柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

『伊集院光とらじおと』終了

覚悟はしていたが……

私の大好きなラジオ番組の一つ『伊集院光とらじおと』が今年3月に終わることが正式に今日の『伊集院光とらじおと』で伊集院さんの口から発表されました。6年前、大沢悠里さんの『ゆうゆうワイド』を継いで始まった大好きな伊集院さんのラジオが終わってしまうのは、高校時代からの32年のファンの一人として、とてもとても残念です。

それも、昨年から流れている不穏な記事が発端になっていたことが、私には悔しくて、残念で悲しく思いました。伊集院さんのラジオに対する真摯な姿勢、真面目で周囲に気を配る優しさをラジオから感じていた私には、番組終了のきっかけとして記事で書かれていたことは、とても信じられないことでした。

好きな人を理想化していると言われてしまえばそれまでですが、仕事に対する厳しさがパワハラとして受け取られ、その仕事に対する取り組みを一緒に仕事をするスタッフが揶揄するLINEが流れてたというのは、気に入らない人を陥れるには、相手を否定して悪者に仕立て上げるのも厭わない人が存在するのだという絶望と悲しみを感じました。

確かに伊集院さんはきつい言葉を後輩芸人やアシスタントの方にかけることもありますが、ラジオを聞いていると、その言葉に愛情というか、面倒を見てやらないといけないというか、いじりながらも面白く引き立てるという気持ちがあるように私は感じていました。時々、言い過ぎだよおって思う時もあったりもしましたが、伊集院さん自身が道化を演じて自分を下げたりして、バランスをとっていると感じていました。

文字で書くと、きつく冷たい言葉に思えても、ラジオで声を聴くと、文字だけでは分からない温かさがあることが分かります。月曜日から木曜日まで毎朝、毎週月曜日にラジオを聞いているリスナーとしては、伊集院さんのラジオを聞くことなく、切り抜きの記事の文字だけで伊集院さんを批判されるのがとても辛かったです。

ラジオリスナーだった人でも、伊集院さんの過度な後輩芸人いじりやアシスタントへの突っ込みに嫌気がさして離れた方もいるとは思いますが、私も含め、そうではないファンの人達がいて、伊集院さんのラジオに日々を救われて、1日、1日を生きている人達がたくさんいるんだなって、Twitterの『伊集院光とらじおと』のハッシュタグ#ij954  を見ているとよく分かります。

今日の発表の時に伊集院さんが番組のパラスポーツのコーナーで出会った選手の方々と出会ったことに触れて、話されたことが心に響きました。

「人生で思い描いていた未来像が事故や病気で絶たれてしまった時に、不貞腐れるのでなく、自暴自棄になるのでもなく、良い人生にするためにどうするっていう切り替えの心強さを教わりました」

私は伊集院さんのラジオ、伊集院さんが体験したこと、考えたこと、感じたことを話す話が大好きです。私もまた「伊集院さんのラジオ」じゃないとダメな人の一人です。伊集院さんはTBSラジオで『らじおと』以前から『深夜の馬鹿力』も放送されていますが、こちらは長く(現在のTBSラジオで出来るかどうか不安はありますが)続いて欲しいと願っています。

『男!あばれはっちゃく』35話「返せ!自転車」感想

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『男!あばれはっちゃく』35話より

1980年11月22日放送・脚本・田口成光さん・松生秀二監督

アバンタイトルから

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『男!あばれはっちゃく』35話より

35話より登場する加納章は、ドラマ本編より先にアバンタイトルに登場してきます。『あばれはっちゃく』は順撮りではないので、アバンタイトルからの撮影ではないと思いますが、視聴者にしてみれば、この長太郎の隣にいる男の子は誰?状態だったでしょうね。

初代から見ていくと、アバンタイトルだけに出てくるゲスト出演者もいますので、まあ、特に疑問も持たず受け入れて、注意深い視聴者だけが本編を見て、あれ?この子さっき?って思った人もいたかもしれませんね。

