柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

『男!あばれはっちゃく』第5話「ヒゲが消えたよ」感想

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『男!あばれはっちゃく』5話より

 

アバンタイトル

ジュリーの扮装をして、パラシュートをつけ、マイクを持って『TOKIO』を熱唱する長太郎。長太郎の持つ、マイクのコードの先から火がついて、長太郎の手元のマイクが爆発。後ろの尻もちをついた長太郎が「すっころぶ」と『TOKIO』の歌の調子で歌ってオチ。

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これまで初代『俺はあばれはっちゃく』の初代長太郎はアバンタイトルで空を飛ぶための試みを多くしてきましたが、2代目長太郎が空を飛ぶ事に挑んだのは、これが初めて。厳密には、パラシュートをつけてはいても、ジュリーの『TOKIO』を歌っていただけで、空を飛ぶことを挑んだのではないのですが、それでも『TOKIO』の歌詞を思い出せば「TOKIOが空を飛ぶ」と歌っていて、2代目長太郎もそう歌っていて、ジュリーの『TOKIO』の演出で実際に飛びあがっていて、当時、それが話題になっていたのですから、2代目長太郎がジュリーのように飛び上がるのを目指していたと見てもいいのかなって、結果は「飛ぶ」ところか「すっころん」でしまった、と。

当時の人気歌手のジュリーの格好『TOKIO』を歌う2代目長太郎。一瞬、する決め顔は、ハッとするかっこよさです。

本編

立派なヒゲを生やした紳士が歩いているところから、みゆきちゃんのママがその紳士に声をかけます。会話から、その紳士がみゆきちゃんのパパ、大島英介さんだと分かります。みゆきちゃんのパパ、初登場の場面です。

みゆきちゃんのママに対する物腰の柔らかい穏やかな口調と話し方から、みゆきちゃんのパパの温和な性格が伺えます。また、みゆきちゃんのママの口ぶりから、とてもパパが好きなんだということも伝わってきます。主導権はみゆきちゃんのママにあって、対照的な性格の夫婦なんだなって分かるのですが、決して、みゆきちゃんのママがみゆきちゃんのパパをいたずらに牛耳っている印象がありませんでした。このさじ加減がちょっとでも違うと旦那を蔑ろにして尻に敷く恐妻家に見えてしまいますが、そうではない。ちょっと勝手で我儘なみゆきちゃんのママを包容力のあるみゆきちゃんのパパが優しく受け止めている印象の方が強いです。

みゆきちゃんのママの強引さに押し切られるみゆきちゃんのパパの姿がこの話では見えますが、対照的ながらも夫婦仲の良い雰囲気が出ていて、とても仲の良い夫婦だなって思います。最初の場面の会話は短いのですが、その短さの中でそれだけの雰囲気を生み出しているのが、さすが、藤江リカさんと安田伸さんの2人だと思います。

さて、みゆきちゃんのママが、みゆきちゃんのパパの乱れたヒゲを気にして、綺麗にしてとお願いしています。今回、サブタイトルにもある「ヒゲ」。これが、今回の騒動の元になっていくわけですが、そのヒゲに注目させるように、みゆきちゃんのパパが後ろ姿でも「ヒゲ」が目立っていています。

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『男!あばれはっちゃく』5話より

ヒゲを整えて欲しいのは、みゆきちゃんのパパが5年かけて書いた論文を大学病院に提出するためで、その為の見栄えを良くして欲しいというのが、みゆきちゃんのママの希望。後で分かりますが、大島家が営む「ちとせ医院」は代々、「おひげのお医者さん」として有名な病院なんだそう。

場面は変わって、ドンペイの散歩をしていた長太郎が、バレーボールで邦彦達と遊ぶみゆきちゃんを見つけて声をかけています。長太郎が来たことで嫌な顔をする邦彦達。長太郎はみゆきちゃんがこぼしたバレーボールをキャッチしてみゆきちゃんに投げ返しますが、その時、坂にあるごみ箱を倒してしまい、それが次々と転がっていき、みゆきちゃんのママに当たってしまいます。

