柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

幾重にも重なる話

赤ひげ2第6話「わたくしです物語」感想

録画しておいた『赤ひげ』第6話を見ました。田山の許嫁の伊久さんが小石川養生所を訪れてから、田山が起きた事件の犯人だと次々に名乗り出ていく話でした。

最初は伊久のせいで田山がそんな人の罪を被るような真似をしていたのかと思っていました。

伊久に愛想を尽かせて医師としての仕事を続けるためにしたことだと思っていたのですが、伊久が現れる前から田山の様子はおかしく、そのことを保本から聞いていたまさをの言葉がきっかけになり、田山が人の罪を被ったのは田山が赤ひげの用事で帰る道で起きた出来事が原因だと分かります。

すると、田山が伊久の驚くべき告白に対してとった行動も、否定せずに従った理由も分かり、それが結末を一筋縄で終わらせない伏線になっていたのかと分かって、そう単純な話ではなかったのだなって思いました。

また、およねが伊久がただの良いお嬢さんではないというのも、悪い方向ではなくて、少しこじれただけの煮え切らない田山に対してのちょっとだけ面倒くさい女というよりは、女の子だったということは良かったなと感じました。

伊久はただのいい人ではなかったのですが、それは田山の自分に対する不満からきていて、ちょっとした拗ねた気持ちからであって、決して悪い女ではなかったこと。伊久が自分を中心に物を考えていたのは、田山がやってもいない罪を次々と被っていって、それが自分への当てつけだと思っていたことを話したことから分かるのですが、そこで田山がついに真相を話した時に伊久が田山の事へ考えをシフトさせるところで、伊久が田山を好きなゆえに取った意地だったのだなって分かって微笑ましく、田山の朴念仁で実直で素直過ぎる性格が対比になって、この2人が夫婦になると対照的な夫婦になるんだろうなって思いました。

これは保本とまさをの夫婦にも言えて、優秀で真面目な医師でありながらどこか抜けている保本や田山にはまさをや伊久のような気の強い女性がよいサポーターとして支えるのだろうと感じました。

今回も話の最初に見えた表面の筋の下に隠れている話があって、一皮めくると同じ出来事の別の真相が見えてくるのが楽しく、それは最初に見た筋に既に伏線があって、その下にある話が最初の表面の話を壊していないのが面白く、さらには同じ画面の奥と手前で手前にいる人物が話すとその流れで奥の人物が話す流れ、またはその逆で話が進行するのが楽しく、今回はお常さんがなくしたお金を探すのに画面の上と下で同時に話が進行する場面が一場面だけ見られたのも楽しかった話でした。