のリンク記事の中で「はっちゃける」の記事は、Twitterで拡散されたためか、現在アクセス数が多くなっています。私はその「はっちゃける」の記事の中で、引用画像の文章と作者の山中恒先生が北海道出身であること、その山中恒先生の故郷である北海道の方言に「はっちゃきこく」「はっちゃこく」という「元気に頑張る様子」を表す言葉があることから、「あばれはっちゃく」は北海道の方言だと推測したのですが、文章では、山中恒先生の知り合いのおばあさんのいなかの方言とあるだけで、北海道の方言とは書かれていないのですね。

あばれはっちゃく」というのは、手のつけられないあばれものという意味だそうです。知りあいのおばあさんが教えてくれました。そのおばあさんのいなかの方言だそうです」

理論社あばれはっちゃく」はじめに 作者よりから引用

あばれはっちゃく」という言葉が方言であることに間違いはありませんが、「あばれはっちゃく」という言葉を山中恒先生に教えてくれた知り合いのおばあさんの田舎の方言であって、必ずしも北海道の方言とは限らないのですね。

また、北関東にも「あばれはっちゃく」に似た言葉が存在しているそうです。2代目『男!あばれはっちゃく』から、長太郎が北関東からの転校生になりましたが(4代目『痛快あばれはっちゃく』の長太郎を除く)、「あばれはっちゃく」が北関東の方言だとしたら、4代目を除く2代目からの長太郎達が北関東(群馬県、栃木県、茨城県)から東京にきた転校生の設定になったのも納得できますね。

でも、「あばれはっちゃく」がどこの方言かまでは、はっきり断言することはできません。

ただ、候補としては北海道、北関東の方言というのが有力ですね。一番は山中恒先生の知り合いのおばあさんの田舎が分かるのが一番なんですけれども、現在91歳の山中恒先生がおばあさんと呼んでいた方ですから、今はもう会えない方だと思いますし、それを考えると「あばれはっちゃく」という言葉は、とても古い言葉、方言なのだと思います。今はそのおばあさんの田舎でも使う人はいないのでしょうね……。

「はっちゃけた」は「ひらめいた」?

さて、「あばれはっちゃく」から発展して、4代目『痛快あばれはっちゃく』になると、長太郎が何かアイディアを出す時に「ひらめけ、ひらめけ、ひらめいた」の代わりに「はっちゃけ、はっちゃけ、はっちゃけた」と言うようになります。

これをして、「はっちゃけ」というのは、「ひらめけ」という意味で、「はっちゃけた」というのは「ひらめいた」という意味だという人もいます。確かにその意味も含まれているとは思いますが、一方で4代目長太郎は最終回でまゆみちゃんが転校することに落ち込んでいた時に、「はっちゃけろよ」と励ましています。

もしも、「はっちゃけ」が「ひらめけ」の意味だったら、転校するかもしれない大好きな女の子に「ひらめけよ」って言ったことになり意味不明です。それに、長太郎はまゆみちゃんだけでなく、落ち込んでしょげている人に対しても言っている場面があるので、「はっちゃけ」「はっちゃけた」には、「ひらめけ」「ひらめいた」以外に、「はっきゃきこく」の「元気に頑張るさま」やドラマで描かれてきた「手のつけられない暴れん坊」の意味もあるのではないかと思います。

あばれはっちゃく』のドラマの中で次第に「あばれはっちゃく」は「はっちゃく」という短縮形で呼ばれたりすることが増えていきました。4代目で「ひらめけ」の代わりに使われるようになった「はっちゃけ」という言葉は、「あばれはっちゃく」の短縮形の「はっちゃく」の変形の言葉のように思うんです。だから、元々の「あばれはっちゃく」の言葉の意味が、「はっちゃけ」「はっちゃけた」の中にもあるんだと私は思っています。

微かな願いを込めて

上記のリンク先の記事は今から12年前(2010年)に書いた記事であり、追加記事も8年前(2014年)に書いた古い記事です。私のブログは「あばれはっちゃく」で検索をしても、検索上位に来ることはなく、読まれることは殆どありません。上位に来るのは、私のブログ記事よりも新しいまとめサイトです。

私のブログで少しずつ書いてきて、分割されている内容が、すっきりとまとめられていて、1回で知りたい情報が把握できるので、私のブログまで来てくださる方は少なく、私が調べたり、検証したり、ドラマを見返して確認したこと、『俺はあばれはっちゃく』のメイン監督であり、『男!あばれはっちゃく』の監督であった以下の私のブログの山際永三監督のインタビュー記事も殆ど読まれていません。

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17年間書いてきても、私のような無名の個人が書いているブログでは、全く情報を伝える力がないんだなって、無力感を感じています。今回は、少し私のブログに目を通してくれた人が増えたのを確認したので、ここ最近、閲覧が増えた記事を元に、それを補強し、また最初に書いた時期から10年以上経って、新たに分かったことから考察しなおしたことを加えて、記事を書いてみました。

この記事を通して少しでも「あばれはっちゃく」の意味を知る人が増えてくれたらと願っています。