キャラクターの印象づけ

今回の話は自転車がきっかけで長太郎と章が最悪な形で出会い、やがて自転車を中心に友情が芽生える話でした。

私、この話好きです。章が長太郎のクラスに転校してきたことで2人は再会するのですが、夕食のすき焼きの材料と一緒に章に自転車を盗まれた長太郎は休み時間に章に殴りかかり、邦彦やみゆきちゃん達が止めに入ります。

この辺は、初代『俺はあばれはっちゃく』2話で長太郎が転校してきたばかりの正彦に喧嘩を売ったのと通じるとこはあるのですが、その理由に違いがあるのが初代長太郎と2代目長太郎の性格の違いになってるなって思います。

初代長太郎が正彦をいけすかない奴だと思うのも心情的に理解出来るものの、正彦に悪い理由がなく一方的にいいがかりをつけられたのは、正彦が気の毒でしたね。けれど、正彦の返しというか、対応が正彦のキャラクターを印象づけて面白さを出してました。

今回の章も長太郎の自転車をとった理由を話した時の対応も周囲の笑いを誘い、またこれまで私達が知る2代目長太郎の性格も示していて良かったなって思います。

正彦にしても、章にしても、途中から登場してきて、1話である程度、こういうキャラクターだと印象づける必要があって、それがどちらも綺麗にされてるなって思いました。

自転車が繋ぐ

今回は自転車が重要なアイテムになっていて、長太郎は章の話を聞いて、章の盗まれた自転車の代わりに捨てられた自転車を修理して、その自転車を章にプレゼントします。しかし、落とし物を勝手に使ったことでお巡りさんに咎められ、自転車を捨てたおばさんのとこへ。

このおばさんを演じたのは、初代で正彦の伯母を演じた新村礼子さん。初代を知って見ていると、初対面の2代目長太郎に対する暴言や修理され、綺麗になった自転車欲しさに捨てたことを撤回する意地悪さなどがより面白く感じられました。

私がこの話が好きなのは、単純に長太郎が捨てられた自転車を修理して、章に自転車をプレゼントして終わったのではなく、おばさんに自転車を取り上げられた後で、長太郎が自分の自転車を章にやると言った時に、章が自分のために頑張ってくれた長太郎に感謝して友達だと長太郎に言ったからです。

章は父親の仕事の都合で、これまで5回も転校していて、友達がなく、いつも自転車に乗っていた話を長太郎にして、それを聞いた長太郎が章のために自転車を用意した訳ですが、章にとっては間違いとは言え長太郎の自転車をとった自分のために長太郎が一生懸命になってくれたことが嬉しかったんだろうなって思います。

章にとっては自転車の問題ではなく、自分のことを思って行動してくれる存在が大事で、それが長太郎だったんだなって……。自分のために頑張ってくれる人がいる、その行為に対してしっかり感謝してお礼を言う。人を大切にし、人の行為に感謝する、そこから始まる長太郎と章の関係が私はとてもいいなあって思ったのです。

今に通じる言葉

また、今回の話でお巡りさんが長太郎に諭す言葉も心に響きました。この言葉は、言葉の暴力で悪と決めた人に制裁をする現在の私達こそが肝に銘じないといけない言葉だと思います。

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『男!あばれはっちゃく』35話より

「きみ、きみ、ちょっと、まちたまえ、あのな、個人的な感情でそうやって暴力振るっちゃいけない。裁きは法律が決めてくれるから」(『男!あばれはっちゃく』35話より引用)

『男!あばれはっちゃく』新オープニング

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『男!あばれはっちゃく』35話よりオープニングから

差し替え

『男!あばれはっちゃく』35話からオープニングの映像が一部変わっています。というのも、ご存じの通りこれまでオープニングに出演していた洋一が34話で転校して、35話から章が転校してきたことによってオープニングのキャストテロップが変わり、これまで洋一が出ていたのが章に変わったからです。

全部通してみると、洋一と邦彦が一緒に登校しているとこへ長太郎がドンペイと一緒に走ってくる場面だけが変わっていて、他は変わりがありません。なので、DVDでゆっくりみていくと、差し変わった部分の長太郎とドンペイと邦彦、変わっていない長太郎とドンペイと邦彦を見ることで、長太郎とドンペイ、邦彦の成長を見て取ることが出来ます。

