柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

2代目『男!あばれはっちゃく』にテレビ朝日のアニメがたくさん!

 懐かしい!アニメ

『男!あばれはっちゃく』9話で邦彦が『紅の騎士』のセル画を手に入れるために、アニメショップに行く場面があります。そこのアニメショップの場面で店先や店内にアニメのセルやポスターが貼られていたり、飾られています。それを見ると、『男!あばれはっちゃく』が放送されていた1980年に放映中のアニメと1980年以前にテレビ朝日、及びテレビ朝日系列の名古屋テレビで制作、放送されていたアニメ作品を見ることが出来ます。

しかし、一作品だけはテレビ朝日系列で放送されていた作品ではなく、NHKで放送されていたアニメです。引用画像を見れば、私(1974年生まれ)と同世代で『あばれはっちゃく』シリーズを見ていた皆様には一発で分かる作品ばかりです。では、ご覧ください。

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未来少年コナン』『魔法少女ララベル』『ドラえもん
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魔法少女ララベル』『トライダーG7
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機動戦士ガンダム』『トライダーG7

テレビ朝日系列の作品ではないのは、NHKで放送していた『未来少年コナン』(1978年)、それ以外はテレビ朝日系列で放送されていたアニメです。『魔法少女ララベル』(1980年2月~1981年2月)『ドラえもん』(1979年4月~現在)、天井には『無敵ロボトライダーG7』(1980年2月~1981年1月)、邦彦が店員さんにセルのことを聞いている後ろには『機動戦士ガンダム』(1979年4月~1980年1月)のセルが見えます。

アニメの思い出

これら、5作品のアニメも見ていた私は、今、見返すととても懐かしく感じます。当時は、あ、知っているアニメが出てきたという感覚でしたが、今は、ああ、『あばれはっちゃく』だけでなく、これらの作品も私の子ども時代を豊かにしてくれていたなって懐かしく思うのです。

『ララベル』はかるたを持っていて良く遊び、また、『ララベル』からは諺をたくさん教わりました。『ララベル』の主題歌を歌い、主役のララベルを演じたのは、『あばれはっちゃく』の主題歌『タンゴむりすんな!』と挿入歌、初代から3代目までのエンディングを歌っていた歌手で声優の堀江美都子さんでした。

ドラえもん』は途中でキャストの総入れ替えがありましたが、今も続くアニメ。ドラえもんは尻尾を引っ張ると秘密道具の出るおもちゃで遊んだり、くるくるテレビで1話と絵描き歌を繰り返しみていました。

機動戦士ガンダム』も見ていて、安彦良和さんのデザインしたキャラクターが好きで話がよく分からないのに見ていました。私はアムロとセイラさんが大好きです。画像で確認出来る限りでは、マチルダさんと、ミハル、シャア、アムロのセルのようです。

『無敵ロボトライダーG7』は『機動戦士ガンダム』の後番組。こちらも大好きでよく見ていました。ちなみに主役の竹尾ワッ太を演じた間嶋里美さんは、『ガンダム』ではミハルを演じているのですが、後年、アムロ役の古谷徹さんと『ストップ!ひばりくん』で共演されたのをきっかけに結婚されています。古谷徹さんは、後に顔出しで4代目『痛快あばれはっちゃく』(1983年4月~1985年2月)64話に声優白鳥俊役でゲスト出演されます。

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『痛快あばれはっちゃく』64話より

5作品の中で『未来少年コナン』だけ、少し古いのですが、『コナン』は1979年9月15日に劇場公開されていますので、『男!あばれはっちゃく』9話が放送された1980年5月17日の時点では、ホットなアニメ作品の1つだと思います。私は、劇場版『未来少年コナン』を見ていないのですが、話が少し変わっているそうです。主題歌、エンディングも変わり、谷山浩子さんが作詞し、研ナオコさんが歌いました。

この谷山さんが作詞した歌を研さんが歌うバージョンと谷山さんが歌うバージョンを知人から聞かしてもらいましたが、どちらも素敵でした。話はテレビシリーズと変わったとしても、歌は『未来少年コナン』の世界をしっかりとらえていて、聞くと谷山さんが『未来少年コナン』が大好きなのだそうです。

