過去の記事でも散々書いたが、『俺はあばれはっちゃく』の美玉市がドラマの設定上何処の県にある市として設定されているかについて悩んでいたが何回かドラマの映像を見てきて、ようやくある程度の答えを見つける事が出来た。それは第28話でヒトミちゃんが恵子ちゃんに信如からの手紙を見せる場面。
ここで、ヒトミちゃん宛ての封筒の住所を見る事が出来る。この住所が「神奈川県美玉市」と読む事が出来る。また、信如は通りすがりの長太郎に道を尋ねる場面で、ヒトミちゃんの(ドラマの上での)家の住所が美玉台の5の3だと分かる。ちなみに信如の住所は「木更津市遠見ヶ浜3−34」
また、第6話で熊の着ぐるみを着た長太郎に驚いて110番した時にきたパトカーには「神奈川県」(キャプチャーでは映像が早すぎて「川」の文字しか分からないが、動画で見ると「神奈川」が読みとれる)とあり、第51話でも長太郎が次郎君を探す時にパトカーを使うが、そのパトカーにも「神奈川県」とある。また、33話の佐々木先生の部屋にある佐々木先生の母親からの手紙の封筒の宛名も「神奈川」の文字が読みとれる。
既に長太郎の住んでる地域は関東地区だと判明しているので、美玉市が神奈川県だと仮定すると、正彦が東京からきた転校生というのも、ヒトミちゃんのお母さんが第39話で「東京に転校するの」というのも合点がいく。第25話のヒトミちゃんの言葉や第49話の澄子ちゃんの手紙の疑問は残るが、例えば東京の方という感覚で考えればいいのかもしれない。
実際の撮影の地は世田谷あたりだったようだが、ここでは何度も言うようにドラマの架空の設定として、「美玉市」が何処の県の市として設定されていたか、あくまでドラマの中の映像と台詞で考察したものであることをお断りしておく。
話は変わるがゲスト出演者について少し、第13話で登場した岩崎先生を演じたのは、上原ゆかりさん。岩崎先生はカメラマンとめでたく結婚する事が出来るが、調べてみると上原さんも実生活で写真家の方と結婚されていた。それも、『俺はあばれはっちゃく』が放送されていた1979年で、ドラマが先だったのか、実生活が先だったのかまでは分からなかったけれど、こんな偶然の一致を見つけ面白かった。
第41話で登場したノリコちゃん。このノリコちゃんを演じた役者さんは消去法で考えて恐らくクレジットから「羽鳥千恵さん」だと思う。
ノリコちゃんの母親役のちよさんが岩本多代さん、悪徳金融業者の中村五郎役が中丸信さん。この回の主要ゲストは3人いてレギュラー陣以外の役者名を除くと羽鳥千恵さんの名前だけ浮くので、この人がノリコちゃんだと分かる。
『俺はあばれはっちゃく』では桜間家と佐々木先生、また例外的にゲストの役名がクレジットで表記されるが、殆どの役名は表記されないので、配役を調べる時は、当時の子役の人より大人の役者さんの方がネットで情報を掴みやすいのでこうした消去法で調べると分かりやすい。