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左『男!あばれはっちゃく』34話OPより、右『男あばれはっちゃく』35話OPより

映像の繋がり

35話からのオープニング映像で変わったのは、洋一の代わりに章が出ている上記で引用した画像の部分だけで、その前後に変わりはなく、最終的に長太郎が学校までいって校庭にある台の上でポーズをとって締めになっているので、新規で撮影した長太郎の服装もこれまでのオープニングと同じ服装になっていますね。しかし、映像の繋がりに関係のない邦彦の服は違う服になっているというのも、面白いなあって思います。

服装で映像の矛盾を解決するのは常套手段だとしても、子どもの成長まではコントロール出来ないというのが、35話からのオープニングを見ていて分かります。一瞬だけ長太郎が少し大人になって、まだ幼さが残っている長太郎に戻るというのが見れるので、なんというか、子どもの成長って早いんだわって、大人になって見返すと思ってしまいますね。

クレジットの順番

これは、35話までしか確認していないのですが、差し変わったオープニング映像の他に新たなオープニングになって気づいた興味深い点はクレジットの順番ですね。これまで、ヒロインのみゆきちゃん役の鈴木輝江さんの次にクレジットされていたのが、長太郎の親友の洋一役の大場利明さんだったのが、邦彦役の長野昇一さんになっていたこと。

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『男!あばれはっちゃく』34話OPより
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『男!あばれはっちゃく』34話オープニングより

クレジットの順番がどういう基準で決まるのかは分からないのですが、役柄の順番で決まっているのかなってとか思っていたのですけれども、役柄の順番なら加納章役の阿部行雄さんが長野昇一さんの前に来るのだろうけれども、そうではないとこを見ると、先に出演されていた順になっているのかななんてことを思いました。

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『男!あばれはっちゃく』35話OPより

だったら、阿部さんは戸川さん伊藤さんの後になるんだろうけれども、これまでのオープニング映像の都合上、阿部さんと長野さん、栗又さんとドンペイの映像のところで紹介しなくちゃいけないから、こうなったのかなとか、いろいろと考えてしまいますね。

『男!あばれはっちゃく』は、長太郎達が6年生に進級してからも、新しいオープニング映像に切り替わりますが、その前に洋一が転校して、章が新しく来たことで一部映像が変わって新オープニング映像になっているので、都合『男!あばれはっちゃく』のオープニング映像は3種類存在するわけですね。

子役キャストの切り替えで

レギュラー子役のキャスティング変更によってオープニング映像が変わったのは、5作品の『あばれはっちゃく』の中で、この2代目『男!あばれはっちゃく』と4代目『痛快あばれはっちゃく』だけだと思います。初代『俺はあばれはっちゃく』も30話から新オープニング映像に切り替わりますが、レギュラー子役の変更はありませんでした。また、『逆転あばれはっちゃく』も11話からオープニング映像は変わりますが、子役の変更はありません。

ただ、『逆転あばれはっちゃく』は子役の変更はなく、ヒロインやライバル以外のクラスメイトにスポットを当てた話が登場するものの、後半は出演する子役の数を絞ったようで、12話以降から子役のクレジット数が減っています。12話以降でも出演した場合は当然ですがクレジットが明記されています。子役以外にもビューティーサロンさくらまの従業員のケンちゃんの出番もなくなっています。

問題なのは3代目『熱血あばれはっちゃく』の京子ちゃんで、2代目の洋一から章に変わったというような明確な話もなく、京子ちゃんに該当しそうで該当しないクラスメイトは出てきても定着することがなく、特に新規の映像に変わることなく、クレジットのみの対応だったということでしょうか。

『熱血あばれはっちゃく』に関しては、うろ覚えで書いているので、改めて確認する必要があるのですが、京子ちゃんの途中退場に関しては、多分、舞台裏とか役者の契約とか、他のドラマのお仕事の関係とか、役者の都合とかいろいろあって降板されたのだろうなぐらいしか一般視聴者のファンに過ぎない私には分からないですね……。