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『男!あばれはっちゃく』5話より

この時、やたらとゴミが多いのが気になりました。転がっていくゴミ箱から、どんどんとゴミがこぼれてゴミだらけになっていくのも。これは、次第に話を見ていくと、ここだけでなく、ゴミやゴミを焼く、煙の映像も流れていて、それがみゆきちゃんのパパが書いた論文へと繋がっていることに気がつきます。

みゆきちゃんのママは、転がってきたゴミ箱に当たってひっくり返り怪我をして、長太郎をいたずらの犯人だと長太郎の家に怒鳴り込みに行きます。でも、これ、長太郎の取った行動がきっかけになってゴミ箱が次々と倒れたのは確かなんですが、狙ってやったわけではなくて、結果的にそうなった不可抗力だと思うんですけど、長太郎も自分がきっかけだと感じていたのと、みゆきちゃんのママの凄い剣幕にかなわなくて、それに耳を掴まれていかれたので、逆らえなかったんじゃないかなって。みゆきちゃんのママは長太郎の家に乗り込むのですが、弘子ちゃんが理容サクラマの扉を開けたり、邦彦がみゆきちゃんのママの自転車を引いたりしていて、なんというか、本当に邦彦達をお供にしているみたい。

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『男!あばれはっちゃく』5話より

さて、怒鳴り込まれた時の母ちゃんの顔を見ると、長太郎が何かしたなって顔はしているんですが、みゆきちゃんのママに対して申し訳ない顔をしていないんですね。長太郎とみゆきちゃんのママの顔を見比べて様子を見ているんです。で、みゆきちゃんのママが長太郎にみゆきちゃんのママが怒っている説明を促すのですが、長太郎が言い淀んでいると、イライラしたみゆきちゃんのママが興奮して、はずみでドンペイの足を踏んでしまい、踏まれたドンペイが騒いで、理容店に来ていたお客さんのところへ突撃。そのお客はみゆきちゃんのパパ。ハサミを持って、自分のヒゲのカットをしていたところで手元がくるって、ひげが半分だけなくなってしまって、それを見たみゆきちゃんのママの怒りはさらにエスカレート。悪態をついて、みゆきちゃんのパパを連れて帰ってしまいます。

ここで、初めて母ちゃんが申し訳ない顔をして謝ります。カヨちゃんは、みゆきちゃんのパパが自分でやるって言ったのだから、謝る必要はないって言うんですね。それにしても、ドンペイを長太郎と共に連れ込んだのは、みゆきちゃんのママだし、ドンペイが騒いだのもワザとじゃないとはいえ、みゆきちゃんのママがドンペイの足を踏んだからだし、みゆきちゃんのママにも責任の一端はある訳なんですよね。だから、一部始終を見ていた弘子ちゃんが「どっちが悪いと思う」と和美ちゃん、邦彦、洋一に尋ねるのですね。和美ちゃんは「さあ、ね?」と答えかね、洋一が「結局、長太郎君が悪いってことになると思うな」と答え、邦彦もそれに同意します。

なんか、実は長太郎がそんなに悪くないのに、長太郎のせいにされてしまうっていうのは、その場の勢いと長太郎に対する周囲の印象もあるんだなって思います。

ちとせ医院に戻ったみゆきちゃんのパパはみゆきちゃんのママの手の怪我の手当てをして、自分がヒゲをやるって言ってそうなったのだから、桜間さんを怒らないでと言いますが、「お店で起きた事はお店の責任」とみゆきちゃんのママは怒りを治めません。ここの手当てをしている時に見える壁に額に飾った写真が3枚あるのが見えます。それがみゆきちゃんのひいおじいさん、おじいさん、お父さんであり、代々の「ちとせ医院」の院長であることが、みゆきちゃんのママの言葉で分かります。

