悲しい
『あばれはっちゃく』の原作者、山中恒先生が3月13日、老衰でお亡くなりになりました。享年94歳。94歳で老衰での死去なので、天寿をまっとうされての大往生だと思いますが、それでも、とても悲しいです。
児童文学作家の山中恒さん死去、94歳…「あばれはっちゃく」「おれがあいつであいつがおれで」「ボクラ少国民」 : 読売新聞
歴史を学ぶ必要性を説く
山中恒先生は軍国少年でしたが、戦後にその日本の教育を批判され、当時の記録を自身の記憶や資料を基に伝えていく活動もされてきました。作品にも、戦前、戦時中の日本が犯した罪に向き合う要素があります。(『ぼくがぼくであること』の夏代の祖父の後悔)
山中恒先生は、47リポターズ共同通信のインタビューで、日本が昔に戻っていくように感じて、それを嘆いていらっしゃいました。
“軍国少年”だった児童文学作家の記憶、そして今思うこと【つたえる 終戦79年】|47NEWS(よんななニュース)
今の日本は、昔に戻ろうとしているように感じます。台湾有事が取りざたされ、防衛力を強化している。あの戦争のばかばかしさを忘れ、国際親善によって国を守るという感覚がないのではないかと思います。
戦争では思想が統一され、全てが統制されます。政治家は何を考えているのかと思いますね。日本が加害者となったアジアの目線も含め、まずは歴史を学ぶ必要があるのではないかと考えています。(上記リンク先記事より一部引用)
昭和は遠く……
昨年は松生秀二監督の訃報を伝え、一昨年は山際永三監督の訃報、沼田爆さん、犬塚弘さん、5年前には鍛冶昇プロデューサー、13年前は新津左兵監督、15年前は山内賢さんの訃報をお伝えしました。
その他『あばれはっちゃく』に関わった方々の訃報をこのブログでお伝えしてきました。
『あばれはっちゃく』の原作が1970年に発表されてから、今年で56年。1979年にテレビドラマ化して、人気を博し、1985年まで5作品のドラマが放送されて、最新作『逆転あばれはっちゃく』の放送が終了して41年。
それだけの年月が経てば、鬼籍に入られる方々も増えていくのは、仕方がない自然の摂理とはいえ、やはり、子どもの頃に多大なる影響を受けた方々の死はとても寂しく、いつになっても慣れないものですね……。
山中恒先生のご冥福を心よりお祈りします。