以前、わらさんが園児の皆さんが、途中で見なくなった京子ちゃんはどうしたの?って質問されていたことをコメントで書きこんでくれた時に、諸事情で仕方がないにしても、京子ちゃんにもなにか退場する理由がドラマの中で描かれたら良かったのになって思いました。それゆえに、前にも記事に書いたのですが、去っていく理由の話を書いてもらえた洋一と邦彦は幸せだったなって思うのです。

分かっていくこと分からなくていいこと

いろいろあるよね……

あばれはっちゃく』の出演者のことについて調べていくと、分かって嬉しいこともあれば、知らないままの方が良かったなって思うことも出てきます。ここで、出演者についてのその後とか番組の裏話とかが分かったとしても、ああ、この内容は書けないなとか、当時の新聞記事や雑誌の情報とかではなく、公のデーターとかになっていない、それこそ、ネット時代、個人サイトや個人ブログで管理人の人が集めた貴重な情報に関しては、あまりこのブログで紹介するのも気が引けるなあって思います。

ああ、今はこんなことをされているんだとか、途中から出演しなくなった理由とかが分かっても、そういう情報はあまり出したくないなあって思ったりします。『あばれはっちゃく』が当初の予定が変更になってシリーズ化したのも視聴率のお陰ならば、最終作『逆転あばれはっちゃく』が半年程で終わったのも、視聴率のせい。とにもかくにも、視聴率に番組の存在は左右されてきた訳ですね。

なんというか『逆転あばれはっちゃく』は、想定していたよりも早くに終了が決まってしまって、予定していた話の繰り上げやら、話を畳んでいくために長太郎の同級生の出演者を絞っていく、切っていく必要性が出てしまったんだなあって調べていくうちに分かってきて、結構、出演した子役の人達も割を食ってしまったんだなあという感想を持ちました。

全てが良い思い出になるのでもなく、また、全員が仲良く仕事をしている訳でもなく、そうかといって仲が悪いという訳でもなく、なんというか、子どもとは言え、子役だってお仕事の一つなのですから、大人の職場と同じなんだなあ……って。

父ちゃんが愛煙していたタバコ(ドラマを見て分かる設定112)

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『男!あばれはっちゃく』34話より

やっぱりLARK

以前、下記リンクの記事で父ちゃんの帽子から父ちゃんが愛煙しているタバコはLARKだと書きましたが、『男!あばれはっちゃく』34話で父ちゃんが間違いなくLARKを手に取り吸っている場面がありました。やっぱり、父ちゃんのタバコはLARKだったんですね。

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LARKはフリップモリスが出しているタバコ。現在も販売されていて、種類がいろいろとあるようですが、1980年に父ちゃんが吸っていたのは、パッケージや日本での販売時期を考慮し、ウィキペディアでのラーク(たばこ)の情報から、1964年9月~2014年8月まで販売されていた通称・赤ラークと呼ばれるものだったようです。

恐らく、父ちゃんが赤ラークを吸っていたのは、演じていた東野英心さん自身が赤ラークの愛煙家だったのではないかなって思います。また、LARKは父ちゃんが被っていた帽子以外にも、LARKは促進グッズ、ノベルティグッズ(灰皿、ゴミ箱、トレーナー等)が多くあり、メルカリやヤフオクに出品されていました。

現在はタバコのテレビCMは流れなくなりましたが、1980年代はジェームズ・コバーンさん等が出演されたCMが流れていました。見てみるとまるで洋画のようなダンディがカッコいいCMだなって感じます。父ちゃんがLARKを選んだ理由は分かりませんが、こうしたCMのカッコよさも影響していたりするのかな、なんて思ったりします。


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『男!あばれはっちゃく』34話「男の別れだ」感想

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『男!あばれはっちゃく』34話より

1980年11月15日放送・脚本・安藤豊弘さん・磯見忠彦監督

長太郎と洋一の喧嘩

洋一の父親がクラスに寄付した文学集が元で、長太郎と洋一が喧嘩をします。長太郎は軽い気持ちでいつものように洋一をからかったのですが、それに対して洋一が怒り、長太郎との間に溝が出来てしまいます。

