柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

長太郎のクラスの転校生

『俺はあばれはっちゃく』2話より

長太郎のクラスの転校生

あばれはっちゃく』では、長太郎のクラスに転校してきた人、転校していった人がいます。ここでは、ドラマ『あばれはっちゃく』シリーズで、長太郎のクラスに転校してきた人、転校していった人を紹介していきます。作品の中では、長太郎とは違うクラス、違う学年に転校してきた人物も登場してきますが、今回は長太郎のクラス、5年3組、または6年3組、4年3組に転入してきた人、また転校していった人に限って紹介します。

ドラマでは長太郎のクラスは、初代『俺はあばれはっちゃく』(1979年~1980年)から最終作の『逆転あばれはっちゃく』(1985年)まで、長太郎は「3組」の設定でした。初代と3代目の長太郎は5年生、2代目と4代目の長太郎は5年生から6年生、5代目の長太郎は4年生から5年生の設定になっているので、長太郎のクラスは4年3組、5年3組、6年3組です。

吉井正彦

ドラマで最初に来た転校生は、初代『俺はあばれはっちゃく』の吉井正彦。正彦は東京から来た転校生。転校してきた自己紹介で「進学率ナンバーワンの東京のタケコマから来ました」と挨拶しています。

正彦が東京からの転校生というのは、原作通りです。『あばれはっちゃく』のドラマの舞台は2代目からは東京に設定されていますが、初代では神奈川県に設定されています。

ちなみに原作では都道府県の設定はなく美玉市という架空の市が舞台です。ドラマ化において、美玉市を神奈川県の架空の市として設定したのが初代『俺はあばれはっちゃく』です。初代の舞台が神奈川であるということについては、以下の過去記事をお読みください。

kakinoha.hatenadiary.com

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過去記事にも書きましたが、様々な小道具から、初代『俺はあばれはっちゃく』は舞台を神奈川県に設定していると思うのですが、時々、台詞などから東京なのではないかと思われるところもありました。

ただ、2話で初登場してきた正彦が東京からの転校生だというのと、佐々木先生やヒトミちゃんの家の住所が分かる場面で見られる「神奈川県」の文字、車の相模ナンバー等を見ると、神奈川県を舞台として想定していたと考えることが出来ます。

東京から転校してきたいけ好かない転校生の正彦。正彦の登場は長太郎を大きく刺激し、成長するきっかけを与えました。

宮村ヒトミ

「出会いがあれば、別れがある」ように、転校してきた人がいるように、転校していく人もいます。初代『俺はあばれはっちゃく』で、転校していったのが長太郎の初恋の相手のヒトミちゃん。

ヒトミちゃんは最終回で、北海道に転校していってしまいます。これも、原作通りで、原作のヒトミちゃんも北海道に転校してしまいます。また、ドラマでは違いますが、原作のヒトミちゃんは長太郎のクラスに来た転校生でした。

原作では小学5年生から6年生の卒業まで書かれていますが、ドラマ『俺はあばれはっちゃく』では、1979年2月に放送が始まり、ドラマの世界でも1979年2月から長太郎が小学5年生で話が始まっているものの、4月の新年度になっても、5年生のままで、6年生に進級することはありませんでした。

その為、ヒトミちゃんは、原作のように長太郎と一緒に美玉第一小学校を卒業することなく、5年生の終わりに北海道に転校していってしまいます。私には、それがちょっと可哀想だなって思いました。卒業アルバムとか、そうした共有できる物がドラマの長太郎とヒトミちゃんにはないのかなって。卒業アルバムや卒業文集にヒトミちゃんがいなくても、それまでの思い出があるから大丈夫なのかな。

初代長太郎は同じクラスではないけれど、17話で隣のクラスに転校してきたタマエがブラジルに転校していって、41話で仲良くなったノリコちゃんが引っ越ししていったことでも別れを経験しています。長太郎のクラスメイトではないので、これは番外編ですね。

北関東からやってくるあばれはっちゃく

2代目『男!あばれはっちゃく』からは、長太郎が転校生としてやってきます。2代目からの長太郎達は、4代目を除いて何故か北関東からやってきます。2代目『男!あばれはっちゃく』の長太郎は群馬県から、3代目『熱血あばれはっちゃく』の長太郎は栃木県から、5代目『逆転あばれはっちゃく』の長太郎は茨城県からです。ちなみに4代目『痛快あばれはっちゃく』の長太郎は学内の変更による転校で、元々から東京都世田谷区民です。