前述した「おひげのお医者さん」もここで出てきます。ここで、みゆきちゃんのパパが大島家の婿養子であることも分かりました。みゆきちゃんのママのひいおじいさんの代から続いてきたちとせ医院ですから、みゆきちゃんのママの大島家にパパがきて、ちとせ医院を継いだということ、みゆきちゃんのママに腰が低いのも人柄プラス、婿養子だったから。このヒゲで大学病院に論文を持っていくのは恥ずかしいというみゆきちゃんのパパに大学の助教授になれる大事な論文なのだからというみゆきちゃんのママは何か思いつき、みゆきちゃんのパパをみゆきちゃんのいる居間に連れていきます。みゆきちゃんのママが何かを取りに行っている間に、みゆきちゃんのパパはみゆきちゃんにヒゲについて尋ねます。

「別に。ない方が若く見える気もするけど」

みゆきちゃんの答えはあっさりしていますね。その分、ヒゲに拘るみゆきちゃんのママとパパが滑稽に見えます。みゆきちゃんのママはクマの毛皮の一部を持ってきて、それをヒゲ代わりにしてみゆきちゃんのパパにくっつけようとします。みゆきちゃんに糊を持ってくるように頼んで。その時に返事をしたみゆきちゃんの声が、また、みゆきちゃんのママとの温度差を感じて面白いです。この時のみゆきちゃんの返事は声だけなんですが、その声だけでママとの温度差が出ているんですね。

みゆきちゃんのママに仮のヒゲをつけられたみゆきちゃんのパパは論文の入った緑の封筒を持って大学病院に行くんですが、結局、勇気が出なくて途中でやめてしまいます。その前にみゆきちゃんのパパは父ちゃんと寺山先生に会っているんですね。2人に声をかけられて話をしている途中でクシャミをして、その弾みでつけてもらった毛皮が父ちゃんに飛んで父ちゃんの頬に。恥ずかしくて帰ってしまったみゆきちゃんのパパをポカンと見送る父ちゃんと寺山先生ですが、父ちゃんに飛んだヒゲを見て笑ってしまいます。

家に帰って来た父ちゃんはこの出来事を笑いながら、母ちゃんたちに話すのですが、その真相を知る母ちゃんたちは苦い顔。長太郎は信一郎に2階から引っ張り出され、父ちゃんに大目玉を食らいます。

一方、大島家ではみゆきちゃんのママが電話で理容サクラマの評判を下げる電話をしまくってみゆきちゃんが嫌な顔をしています。電話だけではなく、翌日の買い物途中の井戸端会議でも理容サクラマの悪評を流し始めます。口コミでの評判下げ。今の時代なら、SNSを使うのでしょうが、40年前は口コミ。これは初代の45話「八百勝繁盛」で登場した口コミ婆さんを思い出しました。本当に人の噂に戸は立てられないとはよく言ったもので、悪い評判が流れてしまうと、客商売はあがったり。これは、もう営業妨害であって、実際に長太郎の母ちゃんの店の客足は遠のいてしまったのですから、問題です。

長太郎は事件現場のとこへきて、このゴミ箱が悪いと蹴り飛ばすと、またゴミ箱は転がり、今度はタイヤ交換をしていたチリ紙交換の運転手のおじさんに当たってしまいます。おじさんはタイヤのいたずらをしたのが長太郎の住む近所の子の仕業だと聞きますが、長太郎は否定。一言、嫌味を言ってそこを去ります。ここでの長太郎とチリ紙交換のおじさんの出会いが後に起きる事件の解決へと繋がっていきます。チリ紙交換のおじさんと別れた長太郎は、ママと買い物をしているみゆきちゃんに会って声をかけると、足を踏まれてみゆきちゃんのママに怒りを持ったドンペイがみゆきちゃんのママに向かって吠え立て、みゆきちゃんのママはびっくりして、電信柱の出っ張りを掴んでドンペイから非難します。これが、非難になってはいないのですが、みゆきちゃんのママの必死さが伝わってきます。なんとか、ドンペイから逃れたみゆきちゃんのママはそのまま興奮して、ちとせ医院の待合室に来て、患者が散らかした雑誌をどんどん束ねていきます。バックには長太郎がさっき別れたチリ紙交換のアナウンスが聞こえていて、みゆきちゃんのママは束ねた雑誌をチリ紙交換に出すのですが、その束ねた雑誌の中にみゆきちゃんのパパの書いた論文の入った緑の封筒がありました。