アニメと声優人気

1980年、『機動戦士ガンダム』の中高生を中心にしたアニメ誌で見るアニメの人気、『ヤマトよ永遠に』(1980年8月2日公開)、『ドラえもんのび太の恐竜』(1980年3月15日公開)等、アニメ人気が盛り上がりを見せ、アニメ関連のラジオ番組、ラジオドラマが多く、声優の仕事をする役者の人達がラジオパーソナリティーをする人気ラジオ番組は多く、神谷明さんの金曜2部の『オールナイトニッポン』、文化放送では1979年から始まった『アニメトピア』、TBSラジオ野沢那智さんと白石冬美さんのコンビ那智チャコの『金曜パックインミュージック』(1967年7月31日~1982年7月31日)が大人気だったそうです。

アニメが児童だけでなく、ハイティーン、大学生、若い社会人に受け入れらてきた頃で、テレビ漫画と呼ばれていたのが次第に「アニメ」「アニメーション」と一般的にも呼ばれ出した頃だと思います。

それに合わせて声優の人気も盛り上がっていた頃で、この2代目『男!あばれはっちゃく』9話だけでなく、4代目『痛快あばれはっちゃく』64話でもアニメ声優が登場する話が『あばれはっちゃく』に登場してきます。

声優人気は、1960年代に洋画の吹き替えで第一次ブームが起きていると、昔、私の亡父(漫画、洋画好きだった)から聞いたので、この時期のアニメに伴った声優人気は第二次声優ブーム、第一次アニメ声優ブームと言えます。

アニメがテレビ漫画と呼ばれれていた頃

ブームが始まりかけていたアニメと声優人気ですが、2代目『男!あばれはっちゃく』9話の作中でアニメを長太郎や父ちゃんが「テレビ漫画」と呼んでいて、1980年でもまだ、アニメと漫画が混在して認識されていたんだなって思いました。

私の子どもの頃に持っていたアニメや児童ドラマの主題歌のカセットテープにも「てれびまんが」と書かれていました。

また、初代『俺はあばれはっちゃく』52話で、父ちゃんが三ッ色すみれの漫画を「ポンチ絵」と言いましたが、初代の頃は漫画の大人の評価が低かった時代だったことを思い出しました。それでも、この2代目の9話を見ると、漫画が少し地位が上がり、台頭してきたアニメの方が漫画と混在されていたのだと感じました。

漫画もアニメも大好きで、漫画は高校で漫研に所属して作品を描き、別の高校でアニメ部に入った友人にアニメ制作の話を聞いたり、アニメ誌でアニメの制作過程を知っている私からすると、漫画とアニメは作り方も表現も違う別のものなのですが、そこまで詳しくない人達からは、同じものに見えてしまうんだなって思いました。

あばれはっちゃくを通じて分かる文化

あばれはっちゃく』シリーズでは、当時の流行や文化、当時の人の感覚や感性、認識などが分かります。後は今では見なくなった家電なども。当時は当たり前に見ていた現代が1979年~1985年の昭和の文化を振り返る作品になっていたのだなって思いました。

令和になって昭和の後半も歴史になっていくのですね。

『男!あばれはっちゃく』レギュラー子役達

長くなってしまったので分割

kakinoha.hatenadiary.com

先日、上記の記事の情報を更新しました。『俺はあばれはっちゃく』のゲスト子役を中心に、初代から5代目のレギュラー子役をこの記事を書いた時点で分かっていた人達について書いた記事ですが、その後2代目以降のDVDが発売されたことや、判明していった子役情報を書き足していく事によって、情報量が増え、記事が長くなっていったので、この上記の記事は、題名通り、初代『俺はあばれはっちゃく』に出演した子役達だけの記事にして、2代目以降のレギュラー子役については、各代ごとに記事を分離しようと思いました。

レギュラー子役と前作、次作のレギュラー子役のゲスト出演について

『男!あばれはっちゃく』のレギュラー子役の中には、主演の栗又厚さんや長太郎のライバル役の長野昇一さんのように初代『俺はあばれはっちゃく』にゲスト出演されている方達もいます。その場合は、上記の記事内容と解説や紹介が被ります。