長太郎が親友と喧嘩をしてしまい、長太郎の方が軽く考えているのに、親友の方が深刻に捉えて長太郎を許してくれず、長太郎も意地になってしまうというのは、初代『俺はあばれはっちゃく』26話「モヤシも男だマル秘作戦」でもありました。この初代26話の脚本も今回と同じく安藤豊弘さんでした。

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些細なことで長太郎と公一が喧嘩をしてしまって、互いに意地を張ってしまう展開、長太郎だけが皆の集まりに参加しない展開は、初代『俺はあばれはっちゃく』26話と2代目『男!あばれはっちゃく』34話に共通する展開です。そこに2代目ならでは、独自な設定が入って初代との違いはありますが、基本のベースは同じだと私は思います。

洋一のお別れ会の不参加と知った経緯の不自然さ

初代では長太郎と喧嘩した公一がヒトミちゃん達の家での集まりのことを教えなかったことで、ますます長太郎と公一の仲が悪化していく、長太郎がヒトミちゃんの家での集まりを知るのが公一と仲直りしようとして公一の八百勝の手伝いをしたことで分かる流れも自然でしたが、今回の2代目34話では、邦彦が長太郎にお別れ会のことを伝えなかったのが理由でした。

私には2代目の長太郎が洋一のお別れ会にこれなかった理由付けがとても希薄に感じました。邦彦が長太郎に言い出せなかったというのが一応の理由にはなっているのですが、なぜに邦彦が長太郎にお別れ会のことを切り出せなかったのか、また、お別れ会で長太郎が来ないのを洋一が尋ねた時に邦彦が適当に誤魔化して本当のことを伝えなかったのかというのが不自然に感じました。

邦彦の意地悪で伝えなかったという解釈も出来るんですが、邦彦にそんなそぶりは見えなかったし、ただ単に言いそびれてしまっただけに見えたからです。洋一の質問を誤魔化した時に決まりの悪い顔はしていましたが、それぐらいでした。

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『男!あばれはっちゃく』34話より

また、長太郎がお別れ会を知ったのは、父ちゃんからの情報で、これも父ちゃんはどこで誰に聞いて知ったのかというのが不明でしたし、いきなり怒られている長太郎も訳が分からないで可哀相だなって思いました。

洋一の転校のことは、父ちゃんが洋一のお父さんから聞いて長太郎に伝えて知った経緯があるので納得できたのですが、洋一のお別れ会についてはそういうのがなかったので、見ていてしっくりこないのです。

長太郎と洋一の喧嘩やその後の休み時間での喧嘩は自然なのに、その後のお別れ会への長太郎の不参加とお別れ会の存在を知る経緯が私にはとても説明不足に感じたのでした。

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『男!あばれはっちゃく』34話より

消極的な邦彦の妨害

長太郎は父ちゃんから教えられて、お別れ会が開かれている邦彦の家に行くものの、お別れ会は既に終わっていて、間に合わず。長太郎が来ないまま、邦彦の塾の時間になってお別れ会はお開き。とうとう長太郎が来ないままお別れ会は終わり、みゆきちゃん、弘子ちゃん、和美ちゃんの3人は長太郎と洋一の男同士の儚い友情にがっかりし、洋一も、また長太郎が来なかったことに落ち込みます。

気の毒だなって思うのは、洋一にお別れ会を伝えたのが邦彦の電話で、洋一が邦彦に長太郎も呼ぶことを聞いた時に邦彦が「もちろん、呼ぶつもりだよ」とつかさず言ったのにも関わらず、その邦彦が長太郎に伝えずに、来ないのも誤魔化していることで、洋一は長太郎が来ると信じて待っていたことですね。

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『男!あばれはっちゃく』34話より

なんというか、長太郎のお隣のみゆきちゃんが誘ってくれても良かったのにって思ったりもしたのですが、今回の長太郎と洋一の別れをちょっとややこしくしてしまった存在が今回は邦彦だったように思います。