みゆきちゃんのパパが緑の封筒に論文を入れて持って行ったのは、その前に出ているので、緑の封筒を古雑誌と一緒に束ねた時に、見ている方は「あ!」と思う訳です。

あっという間にその緑の封筒はチリ紙交換のトラックの荷台にあって、絶体絶命。みゆきちゃんのママが怒りに任せて束ねていったのと、既に昨日、論文は提出していたという思い込みから確認をするということが抜けていたのが悲劇の始まり。

一方、理容サクラマでは、みゆきちゃんのママの口コミが成功して、お店は閑古鳥。長太郎をサクラにして客寄せしますが、ここ2,3日お客が来ないということで、カヨちゃんの友達の理容店が新聞に広告を出していると聞いた父ちゃんは看板を作って理容サクラマの宣伝に。仕事で縁があった人のお店に看板を置いてもらいます。その帰り、長太郎は母ちゃんの店の宣伝をする手作りのポスターを見かけます。これがママのやることに不満を感じ、苦言を直接言っていたみゆきちゃんの態度に繋がっていて、話の締めくくりにも関与してきます。

場面はみゆきちゃんのパパが探して物をしているところへ。どうやら、論文の入った緑の封筒を探している様子。みゆきちゃんのママがそれに気がついて、緑の封筒があった場所を知るとみゆきちゃんのママは目を回してしまいます。この時の藤江さんのややおするオーバーな演技が大変なのにコミカルさを出しています。

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『男!あばれはっちゃく』5話より

両親がそれで倒れこんだみゆきちゃんがそれを邦彦達に話し、泣いているところに長太郎がきて、理由を聞き、長太郎はみゆきちゃんの為に、あの時、チリ紙交換をしていたヒノモトチリ紙交換を思い出して、みゆきちゃんの為に、ヒノモトチリ紙交換を探して走り回ります。

なんとか見つけても、それは川崎に行ったと言われ、長太郎は川崎まで走ります。ちなみに長太郎の住んでいるところは、東京都世田谷区です。川崎は隣県の神奈川県川崎市のこと。長太郎、交通機関を使わず、自分の足で川崎まで交換車を追いかけていきます。

川崎といえば公害病が多かった市として有名でした。長太郎が走っていく風景に、黙々とした煙がうつる場面があり、冒頭のゴミだらけになった場面もそうですが、ゴミと煙がこの話には多く出てきます。

また、長太郎に説明をする時に、邦彦の口からみゆきちゃんのパパの論文が「大気汚染と小児喘息について」の論文だと分かると、ゴミ問題、煙の問題、大気汚染とこの話の中に時折出ていた映像と結びつきました。

その汚染された大気の中を長太郎が全力疾走で走っていく。こうして、連想を膨らませていくと、いかに危険な中を長太郎が大好きなみゆきちゃんの為に例え、火の中、水の中、煙の中、走っていたのかが分かって、長太郎の思いの強さを感じます。

また、長太郎に気がついた警察官が長太郎と一緒になってチリ紙交換車人の車を止めて、チリ紙交換の人も含めて三人で、大量の古雑誌から緑の封筒を一緒になって探した時に、なかなか見つからないのことに、チリ紙交換車の人が不信になった時に、警察官の人が長太郎を信じた言葉が印象的でした。

この子が言っているんだからね

長太郎の言葉を信じて夕方まで、へとへとになりながら探してくれた警察官。ちょうど、その時に長太郎が封筒を見つけて警察官に確認を取り、良かった、良かったと。探している時も不満を口にしたチリ紙交換車の人に、子ども為の立派な論文なんだからと探すことをやめさせなかった警察官の、長太郎がチリ紙交換車を見つけてしがみついている姿を見ても、危ないとは思っても怒らず、心配でついてきて車を止めさせ、一緒に論文の入った緑の封筒を探してくれた警察官にとても安堵して頼もしさを感じました。