また、初代にゲスト出演された方に関しては、出演話数を明記します。

あばれはっちゃく』は、シリーズが続くと、前作にゲスト出演、または次作にゲスト出演、準レギュラー出演されていく方達が増えていきますので、それぞれに前作や次作にゲスト出演した話を紹介し、前作のレギュラー子役がゲスト出演した場合に関しても、各代のレギュラー子役達の記事で紹介していきます。

各代のゲスト子役に関して

こちらに関しても、おいおい調べて紹介していく予定です。私、1人で調べていくので5代まで調べるのは時間がかかり、いつになるか分かりませんが、少しずつ記事にしていければと思います。

『男!あばれはっちゃく』レギュラー子役

桜間長太郎(2代目)役:栗又厚さん(初代:第49話出演)1969年12月22日生まれ
  • 2代目長太郎役を演じた栗又厚さんは、初代『俺はあばれはっちゃく』第49話に大山五郎役でゲスト出演。この出演は、『男!あばれはっちゃく』のテスト出演を兼ねていました。(『俺はあばれはっちゃく』DVDBOX2ブックレットより)栗又さんは、劇団いろはに所属されていて、同じ劇団の岡浩也さん(2代目ケンちゃん)達と「PTA」というバンドを組んでレコードも出していました。現在は芸能界を引退され、ホテルオークラ(2009年2月情報)のシェフとして働いています。結婚され、2人の娘さんがいらっしゃいます。1969年12月22日生まれ。追加情報TBSテレビ『ム―』(1977年5月18日~1977年11月9日)の15話に出演。(情報提供エルビスさん)

桜間信一郎役:須田庄司さん
  • 原作、初代『俺はあばれはっちゃく』のてるほにあたる長太郎の兄役を演じたのは、須田さん。2代目から4代目までは、長太郎の上のきょうだいが兄に変更されます。須田さんは、吉田友紀さんの1つ年下なので、1967年生まれ。『男!あばれはっちゃく』(1980年3月~1982年3月)放映当時は、13歳~15歳でした。また、須田さんは引き続き、3代目『熱血あばれはっちゃく』でも兄役を演じる予定でしたが、身長の関係で交代されたそうです。須田さんの年齢や兄役の続投については、過去に須田さんと思われる方のネットの書き込みからの情報です。年齢に関しては、『あばれはっちゃく』ファンサイト(吉田さんや鈴木輝江さんも書き込みされていた)の掲示板での書き込みでしたので、正しいと思います。

大島みゆき役:鈴木輝江さん 1970年1月10日生まれ
  • 2代目のヒロインみゆきちゃん役だった鈴木輝江さんは榎木孝明さん主演の『浅見光彦シリーズ』に1996年に出演しそれが縁で榎木さんと結婚されたという情報を入手しましたが、裏は取れていません。でも、鈴木さんが榎木さんの奥さんである事は確かな情報です。現在は女優業を引退されていますが、長い間女優のお仕事をされていたのですね。そういえば『あばれはっちゃくHP』掲示板で吉田友紀さんが鈴木さんの事を「テル」と呼びかけられてました。その他出演作:『コメットさん』(1978年6月~1979年9月)第71話、『爛熟時代』(1983年)『わたしのママはしずかさん』(1982年)他多数。1970年1月10日生まれです。

佐藤邦彦役:長野昇一さん(第1話~第52話)(初代:第27話出演)
  • 『男!あばれはっちゃく』は、1980年3月から2年間放送され全102話とシリーズで一番長く放送されました。長野さんは、そのうちの前半の1年間で邦彦役を演じました。長野さんも初代『俺はあばれはっちゃく』にゲスト出演しています。長野さんの出演も次作の『男!あばれはっちゃく』のテスト出演を兼ねていました。*1長野さんが第27話に出演して、ヒトミちゃんの従弟サトル役を演じました。当ブログに長野さんの友人の関東人さんから、長野さんが中学生の時に芸能界を引退されたというコメントが書かれましたので、恐らく、邦彦役の降板は長野さんが引退されたからでは?と考えています。

古川洋一役:大場利明さん(第1話~第34話)
  • 銭湯の息子で長太郎の親友役を演じた大場利明さんは、第34話まで出演されます。大場さんは、『あばれはっちゃく』の国際放映のプロデューサー鍛冶昇さん*2がプロデューサーをした『ふしぎ犬トントン』(1978年10月~1979年4月)の第22話にゲスト出演しています。他に『長七郎天下御免』(1979年10月~1982年3月)に2回、第7話正太役、第15話清太郎役でゲスト出演しました。