ドンペイが繋なぐ

邦彦の妨害は積極的なものではなく、消極的な妨害だったわけですが長太郎と洋一は互いにそれぞれが無視されていると思いこんでしまいます。2人は同じ場所で相手との出会いからの思い出を思い出していて、ドンペイがいたことで近くにいることに気が付きます。

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『男!あばれはっちゃく』34話より

長太郎と洋一がいる場所は、これまでにも出てきた公園で、互いのUPの時に映り込んでいるレンガの柱から二人が、すぐ近くにいることが分かります。長太郎が用意した洋一へのプレゼントのUP、ドンペイがきて、引きの映像で2人が左右対称にいることが分かり、ドンペイによって2人がそのことに気づく。

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『男!あばれはっちゃく』34話より

気づいた2人が口悪く相手を罵りながらも、2人の絆を強くしたロープの存在で素直になっていく、2人が素直になれるきっかけの12話「強いぞ弱虫マル作戦」のロープが出てきたところは少し不自然に感じてしまいましたが、遠くにいた存在が実は近くにいて同じ思い出を共有し、互いに思いあっていたこと、最後には素直な感情と気持ちを互いに見せることが出来たのは、良かったなと思いました。

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『俺はあばれはっちゃく』26話のリメイク

『男!あばれはっちゃく』12話「強いぞ弱虫マル秘作戦」の脚本は市川靖さん、監督は松生秀二監督でしたが、初代26話「モヤシも男だマル作戦」の長太郎と公一の喧嘩の一端が公一の不甲斐なさが原因であったのを踏まえると、2代目12話は洋一の不甲斐なさをきっかけに長太郎が洋一を鍛えるという展開でもあったので、回想で12話と34話を繋げて長太郎と洋一の友情の絆の深さを確認するというのは良かったなと思います。

長太郎と洋一の絆を深める回想のシーンは12話だけでなく、1話、2話、20話、21話など他にもありましたが、決定打になったのは12話でした。そうしたのも含めて、この34話は初代『俺はあばれはっちゃく』26話のリメイクだったように思います。

一つの区切り

初代『俺はあばれはっちゃく』は当初2クール全26話で終了予定のドラマだったことはこれまで伝えてきた通りです。その後、予定が変更されて放送の延長、シリーズ化されたのもこれまで書いてきた通りですが、ある意味初代26話も当初の終了予定から考えると一つの区切りの話だったとは思うのですよね。

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長太郎と公一は別れることなく最終回まで一緒でしたが、洋一と長太郎は別れることになりました。『あばれはっちゃく』シリーズの中でレギュラーの子役が途中退場することは、この後にも出てきますが、途中退場していく理由やその話をメインに描かれたのは、この洋一とこの後に転校していく邦彦だけだったように思います。

後は、気が付いたら出てこなくなってしまったというパターンが多かったと。弘子ちゃんと和美ちゃんは6年生になると登場しなくなってしまいますが、特になぜ登場しなくなったかというエピソードは存在せず、6年生になると2人の代わりにマリ子と悦子が登場してきます。

和美ちゃんと弘子ちゃんが引っ越しや転校していないのを見ると、長太郎と章、みゆきちゃんが6年生になっても同じクラスになったけど、和美ちゃんと弘子ちゃんは違うクラスにクラス替えになってしまったんだろうなっていう想像がつきます。

これは、4代目『痛快あばれはっちゃく』のとし子ちゃんが6年生になって登場しなくなったのにも同じ理由付けが出来るわけですが、問題なのは3代目『熱血あばれはっちゃく』の京子ちゃんですよね。3代目は5年生の話だけでドラマの中で進級していないし、転校や引っ越しの話もなく、ドラマに出てこなくなってしまいましたから。

進級のタイミングで登場しなくなると、クラス替えでいなくなったという説明はつくのですが、そうでない場合はそれが出来ません。

現実的に見れば、俳優の人達の出演契約が1クール単位での契約で、クールの一区切りで降板ということが考えらえれて、それによる俳優交代があるんだろうなって思うわけです。

