柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

俺はあばれはっちゃくサブタイトルイラスト(ドラマを見て分かる設定5)

『俺はあばれはっちゃく』のサブタイトルのイラストは第1回〜第26話まではその回にあったイラストになっているが、第27話以降になると毎回同じイラストの使いまわしになっていく。

これは、当初『俺はあばれはっちゃく』が26本の予定だった為だと思われる。しかし、単純に第26話が本来予定されていた最終回とは言い難い。その理由は第25話にある。第25話は夏休みに伊豆に旅行に行く話だが、これは番組延長が決まった為に行ったご褒美ロケだという。伊豆のロケが延長のご褒美ならば本来25話の話の舞台は伊豆ではなかったかもしれないからだ。

放映当時は裏番組の『クイズダービー』の視聴率が30%以上あり、また江川卓が巨人に入団した年で彼が登板した時は数字が下がったらしいが、それでも10%を切ることはなかったという。そして、話数を重なるごとに視聴率を上げていき延長が決まったらしい。ちなみに初回の視聴率は5.4%だった。(DVD−BOX2特別解説書 吉田友紀インタビューより)

元々が半年で終わる予定だった『俺はあばれはっちゃく』当初、小学6年生だった吉田さんがまだ1歳下の年齢を演じるのにはまだ無理がなかったのかもしれないが、ドラマが小学5年生の年のままで固定化され、成長とともに役との年齢が離れていくと、既に中学生になっていた吉田さんが長太郎を演じるには無理が出てくる。この作品の中で吉田さんは声変りをしていく。長太郎は小学5年生の設定で吉田さんが演じるには、最早、年を取り過ぎていた。

歴史に「もし」などはないが、敢えて言わせてもらえば、もし『俺はあばれはっちゃく』の放送がもっと早ければ、初代も2代目、4代目のように2年くらい放送されていたのではないかと思ってしまう。また、もし当初の予定通り第26話で終わっていたとすると原作にあるヒトミちゃんの転校のエピソードはなかったのではないだろうか、それとも伊豆のロケが決まった時点で第26話の話を変えたか、しかしサブタイトルイラストを見るとそうとも思えない。

もしかすると『俺はあばれはっちゃく』は長太郎と公一の友情の話で幕を下ろし、『あばれはっちゃく』がシリーズ化されることはなかった可能性もあったかもしれない。