2代目から4代目までは、東京都世田谷区。5代目は東京都大田区が舞台になっています。

長太郎は初代では転校生を受け入れる立場でしたが、2代目からは逆の立場に変わっています。ただし、2代目の2年目からの6年生になった長太郎は、初代長太郎が正彦を受け入れたように、今度は自分が章や克彦を受け入れる立場も経験します。

また、初代長太郎がヒトミちゃんを見送ったように、2代目長太郎も親友の洋一やライバルの邦彦を送り出していきます。3代目の長太郎も最終回で親友の実を見送ります。4代目でも長太郎は6年生の時に新たなクラスメイトの山本けい子ちゃんを受け入れ、大好きなまゆみちゃんを送り出していくのです。

そして、5代目長太郎は茨城から来て様々な反発にあいながらも、クラスに打ち解けていきますが、最終回でクラスメイト達に見送られていきます。

こうしてみると、クラスメイトや自身の転校を通して、各代の長太郎達は出会いと別れを経験していることが分かります。

2代目以降の転校していった友・転校してきた友

2代目『男!あばれはっちゃく』で転校していったのが洋一。洋一は大阪に転校していきます。入れ替わりに転校してきたのが章。章は長野県から来た転校生。続いて、邦彦が博多に転校していき、その邦彦と入れ替わるように大阪から転校し来たのが克彦でした。

3代目『熱血あばれはっちゃく』では、みどりちゃんが転校するかもという話がありましたが、転校することなく、最終回で実が和歌山へ転校することに。4代目『痛快あばれはっちゃく』では、5年生の時に長太郎と一緒にまゆみちゃんが転校してきて、6年生になった時に山本けい子ちゃんが転校してきて、最終回でまゆみちゃんが父親の春日教頭先生の異動によって安宅島へ転校することになります。

2代目以降の長太郎の友人やライバルの転校の出入りはこんな感じでしょうか。整理すると、

  • 洋一、大阪に転校
  • 章、長野から転校
  • 邦彦、博多に転校
  • 克彦、大阪から転校
  • 実、和歌山へ転校
  • けい子ちゃんが6年生の時に転校してくる
  • まゆみちゃんが安宅島へ転校

こんな感じですかね。2代目の6年の時にいなくなった和美ちゃんと弘子ちゃんは転校による別れではなく、進級のクラス替えでの別れ。3代目の途中からいなくなった京子ちゃんは転校でも、進級によるものでもないドラマの中ではいつしかいなくなった形で、長太郎の親友の実が最終回で転校していくことに。4代目はとし子ちゃんが6年生の時にいなくなり、入れ替わるように山本けい子ちゃんが転校してきて、最終回でまゆみちゃんが転校していきました。

2代目長太郎が一番多いかも

初代からヒロインとの大きな別れがあった『あばれはっちゃく』ですが、その別れを一番多く経験したのは、2代目の長太郎だったかなって思います。まず、長太郎は東京に転校してきた時に群馬県の学校の友人達と別れてきています。続いて、東京にきての親友の洋一との別れ、ライバルだった邦彦との別れ、クラス替えによる和美ちゃんと弘子ちゃんとの別れ、そして小学校を卒業することでの寺山先生との別れ。

ドラマの中で見たり、想像できる範囲で、メイン人物との別れを一番多く経験したのは、2代目長太郎だと思うんです。その分、出会いも多かったかな。こうしてみると、人が一緒に過ごす時間って、長くても数年、短ければ数カ月で、実はとても短いんだなって感じます。

見送られる長太郎

最終作5代目『逆転あばれはっちゃく』の長太郎は、唯一、クラスメイト達に見送られたあばれはっちゃくでした。2代目からの長太郎達は転校してきた長太郎達なので、転校前の小学校で見送られた側だと思うのですが、ドラマではその転校前の長太郎は描かれないので、ドラマで視聴者が見ることが出来ると限定すると、見送られた長太郎は5代目の長太郎だけ。茨城から東京に来た長太郎は、九州の宮崎に転校していってしまいます。北関東から来た最後の長太郎は宮崎県に去っていく。

初代長太郎が転校生になることはありませんでしたが、2代目からの長太郎は転校生になって、最終作の長太郎は再び転校生になって去っていきました。5代目は4年生の終わりに、東京都大田区立あけぼの小学校に転校してきて、5年生の9月に転校していったから、ある意味、あかねちゃん達から見たら、幻のような転校生になっているのかもしれませんね。

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