また『あばれはっちゃく』の場合、子役が降板すると親役の俳優も降板になる。また、俳優の人達は『あばれはっちゃく』のドラマだけに出演されているわけではないので、他のドラマ出演との兼ね合いもあって、降板されていくのかなってことを思いました。

こうした裏事情は当事者でないと分からず、ドラマを見ているだけの私には憶測しかできません。ただ、ドラマを去っていく『あばれはっちゃく』の世界から途中で去っていくことをちゃんと書いてもらえた洋一と邦彦はある意味とても幸せだったなって思います。

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『男!あばれはっちゃく』34話より

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『男!あばれはっちゃく』34話より

寅年・明けましておめでとうございます!

明けましておめでとうございます!

新年、あけましておめでとうございます。昨年は当ブログに来てくださり、また、温かいコメント、貴重な情報をありがとうございました。個人でやっているブログなので、更新頻度も不定期になりがちですが、自分に無理がないように、今年も書いていく予定なので今年も、また、当ブログをよろしくお願いします。また、初めましての人は初めまして。

今年は5代目『逆転あばれはっちゃく』が年男・年女

さて、今年2022年は寅年。『あばれはっちゃく』最終作(5作目)『逆転あばれはっちゃく』(1985年)の長太郎達は1974年度生まれの設定なので、今年、年男・年女になります。

5代目長太郎を演じた酒井一圭さん自身は、1975年生まれなので来年が年男になるのですが、役である長太郎は今年が年男。ただ、5代目は劇中で生年月日が判明していないので、もしも5代目の長太郎も4代目の長太郎と同じように早生まれだったら、来年年男になるわけですが、それでも、まあ、1974年遅生まれだと仮定して、1974年生まれの寅年ということで、今年が年男!ということで。来年は来年で早生まれだと思うので、年男かなとか書くかもしれません。

1974年生まれ

あかねちゃんを演じた浅見奈生さんは1974年5月5日生まれ、まね子こと小林法子を演じた小島法子さんは1974年11月20日生まれで役の上でも実際にも今年、年女になりますね。

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『逆転あばれはっちゃく』27話より花村あかね役浅見奈生さん

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『逆転あばれはっちゃく』24話より小林法子役小島法子さん

1973年生まれ

ちなみに橋本ちずこを演じた高橋奈緒さんは1973年9月生まれ、後、こちらは不確かな情報ですが、ワタルを演じた坂田清隆さんも、もしかしたら1973年生まれかもしれません。こちらの2人は実際の役よりは1歳上になるので、去年が年女、年男でした。

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『逆転あばれはっちゃく』25話より橋本ちず子役高橋奈緒さん

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『逆転あばれはっちゃく』25話より石川ワタル役内田清隆さん

『うちの子にかぎって』と『3年B組金八先生(パート3)』にも出演した長太郎の同級生

調べていくと分かりますし、当時から知っている人もいると思いますが、5代目の長太郎のクラスメイトの島崎達也役の宇梶忠男さん、小川明子ことアラレ役の小川広美さん、橋本ちずこ役の高橋奈緒さんが『うちの子にかぎって』(1984年・TBS)にも出演されています。ちなみに宇梶さんも1973年生まれなので、去年が年男でした。

また、あかねちゃん役の浅見奈生さん、ブッチャーこと丸山ルリ子役の長瀬潮美さんは『3年B組金八先生(パート3)』(1988年・TBS)に出演されていました。

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『逆転あばれはっちゃく』26話より島崎達也役宇梶忠男さん

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『逆転あばれはっちゃく』2話より山川明子役小川広美さん

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『逆転あばれはっちゃく』10話より丸山ルリ子役長瀬潮美さん

※この記事の情報は、まだ調査中だったりする過程のものなので、新たな情報が入ったりしたら、加筆、修正していく予定です。または、別記事で続きを書くかもしれません。

今年もよろしくお願いします

ちなみに当ブログの柿の葉も1974年生まれの寅年の年女です。改めて、今年もよろしくお願いします。