立花弘子役:戸川絵夢さん(第1話~第52話)
秋山和美役:伊藤月子さん(第1話~第52話)
佐藤ゆかり(邦彦の姉)役:新城美香さん(第7話~52話)
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7話、9話より
  • 邦彦の姉、ゆかりさんは長太郎の兄、信一郎の同級生ではありません。ちとせ第三中学校の女子の制服はセーラー服ですが、ゆかりさんの制服はブレザーだからです。ゆかりさんと入れ替えで登場する洋子さんが信一郎の同級生になります。

加納章役:阿部行雄さん(第35話~第102話)
江藤克彦役:織田真早彦さん(第52話~102話)
  • 当時(1981年)劇団東俳所属。(2023年7月2日追記)
  • 織田さんは3代目『熱血あばれはっちゃく』29話「ピッタシ!女役マル秘作戦」に長太郎の兄修一郎の同級生のカミジョウ役で出演しています。(2023年7月24日追記)
江藤洋子(克彦の姉)役:浅川薫さん(第52話~102話)
  • 2代目で克彦の姉役、信一郎の同級生を演じた浅川さんは、初代『俺はあばれはっちゃく』のヒロインヒトミちゃん役のオーディションの最終選考まで残っていました。*3最終的にヒトミちゃん役は早瀬優香子さんになりましたが、浅川さんは2代目の2年目から洋子さん役でレギュラーとして出演されました。

小川マリ子役:吉田未保さん(第52話~102話)
木村悦子役:平川優子さん(第52話~102話)

2代目にゲスト出演した初代レギュラー子役

初代長太郎役:吉田友紀さん
島津隼人役(第72話、第73話、『俺は男だ!あばれはっちゃく』『男三人!あばれはっちゃく』)
桜間てるほ役:島田歌穂さん
山吹カヲル役(第97話)

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『男!あばれはっちゃく』97話より
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『男!あばれはっちゃく』97話より
  • 島田さんは第97話にアイドル歌手山吹カヲル役で出演しています。長太郎にスケートを教えていました。アイドルとして悩み仕事から逃げていたため長太郎に檄を飛ばされる役でした。この時期、現実に島田さんがアイドル歌手活動をされていて、実際に伸び悩んでいた時期であり、後にミュージカルのオーディションを受けて合格しミュージカル女優として、歌手としても大成され、現在の地位を築いていくので、現在の視点から作品を見ると、私はどうしても現実とオーバーラップさせてしまいます。(これまで、役名を山口カヲルと明記していましたが、エルビスさんのコメントにより、間違いに気づけましたので、山吹カヲルと訂正しました。エルビスさん、ご指摘ありがとうございました。2020年5月21日更新)

宮村ヒトミ役:早瀬優香子さん
桂木千春役(『男三人!あばれはっちゃく』)
  • 『男三人!あばれはっちゃく』に桂木千春役で出演しています。同じく島津隼人役で出演した吉田さんと剣道対決をされています。ヒトミちゃんと長太郎は『俺はあばれはっちゃく』第39話のアバンタイトルで柔道対決をしているので、それと合わせてみると面白いなって個人的には思います。

2代目にゲスト出演した3代目のレギュラー子役

3代目長太郎役:荒木直也さん 1970年10月13日生まれ A型
『俺は男だ!あばれはっちゃく』大和の孫役、『男三人!あばれはっちゃく石田純一
  • 荒木さんは、荒木とよひささんの長男。Vシネの仕事もされていたようですが、2007年の情報によると、音楽プロデューサーの仕事をされているとの事。*4私が映像で荒木さんを最後に確認したのは、2002年の映画『突入せよ!あさま山荘事件』での機動隊の役でした。3代目長太郎役を演じることになる荒木さんは『男!あばれはっちゃく』の通常放送には出演されませんでしたが、1982年1月と4月に放送されたスペシャル版に出演されました。最初に荒木さんが出演されたのは『俺は男だ!あばれはっちゃく』でカメラテスト意味合いがありました。*5次は『男三人!あばれはっちゃく』で石田純一役を演じています。『俺は男だ!』とは別役です。『男三人!あばれはっちゃく』は2代目長太郎が小学校を卒業した春休みの話で、長太郎から純一へ「あばれはっちゃく」を引き継ぐ場面があり、2代目から3代目のバトンタッチの意味がありました。初代長太郎役の吉田さんも出演され当時の歴代長太郎が揃った話で引継ぎを見て、この後に荒木さんの3代目長太郎の『熱血あばれはっちゃく』が始まったこともあり「あばれはっちゃく」が引き継がれたと当時は大喜びしました。

