柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

嘘をつかれる気持ちもつく気持ちも

赤ひげ2第2話「優しさと嘘と」感想

11月8日放送第2話を見ました。

今回は、長屋の火事の被害者おりつとおりつが面倒を見ている源太とその妹おすまが患者として小石川養生所に来ます。

年長者17歳のおりつは年下の子ども達の面倒を見ていて、火事で親とはぐれた子ども達の面倒を見つつ、自身も火事の中を人を助けて動いた事から、熱が出て倒れてしまいます。

赤ひげは心配する子ども達を安心させるために、大したことがないと子ども達にはいいますが、喉が焼けている可能性を心配します。

幸いおりつは元気になり、養生所の手伝いをしながら親が迎えに来るまで子ども達の面倒をみます。

働き者でしっかりしたおりつのことを気に入ったお常さんは、おりつさんの生い立ちを知って養生所の医師達に話します。

おりつは別れた父親が戻ってくれば、暮らしが楽になることを信じて、飯屋で働きながら、長屋の子達の面倒を見ていて、おりつは父親が帰ってくる事を信じているから、周囲が大変だと思えることも平気で明るくいるのだなって思いました。

何か喜びがあれば耐える事が出来る。

この喜び、希望が消えた時、人は張り詰めるほどに無理をしていた心が耐え切れなくなり折れてしまうのでしょうか。

希望というのは、心の大黒柱かもしれません。

子ども達の親は次に次に来て、小石川養生所に迎えに来ますが、源太とおすまの親は来ず、やがて2人の親が死んだことが分かります。

しかし、幼い2人にを絶望させない為に、おりつは嘘をつき迎えに来ると伝えます。

それと並行して、おりつが持つ父親が戻ってくると信じている根拠、父親からの手紙を字が読めないおりつが津川に頼んで読んでもらいます。

津川はお常さんから、おりつの境遇を知っていて、迷惑だという態度をとりながらも、おりつの気立ての良さを快く思っているので、おりつから渡された手紙に目を通して、

躊躇い、手紙に書いてあることとは反対の文を作り上げて、おりつに聞かせます。

結局、おりつは小石川養生所にきた保本の妻に本当の手紙の内容を教えてもらう事になります。

 ここで、おりつは嘘をついた気持ちも、嘘をつかれた気持ちも味わう事になるのです。

希望が消えたと分かった瞬間に激しい絶望と悲しみが出てきたとしても、ずっとあると思って耐えて、耐え続けてきて、何もなかった時の方が、望みを持っていた分、その落差からもっと辛い絶望が心を壊してしまうと見ていて思いました。

おりつの望みを絶つことが出来ない。

その場しのぎでも安心させたいという優しさは、後々になって大きな絶望を与える。

おりつは、津川がついた嘘で、自分自身が源太とおすまにそれをしていることを知る。

津川がおりつに何故嘘をついたのかと、赤ひげが問いただした時、津川は絶望して死ぬような騒ぎになったら、困ると答えますが、赤ひげは、おりつの強さを信じてやれ、と言います。

人を傷つける目的でない嘘を今回の副題にあるように「優しい嘘」と言いますが、優しい嘘というのは、結局はついた人間の自己満足でしかないような気がします。

おりつは、優しい嘘をつかれた事で、自分自身がついた優しい嘘の残酷さを知ったのではないでしょうか。

それにしても、津川はツンデレだなって思います。

今回も前回に登場したおよねが小石川養生所にいて悪態をつきつつも、赤ひげ達の行動を監視しています。

多分、およねが最終回までに赤ひげの行動を見る事で、彼女の憎しみが次第に解けていき、およねの割り切れない心の気持ち、傷も癒されていくのではないかと思います。

『赤ひげ2』は外科の印象が強いのですが、人の心の傷も癒している医師の話なんだなって2話まで見て思いました。

 来週の第3話はいよいよ、皆川智之さんの演出の回です。

毎週金曜夜8時。BS2で『赤ひげ2』は放送中です。

見られる環境のある方、興味のある方は見てみてください。