柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

あけみちゃんの誕生日(ドラマを見て分かる設定109)

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『熱血あばれはっちゃく』34話より

あけみちゃんの誕生日

『熱血あばれはっちゃく』34話「吠えろ!やせ犬マル秘作戦」(1982年12月4日放送)のアバンタイトルで長太郎達があけみちゃんの誕生日を祝っています。これは、アバンタイトルなんですが、ドラマ本編でこれ以前、これ以後にあけみちゃんの誕生日を祝う話は確かなかったと思います。(もしもあったら教えてください)

なので、あけみちゃんの誕生日はこのアバンタイトルのある34話が放送された12月4日、そこまでドンピシャとは言えないけれども、放送された12月である可能性がとても高いのではないかと思います。詳しい日にちまでは分かりませんが、あけみちゃんはここから1971年12月生まれだと推測できるのではないかなって思います。

みゆきちゃんのパパは大島英介

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『男!あばれはっちゃく』2話より

以前、下記の記事でも書いているのですが、改めて「ドラマを見て分かる設定」の項目でも改めて、みゆきちゃんのパパのフルネームを紹介しておきます。引用画像でも分かると思いますが、みゆきちゃんのパパのフルネームは大島英介です。

kakinoha.hatenadiary.com

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セルフリメーク

ここ最近、2代目『男!あばれはっちゃく』を振り返りながら、初代『俺はあばれはっちゃく』に似たような話があると、それと比較しながら感想を書いてきましたが、それはシリーズ通してあって、初代、2代目だけではないのですね。シリーズが進むにつれて、新たな脚本家の方や監督の方が途中参入されていきますが、初代から5代目まで通してシリーズにずっと関わった脚本家、監督がいて、同じ構造の話は一種のセルフリメークになっているんだと思います。

『俺はあばれはっちゃく』39話と『男!あばれはっちゃく』30話は共に市川靖さんの脚本で、それぞれにヒロインのヒトミちゃん、みゆきちゃんがモデルになる話でしたが、その中身はちょっと違っていました。3代目『熱血あばれはっちゃく』にも、ヒロインのあけみちゃんがモデルになる話があって、こちらは山根優一郎さんの脚本です。

市川靖さんと山根優一郎さんの違い

初代と2代目は同じ市川靖さんの脚本なので、中身は違っていても、共通する部分を感じたりもしたのですが、書き手が変わるとヒロインがモデルになっていくという導入部分、最終的な結末が同じでも、また違う印象の話に仕上がっているのは、とても面白いと感じました。

山根優一郎さんが書いたあけみちゃんがモデルになる話は『熱血あばれはっちゃく』35話で、この話はどちらかといえば、初代『俺はあばれはっちゃく』39話に近い話だと感じました。ある意味、市川靖さんの脚本を山根優一郎さん流に自分ならこうかなって書いた話に思いました。

市川靖さんも山根優一郎さんも初代『俺はあばれはっちゃく』から『あばれはっちゃく』の話を書いてきた脚本家で、脚本家としては山根優一郎さんの方が市川靖さんよりもずっと先輩です。

私が7年前に山際永三監督とお会いして、お話を伺った時に山根優一郎さんは松竹の出身で真面目で不器用な人と語り、市川靖さんに関しては学生気分が抜けないところはあったけれども、プロデューサーの鍛冶昇さんや山際監督の意向を素直に聞いて、スラプスティックな話を書いてくれたと語ってくださいました。

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このブログを読んで下っている方は分かってくれていると思うのですが、私は『あばれはっちゃく』の脚本家の中では、山根優一郎さんと市川靖さんの二人の話が甲乙つけがたく好きなのですが、今回、同じ題材で書かれた話を見返してみて思ったことは、それぞれの年齢の差というか、生きてきた時代の差、また、山際監督が話してくれたお二人の性格の差が、話の差になっていたなって感じました。

『男!あばれはっちゃく』2話と『熱血あばれはっちゃく』2話

初代39話と3代目35話は同じ構造の話をそれぞれに別の脚本家が書いていますが、初代39話と2代目30話のように同じ脚本家が似たような話を書いている話もあります。ここで取り上げた話だけでなく、私がこれまで書いてきた過去記事でも、この話はこの代の話と同じ、似ているという感想を書いてきました。

同じ脚本家で同じ構造、似た話の一つに『男!あばれはっちゃく』2話と『熱血あばれはっちゃく』2話があります。この二つは共に山根優一郎さんの脚本です。私は2代目の2話「リスを探せマル秘作戦」は好きなのですが、3代目の2話「消えたオカリナマル秘作戦は」あまり好きではありません。

どちらも脚本は大好きな山根さんですし、お話の構造も同じなのですが、3代目はある一部分がとても気になってしまって、素直に好きだと言えないのです。2代目2話と3代目の2話は監督が違いますが、監督が違うのが理由ではなく、話の中身の部分でどうしても私にとって受け入れることが出来ない部分があるので、これは山根さんの脚本に対しての不満です。

今回、セルフリメークの話として紹介した『俺はあばれはっちゃく』39話と『熱血あばれはっちゃく』35話、『男!あばれはっちゃく』2話と『熱血あばれはっちゃく』2話についての詳しい感想は、また明日以降に書きたいと思います。