*1:『俺はあばれはっちゃく』DVDBOX2付属ブックレットより

*2:山内賢さん主演の1967年公開の日活映画『二人の銀座』の監督、『帰ってきたウルトラマン』(1971年4月~1972年3月)『少年探偵団』(1975年10月~1976年3月)の監督をされていました。また、初代1話から2代目19話まで参加された山際永三監督の慶応大学の1年先輩にあたります。

*3:『俺はあばれはっちゃく』DVDBOX2付属ブックレットより

*4:4代目ヒロイン水沢さんのブログhttp://blog.livedoor.jp/tcsj/archives/cat_1173069.html 2007年4月4日付けの記事に書かれています。

*5:『逆転あばれはっちゃく』解説書より

品川?相模?(ドラマを見て分かる設定95)

品川?相模?

過去記事で『俺はあばれはっちゃく』の舞台は東京ではなく、神奈川県だと映像から分かる情報で書きました。

kakinoha.hatenadiary.com

その過去記事でも触れましたが、時々、登場人物達の台詞から東京だとも考えられるために判断に迷う部分もありましたが、正彦が東京から来た転校生だということや、ヒトミちゃんが39話でモデルの仕事のために東京に転校する話が出るなど、また、これまでの映像からの情報の検証により神奈川県だと推測しました。

過去記事で示した映像情報以外で、新たに神奈川県だと特定出来る情報を見つけました。それが、車のナンバープレートです。

9話のマサミの母親の車と38話の倉石の車のナンバープレートは「相模」です。

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『俺はあばれはっちゃく』9話より

 

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『俺はあばれはっちゃく』38話より

ところが、9話で初登場した時のマサミの母親の車のナンバープレートは「相模」なのですが、次にマサミを学校に送り届けた時には、同じ車なのにナンバープレートが「品川」に変わっているのです。

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『俺はあばれはっちゃく』9話より

しかし、この次のマサミが女の子の風船をとりに木登りしているところに登場したマサミの母親の車のナンバープレートは「相模」に戻っています。

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『俺はあばれはっちゃく』9話より

 わざわざ「相模」に変えるわけ

それで、この車が初登場した場面をよく見てみると、「相模」の部分が貼り付けられたのが分かります。ナンバープレートの数字は変わっていないので、恐らく本来のナンバープレートは「品川」であり、ドラマの舞台に合わせて「相模」に変えたと思います。

また、ここから、9話でマサミが中学生に絡まれた場面と女の子の木にかかった風船をとる為にマサミが木登りをした場面は、どちらもマサミの家の前。時間も長太郎達の下校時間で同じ。ナンバープレートの件も合わせて考えてると、中学生に絡まれた場面と風船をとる場面は、同じ日、ほぼ同じ時間帯、同じ場所で撮影したのではないか?と思います。

恐らく日差しの加減から考えて、マサミを学校に送った場面が朝、午前中に撮影して、中学生に絡まれた場面と風船をとる為に木登りした場面は午後、夕方に撮影したのではないか?と思います。

そこで朝に撮影した後で、午後に撮影する時に「品川」を「相模」に変えたと推測出来ます。もしも『俺はあばれはっちゃく』の舞台が東京なら品川ナンバーでも、なんら問題はないはずです。それをわざわざ「相模」に変えたのは、『俺はあばれはっちゃく』の舞台が神奈川県だったからではないでしょうか。