長太郎は印象や雰囲気で悪者にされてしまうことがあっても、前回のようにちゃんと長太郎の話を聞いて味方になってくれる存在がみゆきちゃんや寺島先生だけでなく、ここにもいるんだって。

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『男!あばれはっちゃく』5話より

群馬県から転校してきた長太郎はこうして少しずつでも味方を増やしていったんだって思うと気持ちが暖かくなりました。

長太郎が論文を取り戻してきて、大島家にそれを届けると大島家は大喜び。翌日、罰の悪いママを連れて、桜間家に謝りに行きます。

この時の小さくなっているみゆきちゃんのママが普段の態度と違い過ぎて可愛いのと、ママに押されっぱなしのみゆきちゃんのパパが逆に頼もしく見えて、2人は変わっていないのに立場が逆転しているのが面白かったです。ひげや見栄えに拘ったのがいけなかったというみゆきちゃんのパパ、素直に謝ったみゆきちゃんのママ。そして、先に来ていたお客の寺山先生がみゆきちゃんのかいたポスターに惹かれて、理容サクラマに来たことを告げると、みゆきちゃんがちょっと照れながら、

あら、先生。内緒にしてって言ったのに。

みゆきちゃんはママが理容サクラマの悪評を流しているのを心苦しく思って、誰に頼まれるでもなく、ポスターをかいて貼っていたのですね。そのさりげない優しさとそれをやったことを言わない奥ゆかしさが素敵です。長太郎は寺島先生の持っていたみゆきちゃんのポスターを見て喜びます。そして締め。

やったぜ、今日もあばれるぞ!

 

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『男!あばれはっちゃく』5話より

まとめ

やたらとゴミが出てくる話だなって思いながら見ていましたが、当時の公害やみゆきちゃんのパパの論文と照らし合わせていくと、それが無駄な演出ではないことに気がつきました。みゆきちゃんのパパは5年の歳月をかけて論文を書いていますから、最低でも1975年からの課題だったと言え、もちろん、それ以前からの社会問題でした。

今回の監督は山際永三監督。話の中で時折出てくる、たくさんのゴミ、大気汚染を思わせる映像を見ながら思い出したのは、山際監督が監督した『帰って来たウルトラマン』(1971年)22話「この怪獣は俺が殺る」(脚本・市川森一さん)でした。

『帰って来たウルトラマン』22話「この怪獣は俺が殺る」は市川さんの脚本にはないゴミ問題を提起する台詞を山際監督が一言足しただけで、印象を変えた話でした。この『男!あばれはっちゃく』5話の脚本を書いたのは田口成光さんで市川さんではありません。

それに『帰って来たウルトラマン』と『男!あばれはっちゃく』は直接の関係もありません。

それでも『帰って来たウルトラマン』22話と『男!あばれはっちゃく』5話の監督が同じ山際監督で、2つの話で見つけた共通点(ゴミ問題)を考えると、今回5話のゴミや大気汚染、喘息に関する公害の問題提起は、脚本家の田口さんよりも山際監督の意向が大きかったと感じるのです。

また、田口さんは市川さんと共に、円谷プロの文芸部で先輩、後輩の中で脚本を書いてましたから、脚本を書かれた田口さんもどこかで9年前の『帰って来たウルトラマン』22話を意識していたんじゃないかなって、この5話を見て『帰って来たウルトラマン』22話を思い出した私は勝手に連想したのです。

私は幸いなことに喘息の苦しみを知らないのですが、喘息で長く苦しんでいる人は多く、その苦しみは想像を絶するもので、特に今は新型コロナがあり、喘息持ちの人にはさらに恐怖になっていると思います。警察官が論文がどんな論文かを知って、それが大事で有難い大切なものだと言うのも、そういう苦しみを見てきたからではと思いました。

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以前の記事でも紹介していますが、この話で初登場したみゆきちゃんのパパを演じたハナ肇とクレージーキャッツのメンバー、安田伸さんの温和で優しいパパとコミカルなみゆきちゃんのママを演じた藤江リカさんの雰囲気がいいですね。

収録DVD紹介