昨日見たニュースのインタビューに答えていた若者が普通に使ってました。「はっちゃける」という言葉は恐らく「あばれはっちゃく」からきたと思います。4代目では「ひらめけ、ひらめけ、ひらめいた」の代わりに「はっちゃけ、はっちゃけ、はっちゃけた」と言っていたので、そこから、「はっちゃける」という言葉が発生したと思います。
「あばれはっちゃく」は原作者の山中先生の知り合いのおばさんの田舎の方言だそうです。意味は毎回アバンタイトルで長太郎が言っていたように「手のつけられない暴れん坊」という意味。よく、「あばれ」と「はっちゃく」と言葉を区切って意味を考える人がいますが、この言葉は「あばれはっちゃく」という一つの単語で考えるものだと思います。
山中先生の故郷は北海道でそこには「はっちゃき」「はっちゃきこく」という言葉があり、これは「頑張るさま」「積極的に頑張る」という意味があるそうです。おばさんの田舎での「あばれはっちゃく」はこれに「あばれ」がついてさらに「はっちゃき」が強調されて出来た言葉なのかもしれません。そして一つの言葉「あばれはっちゃく」になったのだろうと推測します。
『あばれはっちゃく』がドラマ化されて「あばれはっちゃく」は元気で腕白な男の子の代名詞として定着し、こうして『あばれはっちゃく』を(原作もドラマ化された5作品も)知らない若い世代が「はっちゃける」という言葉を普通に使っているのをみると、「あばれはっちゃく」は北海道の方言から離れて日本語の中に溶け込んでいったのだと思いました。かつて方言だった言葉が日本語に溶け込んで使われている言葉は他にも昔っからありますし。