追記

以下の記事を更新しました。

俺はあばれはっちゃくに出演した子役達 - 柿の葉日記

「俺はあばれはっちゃく」に出演した人達 - 柿の葉日記

9話出演の飯島洋子さん、大村千吉さん、38話出演の藤森政義さん、佳島由季さんの情報更新。

『俺はあばれはっちゃく』9話:マサミの担任役:飯島洋子さん
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左『俺はあばれはっちゃく』9話、右『気まぐれ本格派』4話

『俺はあばれはっちゃく』9話に登場したマサミの担任の先生が飯島洋子さん。飯島さんは『気まぐれ本格派』(1977年11月16日放送)4話にも出演されました。他にNHK少年ドラマシリーズ悲しみは海の色(1972年6月)に桐林芙美役で出演しています。

『俺はあばれはっちゃく』9話:おでん屋台の主人役:大村千吉さん

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『俺はあばれはっちゃく』9話より

同じく『俺はあばれはっちゃく』9話に登場したおでん屋の屋台の主人を演じたのは大村千吉さん。大村さんは1922年生まれ。1933年の映画『少年忠臣蔵』でデビュー。1934年P.C.L.(現・東宝)に入社。クレージーキャッツの映画や『ウルトラQ』(1966年)『ウルトラマン』(1966年)『ウルトラセブン』(1967年)『怪獣ブースカ』(1967年)『ウルトラマンA』(1972年)等に出演されました。1991年11月24日69歳で亡くなられています。

『俺はあばれはっちゃく』38話:三太役:藤森政義さん
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左『俺はあばれはっちゃく』38話、右『男!あばれはっちゃく』3話

三太役の藤森さんは、2代目『男!あばれはっちゃく』3話に森田テツヤ役で出演されています。『ジャッカー電撃隊』(1977年)19話、『宇宙鉄人キョーダイン』(1976年)13、14話、『熱中時代』(1978年)1話、『バトルフィーバーJ』(1979年)48話にも出演さました。

『俺はあばれはっちゃく』38話:倉田役:佳島由季さん

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俺はあばれはっちゃく』38話より

倉田(ヒデオの母親)役の佳島由季さんは、平岩弓枝さんのTBS東芝日曜劇場『女と味噌汁』シリーズ(1965年~1980年)全シリーズに出演し、小せんを演じました。『新・木曜日の怪談』(1996年)等にも出演されています。

『俺はあばれはっちゃく』38話:倉田家のお手伝いさん役:松坂隆子さん(現・松阪隆子さん)

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『俺はあばれはっちゃく』38話より

倉田家のお手伝いさんを演じたのは松坂隆子さん。1956年6月1日生まれ。『新・平家物語』(1972年)、花王愛の劇場黒革の手帳』(1984年)安島亜矢子役、ラジオドラマ『アドルフに告ぐ』(1993年)絹子役、映画『Shall We ダンス?』(1996年)服部房子役等に出演、声優としてもラジオドラマ、洋画の吹き替えなどで活躍されています。

下手だなあ

手直し

 ここ、3、4日、過去のブログ記事の手直しをしていました。

記事内容は変えていませんが、はてなダイアリーからはてなブログに移行したことによるリンク記事の不具合と、移行したことで引用表記も分かり易く出来るようになったのも合わせて、ドラマの台詞の引用を明確化させるために文章を組み立て直し、引用画像の見直しカテゴリー分けの再確認、新規カテゴリー作りをしていました。

なにしろ、毎日ではないとはいえ、2009年からの10年分ありますので、まだ、まだ途中なんですが、10年前のブログ記事を読み返してみて、本当にこの頃の私は文章が下手だなって思いました。

 書いた直後は、当たり前ですが、とても分かり易く、読み易い文章で内容もよく分かっていたのですが、現在、10年後、9年後に読み返してみると分かりにくい。

何に対して語っているのか、誰のことを書いているのかが不明瞭。

また、ドラマの台詞の引用に関しても「~と言った」という書き方が多くて単調。

中学生の時に接続詞の「そして」を多用する文章は、良い文章ではないと教わったのですが、「~と言った」とドラマ内の台詞を引用するのは、それと並ぶ下手な文章の特徴なんだと思いました。

 

 こんなにも分かりにくい文章を読んでくれた皆様には、頭が上がらず、感謝の気持ちしかありません。

また、今回の見直しによって、作品の検証、10年、9年前には2代目~5代目の『あばれはっちゃく』のDVDがなかったために、確認出来なかったことが出来るようになったので、10年前、9年前では憶測で語っていたことを明確にして、新たにこのブログで語っていきたいと思います。

