20歳を超えて存在を知った5代目
これは殆ど根拠がなく、肌感覚と当時の記憶から私が感じた違和感、主観的なものです。これまで、さんざん、このブログで書いてきましたが、私が子どもの頃に見ていた『あばれはっちゃく』は4代目『痛快あばれはっちゃく』までです。子どもの頃の思い出という点だけで言えば、私にとっての思い出の『あばれはっちゃく』は4代目までなのです。
5代目『逆転あばれはっちゃく』の存在を知ったのは、20歳を超えてから。酒井一圭さんが『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオブラック、牛込草太郎を演じた時に私が『ガオレンジャー』関連の書籍の記事を読んだ時に、酒井さんが5代目あばれはっちゃくであることを知り、「え!『あばれはっちゃく』って、5代目もあったの!」と知ったのです。
だから、5代目はDVD化されるまでは見たことがありませんでした。それで、私の知らなかった5代目を調べていくうちに、1985年3月に始まった『逆転あばれはっちゃく』の長太郎達は私と同い年の同学年だと分かりました。『逆転あばれはっちゃく』は1985年3月2日から放送が始まり、この時点の長太郎は小学校4年生。
そして、新年度になった4月には5年生に進級しています。なので、5代目長太郎は1974年4月2日~1975年4月1日生まれとなり、1974年8月8日生まれの私と同い年になるのです。
少し古い
まさに私が小学5年生の時に放送していた『逆転あばれはっちゃく』同じ時代を同い年で生きていた私には、DVDで初めて見たとしても、その時代の空気や小学5年生の間で何が流行っていたかは知っているわけです。そんな私から見て『逆転あばれはっちゃく』で長太郎達の間で流行っていることというのは、多少、時代が違う、古いという感覚でした。
長太郎達はチェッカーズの歌を歌い、何かあると「懺悔、懺悔」と囃し立てる、メガネをかけてる山川明子は「アラレ」と呼ばれ、太った丸山ルリ子はプロレスラーのブッチャーにちなんで「ブッチャー」と呼ばれている感覚が私にはどうにも古く感じました。もちろん、チェッカーズは人気でしたし、『ひょうきん族』も流行っていて、アラレちゃんもブッチャーさんのことも知っていましたが、それらが最も流行っていた時代は、小学5年生よりも少し前、小学2年生か3年生ぐらいで、いっても小学4年生までで、小学5年生の頃ではチェッカーズの『ジュリアに傷心』(1984年11月21日リリース)はチェッカーズの歌では既に昔の歌の感覚があり、『ひょうきん族』にしても、『アラレちゃん』もアニメの放送はあったけど、ピークが過ぎていたという感覚が残っています。ブッチャーさんに関しても同様です。
当時、同い年で見ていたら、小学5年生の私は、なんか今の時代じゃなくて、少し前の時代みたいだな、せっかく同い年の長太郎達なのに、自分の時代じゃなくて、微妙に違う前の時代を見ているみたい、と残念な気持ちになっていたかもしれないと思いました。これは、自分がドラマの長太郎と全く同じ学年同い年だからこそ感じた違和感かもしれません。また、既に36年前のことなので、私の記憶が間違っている可能性もありますが、DVDで見てみて感じたことは、私の小学5年生の時代と少し違うということでした。
他の代の同い年の人達はどうなんだろう
そこで思ったのは、私が感じなかった他の代、初代『俺はあばれはっちゃく』、2代目『男!あばれはっちゃく』、3代目『熱血あばれはっちゃく』、4代目『痛快あばれはっちゃく』の長太郎達と同い年同学年の人達は、私が5代目『逆転あばれはっちゃく』に感じた違和感を感じなかったのか、ということです。
参考までに、初代長太郎は1979年2月に小学5年生で登場しましたが、4月以降も5年生でその後のドラマを見ていくと(17話「走れ初恋マル秘作戦」に登場するマラソンの賞状等)長太郎は1979年に小学5年生になっているので、初代長太郎達は1968年4月2日~1969年4月1日生まれ、2代目『男!あばれはっちゃく』は1980年3月22日から小学5年生で始って、4月の新年度でも5年生のまま、ただし1981年4月には6年生に進級しているので、2代目長太郎達は1969年4月2日~1970年4月1日生まれ、3代目『熱血あばれはっちゃく』は1982年4月3日から小学5年生で始っているので、3代目長太郎達は1971年4月2日~1972年4月1日生まれ、4代目『痛快あばれはっちゃく』は1983年4月2日から小学5年生で始まり、1984年4月7日放送の52話では6年生に進級しているので、4代目長太郎達は1972年4月2日生まれ~1973年4月1日生まれになります。
このように、歴代の長太郎達の生まれ年を書いてきましたが、視聴者の中にはそのドラマの設定の長太郎達と全く同じ年齢でドラマを見ていた人達も多かったと思います。自分と同い年の長太郎達の『あばれはっちゃく』を見ていた時、DVDで見返した時に自分の小学5年生の時と同じだなあとか、なんか違うなって思った人はいませんか。流行りが同じ、なんか流行りが古いとかそんな感覚。
私は4代目までは、流行りが古いなっていうのはなかったんですが、それは4代目までの長太郎達が全員自分よりも年上だったからかなって、5代目『逆転あばれはっちゃく』を見て思いました。けれども、4代目までの長太郎達と同い年の人達にはどのように感じたのだろうというのは、私には分からないので、ドラマの初代から4代目の長太郎達と同い年の人はどんな風に感じて見ていたのだろうと疑問を持ったのです。もしかして、私が5代目に感じたものと同じものを感じた人達もいたのではないかな、なんて思ったりします。
