柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

春日教頭

まゆみちゃんのお父さん

今年は子年ですね。4代目『痛快あばれはっちゃく』(1983年4月~1985年2月)の1983年に小学5年生11歳の長太郎達は1972年生まれの子年の年男、年女です。

ただし、坂詰貴之さんが演じた4代目長太郎は4月1日の早生まれなので、1973年生まれになり、丑年生まれになります。

けれども、演じた坂詰さんは1972年9月生まれなので、子年生まれの年男。ヒロインの春日まゆみちゃんを演じた水沢真子さんも1972年生まれ。

なので、4代目は今年年男、年女の48歳になるわけです。

さてさて、4代目ヒロインまゆみちゃんの父親は長太郎達が通う小学校の春日教頭先生でした。

春日教頭は第1話から長太郎と関わり、歴代のヒロインの父親の中ではかなり頻繁にお話に関わったヒロインの父親でした。

第1話で長太郎が春日教頭が落とした判子を拾ったり、最終話では春日教頭の栄転(?)が話のきっかけになり、最終話を盛り上げました。

その春日教頭を演じたのが、ハナ肇とクレージーキャッツ犬塚弘さんです。

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『痛快あばれはっちゃく』93話(最終話)より

クレージーキャッツと言えば、一時代を築いたジャズ・バンドでありコメディアングループであり、青島幸男さんの作詞、萩原哲晶さんの作曲で『スーダラ節』(1961年)等多くのヒット曲を生みだし、東宝の『ニッポン無責任時代』(1962年公開)から始まる無責任シリーズは東宝のドル箱人気映画シリーズとして時代を彩りました。

クレージーキャッツ映画は植木等さんが主役の作品が多かったですが、犬塚さんが主演の映画『怪獣大噴戦ダイゴロウ対ゴリアス』(1972年公開)があり、犬塚さんは発明家のおじさんを演じました。

このクレージーキャッツ映画を何本か『ダイゴロウ対ゴリアス』も見ましたが、クレージーキャッツ映画は軽妙で面白く『ダイゴロウ対ゴリアス』は楽しさの中に最後には物悲しさを感じました。

どちらも時代を築いた映画であり、映画が娯楽の王様、映画の黄金期の勢いと元気さを感じました。

また、クレージーキャッツはバラエティ番組やメンバーはテレビドラマにも出演されていたので、テレビドラマでもお馴染みでした。

犬塚さんは『痛快あばれはっちゃく』の他のドラマにも出演されていましたが、その中に『水もれ甲介』(1974年)がありました。

クレージーキャッツではベースを担当するベーシストの犬塚さんは、『水もれ甲介』でもベーシストを演じていました。

また『痛快あばれはっちゃく』には、犬塚さん以外に谷啓さんも29話に特別出演されています。

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『痛快あばれはっちゃく』29話より

しかし、実はクレージーキャッツのメンバーが『あばれはっちゃく』に出演したのは4代目だけではなく、2代目『男!あばれはっちゃく』からで、2代目ヒロイン大島みゆきちゃんのお父さんを演じたのがクレージーキャッツ安田伸さんでした。

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『男!あばれはっちゃく』5話より

つまり、2代目と4代目のヒロインのお父さんはクレージーキャッツだったのです。

私の世代でもギリギリハナ肇とクレージーキャッツが分かる世代ですが、私より年上、初代、2代目と同世代の人達にとっては当たり前すぎる有名な人達なので、これがどんだけすごい配役かが分かるかと思います。

ちなみに『俺はあばれはっちゃく』で長太郎の姉、桜間てるほを演じた島田歌穂さんのお母さんの筑波嶺玲子さんは宝塚歌劇団37期生の元タカラジェンヌでしたが、宝塚退団後に後のハナ肇とクレージーキャッツになるハナ肇キューバン・キャツツでボーカルを務めていました。

現在、7人いたハナ肇とクレージーキャッツのメンバーは犬塚弘さんだけです。

 

最後のクレイジー 犬塚弘  ホンダラ一代、ここにあり!

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 犬塚弘さんは現在90歳。

今年、3月23日に91歳になります。

90歳の今もお元気ですが、病気(脊柱管狭窄症)の影響で腰から下が思うように動かせなくなり、2020年4月劇場公開予定の大林宣彦監督の映画『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(2019年11月1日に第32回東京国際映画祭で上映、2019年11月24日広島国際映画祭2019えクロージング上映)を最後に俳優を引退されることを発表されました。

『痛快あばれはっちゃく』出演以前から、活躍され時代を飾り続けた馴染みの深いスターの引退はとても残念ですが、長年活躍された犬塚さんご自身で俳優としての幕を降ろすことを選んで引退していくことが出来るのがとても素敵で良かったと思いました。

ハナ肇とクレージーキャッツに関しては、とても大雑把な説明になってしまいましたが、今回は春日教頭先生を演じた犬塚さんの俳優としての最後の映画についてとクレージーキャッツのメンバーが『あばれはっちゃく』を語るのに外さないことを伝えるのがこの記事のメイン内容なので、ご了承ください。