ついでに、プロフィール画像を幼稚園時代の5歳の私の写真に変えてみました。ちょうど『俺はあばれはっちゃく』(1979年)を知った頃ですね。

まだまだ未熟で、この文章も10年後に見た時に恥ずかしく思うと思いますが、今後もこのブログと管理人、柿の葉をよろしくお願いします。

『俺はあばれはっちゃく』出演者更新のお知らせ

出演子役情報更新

『俺はあばれはっちゃく』第38に出演した子役情報を更新しました。

倉石ヒデオ役の俳優の方の名前が分かりましたので、下記の記事を更新しました。

どちらの記事もまだまだ未完成です。

出演情報は少しずつ調べています。

完成には時間がかかり、間違いもあると思います。

出演者の名前や間違いが分かれば更新し、訂正していきます。

出演者の情報をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。

これまで、出演者に関する情報を提供してくださった皆様、ありがとうございます。

kakinoha.hatenadiary.com

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倉石ヒデオを演じたのは、中村肇さん。

『俺はあばれはっちゃく』(1979年)の他に『がんばれ!レッドビッキーズ』(1978年)にも第24話「まぼろしのテスト生」に今井清役でゲスト出演されています。

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『俺はあばれはっちゃく』第38話より
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『がんばれ!レッドビッキーズ』第24話より

 

嘘をつかれる気持ちもつく気持ちも

赤ひげ2第2話「優しさと嘘と」感想

11月8日放送第2話を見ました。

今回は、長屋の火事の被害者おりつとおりつが面倒を見ている源太とその妹おすまが患者として小石川養生所に来ます。

年長者17歳のおりつは年下の子ども達の面倒を見ていて、火事で親とはぐれた子ども達の面倒を見つつ、自身も火事の中を人を助けて動いた事から、熱が出て倒れてしまいます。

赤ひげは心配する子ども達を安心させるために、大したことがないと子ども達にはいいますが、喉が焼けている可能性を心配します。

幸いおりつは元気になり、養生所の手伝いをしながら親が迎えに来るまで子ども達の面倒をみます。

働き者でしっかりしたおりつのことを気に入ったお常さんは、おりつさんの生い立ちを知って養生所の医師達に話します。

おりつは別れた父親が戻ってくれば、暮らしが楽になることを信じて、飯屋で働きながら、長屋の子達の面倒を見ていて、おりつは父親が帰ってくる事を信じているから、周囲が大変だと思えることも平気で明るくいるのだなって思いました。

何か喜びがあれば耐える事が出来る。

この喜び、希望が消えた時、人は張り詰めるほどに無理をしていた心が耐え切れなくなり折れてしまうのでしょうか。

希望というのは、心の大黒柱かもしれません。

子ども達の親は次に次に来て、小石川養生所に迎えに来ますが、源太とおすまの親は来ず、やがて2人の親が死んだことが分かります。

しかし、幼い2人にを絶望させない為に、おりつは嘘をつき迎えに来ると伝えます。

それと並行して、おりつが持つ父親が戻ってくると信じている根拠、父親からの手紙を字が読めないおりつが津川に頼んで読んでもらいます。

津川はお常さんから、おりつの境遇を知っていて、迷惑だという態度をとりながらも、おりつの気立ての良さを快く思っているので、おりつから渡された手紙に目を通して、

躊躇い、手紙に書いてあることとは反対の文を作り上げて、おりつに聞かせます。

結局、おりつは小石川養生所にきた保本の妻に本当の手紙の内容を教えてもらう事になります。

 ここで、おりつは嘘をついた気持ちも、嘘をつかれた気持ちも味わう事になるのです。

希望が消えたと分かった瞬間に激しい絶望と悲しみが出てきたとしても、ずっとあると思って耐えて、耐え続けてきて、何もなかった時の方が、望みを持っていた分、その落差からもっと辛い絶望が心を壊してしまうと見ていて思いました。