子どもって小学高学年になると、少し背伸びを始めて、それまで好きだった遊びや漫画から距離を置いて、まだそれを好きな同級生を子どもっぽいと馬鹿にしたりしていくんですが、なんか私が『逆転あばれはっちゃく』を見て、思ったのは恥ずかしながら、まだそんな低学年が好きなのが好きなのという感覚に近かったのです。
小学5年生ぐらいになると大好きな『ドラえもん』は、もう子どもっぽく感じてしまっていたし、『夕やけニャンニャン』が好きで見ていて、中山美穂さんのドラマやキョンキョンの新曲に夢中になっているクラスメイトがいて、『キャプテン翼』の漫画とアニメの影響で放課後はサッカーしていてという時代だったなって思い出すと、同じ小学5年生の長太郎なのに、自分が小学3年生の時代を見ているような感覚、よくて小学4年生の感覚になって、小学5年生とは微妙に違うなあって感じてしまったのです。
5代目長太郎もサッカーが得意だというのは、逆に時代が『あばれはっちゃく』に追いついたなっていう感じがありましたが、それ以上になんか私の小学生5年生の時より少し古いなという印象の方が強く残りました。これは私のふわっとした裏付けのない根拠のない感想なので、うーん、あんたの記憶がごちゃまぜになって、てめぇの方が間違っているだろうって言われるかもしれませんが、私の印象は『逆転あばれはっちゃく』は自分と同い年の長太郎達でありながら、違うというものでした。
参考に
ちなみに4代目長太郎は1話で誕生日が分かっていて4月1日の早生まれ、清も誕生日が分かっていて4月2日生まれなので、長太郎は1973年4月1日生まれ、清は1972年4月2日生まれで確定です。また、他に歴代で誕生日が推測できるレギュラー子役がいます。
それは、初代の恵子ちゃん、2代目の邦彦です。初代の恵子ちゃんは2話の誕生日パーティの話から、教室の黒板の日付、会話に出てくる曜日から誕生日が推測できます。ただし、生まれ年が4月になった後も5年生のままだったために、ズレが出来て不明になってしまいます。あくまで、1979年2月の時点で5年生だという設定で見ると、恵子ちゃんは1968年2月4日生まれになります。しかし、この場合は1979年4月以降は小学6年生になっていないと計算が合わないので、恵子ちゃんの生年月日はあくまで仮であると思ってください。
続いて2代目の邦彦ですが、1980年5月10日放送の8話で誕生日会を開いているので、明確な日にちまでは分かりませんが、邦彦は5月生まれと言えるのです。『男!あばれはっちゃく』も3月に5年生で始って、新年度の4月に6年生に進級はしていないのですが、その後は現実世界の時間と同じ時間を経過しているので、邦彦は1969年5月生まれと判断してもいいように思います。
また、各レギュラー登場人物の生年月日が推測できる話を見る機会がありましたら、いつか記事にしていこうかなって思っています。過去に父ちゃん(初代と3代目)、3代目の堀内先生の誕生日については、記事にしてあります。
これまでの『あばれはっちゃく』と5代目の大きな違い
5代目『逆転あばれはっちゃく』を見てきて違和感以外に、これまで4作の『あばれはっちゃく』にはなかった大きな違いを感じました。それは、主題歌の変化や父ちゃん、母ちゃんの呼び方の変化、飼い犬の変化、閃きポーズの変化、父ちゃんの職業の変化だけではなく、これまで話に関わってくる長太郎の同級生達が、ほぼ同じメンバーではなく、その数を増やし、固定定番の同級生ではなくなっていることです。
もちろん、それまでの初代『俺はあばれはっちゃく』から始まった親友ポジション(公一)、ヒロインポジション(ヒトミちゃん)ライバルポジション(正彦)ヒロインの親友ポジション(恵子ちゃん)、ヒロインの友人ポジション(初代は明子と小百合、二代目以降からはヒロインの友人ポジションは二代目から一人に統一)はありますが、この定番の人数よりも多く、単純に仕分けがつかなくなり、数人の同級生だけでなく、男女合わせて話に深く関わってくる同級生が増えていると感じました。
5代目が歴代『あばれはっちゃく』で一番個性を出しているのは、話で扱う固定の同級生が増えている点であり、これが一番大きな変化だったのだなってそう感じたのです。5代目については、また、改めて各話の感想を書く時がきたら、もっと詳しく触れてみたいと思います。
おまけ
昨日の日曜日TBSラジオで安住紳一郎アナウンサーがパーソナリティを務める『安住紳一郎の日曜天国』のゲストコーナーに酒井一圭さんが出演しました。酒井さんのデビューからの話やご両親の話、奥さんとの馴れ初めの話などが聞けて楽しかったです。安住アナウンサーとパートナーの中澤有美子アナウンサーは私と同世代で、特に中澤アナは「『あばれはっちゃく』が大好きでした」と言葉を弾ませていました。また、安住アナも「あばれはっちゃくが逆立ちしたり、ブリッジしたり、困った時の定番のポーズがあって……」と語っていて、ブリッジまでスラスラ出てくるってことは、安住アナも4代目までは確実に見ていたなと思いました。
ちなみに安住アナが1973年生まれ、中澤アナが1975年生まれです。『あばれはっちゃく』のことがラジオで話題になったのを今までも聴いたりしてましたが、聞いていてああ、自分と同じだけの『あばれはっちゃく』に関しての情報や思い出を持っていて、話がスムーズだと感じたのは、今回が初めてでしたね。私が聞き逃した番組で、もっとすんなり話が弾んでいる番組もあるかもしれませんが、特に深いオタク、その道の専門家ではなくても、当時を知っていれば分かっているという感じで話が弾んだのを聞いたのは初めてで、嬉しかったですね。