おりつの望みを絶つことが出来ない。

その場しのぎでも安心させたいという優しさは、後々になって大きな絶望を与える。

おりつは、津川がついた嘘で、自分自身が源太とおすまにそれをしていることを知る。

津川がおりつに何故嘘をついたのかと、赤ひげが問いただした時、津川は絶望して死ぬような騒ぎになったら、困ると答えますが、赤ひげは、おりつの強さを信じてやれ、と言います。

人を傷つける目的でない嘘を今回の副題にあるように「優しい嘘」と言いますが、優しい嘘というのは、結局はついた人間の自己満足でしかないような気がします。

おりつは、優しい嘘をつかれた事で、自分自身がついた優しい嘘の残酷さを知ったのではないでしょうか。

それにしても、津川はツンデレだなって思います。

今回も前回に登場したおよねが小石川養生所にいて悪態をつきつつも、赤ひげ達の行動を監視しています。

多分、およねが最終回までに赤ひげの行動を見る事で、彼女の憎しみが次第に解けていき、およねの割り切れない心の気持ち、傷も癒されていくのではないかと思います。

『赤ひげ2』は外科の印象が強いのですが、人の心の傷も癒している医師の話なんだなって2話まで見て思いました。

 来週の第3話はいよいよ、皆川智之さんの演出の回です。

毎週金曜夜8時。BS2で『赤ひげ2』は放送中です。

見られる環境のある方、興味のある方は見てみてください。

ああ、分かっちゃいない。ただ、かけてみたのだ。

赤ひげ2第1話「憎しみの果てに」感想

 録画していおいた『赤ひげ2』を見ました。

話は、赤ひげこと新出去定の小石川養生所で働く医師の1人、保本登の視点から語られます。

保本がナレーションも兼ねています。

第1話では、足を刺された遊女、およねが小石川養生所に運ばれたことで、赤ひげの10年前の過去が少し分かります。

およねが小石川養成所で慕われている赤ひげを皮肉り、養成所に入院していても食事もとらずにいて、保本はおよねに不信を抱きます。

およねは、赤ひげの腕の古傷を見てから、赤ひげを批判しているのですが、この古傷が3回ほど印象的にうつされます。

3回目では、保本が赤ひげにおよねのことを話した場面で、赤ひげが古傷を手で隠してから、保本の疑問に答えています。

およねが赤ひげを批判するのは、10年前の出来事が原因で、古傷もその時に出来ています。

この古傷がこの話のキーワードなので、視聴者に印象的に見せているのだと思いました。

同じことは、同じ養成所の患者のきすけとおよねが会話をしている時に、きすけが手入れをしている仕事道具ののみを見せている場面です。

この前に、保本がおよねがいつか人を殺すかもしれないって言っていたことをおよねの遊女仲間から聞いていて、包丁の心配をしているので、赤ひげに恨みを持つおよねが包丁を使って赤ひげを殺すかもしれないという心理的不安を視聴者に感じさせたところで、きすけとおよねの場面に変わるので、見ていた私はのみがおよねの手に渡らないか、ハラハラしました。

きすけがのみをしまうところまで見せて、一度、安心させるのも効果的でした。

 後からおよねを刺した犯人が判明するのですが、この時に保本が推理した考えには矛盾があると思った後に、それを解消する場面が出てきたので、その後はすんなりと見る事が出来ました。

 すると、今度はおよねが赤ひげを恨む理由は何のか?という謎が知りたいと思い、ずっと作品に見入ってしまいました。

最後まで見ていって、出来事には多面性があり、1人の視点だけでは真実は見えてこないんだなってことでした。

今回のタイトルは、赤ひげがおよねに言った言葉で、私が第1回で一番響いた言葉です。

ああ、分かっちゃいない。ただ、かけてみたのだ。

 ちなみに、私は病院で採血をするだけでもとても怖がって、目を瞑ってしまうので、およねの傷口を見た時、傷口を縫う時、赤ひげが3人まとめて手術をする場面は、とても怖くて見ているだけなのに、痛みを想像してしまい、心臓がバクバクしました。

麻酔なしの切開や縫合って、もう、こうして思い出して書いているだけでも、ドキドキします。

明日、金曜日に第2話が放送されます。

その次の第3話は朝妻秀明さんの後輩、皆川智之さん演出の回です。

BSNHKで金曜8時から。

見られる環境のある方、興味のある方は見てみてください。