柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

『男!あばれはっちゃく』11話「ダメパパ返上」感想

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『男!あばれはっちゃく』11話より

脚本・安藤豊弘さん・松生秀二監督

アバンタイトル

琴の音色。着物を着て琴を弾くみゆきちゃん。そこへ居合をしにきた長太郎、着物をきて、大きな藁人形を刀でバッサリ。と、同時にみゆきちゃんの悲鳴。藁人形と一緒に、自分の着物の下の方まで切ってしまった長太郎はふんどしが見えてしまって、それにみゆきちゃんの悲鳴で気がついて藁人形の陰に隠れてオチ。

本編

元気に登校する長太郎。今日は余裕で間に合って、洋一、目がけて後ろ向きでランドセル投げ。洋一もそれを待ち構えて、受け取ります。

このあたりとても息があっていて、仲がいい。

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『男!あばれはっちゃく』11話より

長太郎はすぐさまみゆきちゃんのとこへ行き、挨拶をしますが、みゆきちゃんは元気がない様子。寺島先生が来て、邦彦が号令をかけます。

早速、国語の授業が始まり、寺島先生が宿題をやってきたかを確認。宿題を忘れた人と手を挙げたのは、いつも通りの長太郎とこちらは意外なみゆきちゃん。

長太郎は宿題を忘れて廊下に立たされるのが自分一人ではなく、大好きなみゆきちゃんと一緒だと大喜び。

しかし、みゆきちゃんは泣いてしまいます。そんなみゆきちゃんを見て、長太郎はみゆきちゃんの分まで廊下に立っている、と言いますが、寺島先生は長太郎に今日は立ってなくてもいいと言います。

休み時間の校庭。落ち込んでいるみゆきちゃんに邦彦達が声をかけ、ソフトボールに誘いますが、みゆきちゃんは断ります。宿題を忘れたぐらいで落ち込まないでと弘子ちゃん、和美ちゃんがみゆきちゃんを気遣い、洋一も長太郎を持ち出して励ましますが、みゆきちゃんは落ち込んだまま。そこへ、長太郎がボールを持ってやってきて、サッカーをやろうと言いますが、みゆきちゃんが落ち込んだままなので、長太郎の無神経さがみゆきちゃんを傷つけたと邦彦が長太郎を責めます。

この時に、話の本編とは関係がないのですが、邦彦の手に包帯が巻かれているのが見えます。これは、前回の10話でザリガニ捕りに行った時の邦彦が途中から同じ手に包帯を巻いているので、邦彦ではなく邦彦を演じた長野昇一さんが 怪我をされていたのだと思います。どちらも話に関係がなく、邦彦が怪我をする場面はありませんでしたから。

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左『男!あばれはっちゃく』10話より、右『男!あばれはっちゃく』11話より

あばれはっちゃく』では話に関係がなくても、子役の人達が怪我をしている場面を見かけます。たいていは、話に絡ませることはありませんが、初代『俺はあばれはっちゃく』41話「正義のワナだ」では公一が目に物貰いが出来て眼帯をしていたとして、しばらく眼帯をしていました。この時は怪我や病気を話に組み込んでいますが、この場合は顔に眼帯があって目立つために話に組み込んだのではないかなって思ったりします。今回の邦彦の手や10話ではみゆきちゃんの膝に絆創膏が貼ってありましたが、話の中で怪我をする流れがない場合、話に障害がない場合は怪我に触れないで話を進ませているようです。

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『男!あばれはっちゃく』10話より

さて、本編の話に戻ります。邦彦達にみゆきちゃんが落ち込んでいて、それが長太郎のせいだと言われた長太郎はみゆきちゃんに声をかけ謝ります。でも、返ってきたみゆきちゃんの返事は

「あんたなんか大嫌い! 」

 長太郎は自分のせいかと落ち込み、学校から帰ったらみゆきちゃんを遊びに誘おうと思います。学校から帰ってきて、早速、隣の家のみゆきちゃんを呼びに。

みゆきちゃんの家は病院。いつもなら、やっている病院は休診で長太郎はちょっと首を捻ります。

出てきたのはみゆきちゃんのママ。長太郎は冷たくあしらわれて追い返されてしまいます。

長太郎を追い返したみゆきちゃんのママが家の中に戻ると、釣り竿の手入れをしているみゆきちゃんのパパの姿。

そんなみゆきちゃんのパパをみゆきちゃんのママが責め立てています。みゆきちゃんのパパは今年も博士号が取れず、それをみゆきちゃんのママが責めていました。

みゆきちゃんのパパが初登場した5話「ヒゲが消えたよ」で出したみゆきちゃんのパパの5年かけた論文で博士号がとれるかどうかの話がありましたが、どうやらそれがダメだったようです。

5話でもそうでしたが、今回もみゆきちゃんのママはうちは私のひいじいさん、おじいいさん、父が博士号を持った由緒ある医院だから、みゆきちゃんのパパにも博士号をとって欲しいと責め立てます。

5話で登場した歴代のちとせ医院の院長達の写真。立派なお髭で威厳のあるその写真はみゆきちゃんのママの言葉と相まって、みゆきちゃんのパパには大きな重圧になっています。みゆきちゃんのパパもみゆきちゃんのママに言い返していますが、みゆきちゃんのママに圧倒されてしまい、持っていた釣り竿をとられて、軽く足を叩かれてしまっています。

そんな夫婦喧嘩のところにみゆきちゃんが来て、塾の月謝の事を言い、みゆきちゃんのママが月謝を用意する為に部屋を出た後で、みゆきちゃんのパパも部屋を出て診察室に、そこへみゆきちゃんが来てみゆきちゃんのパパを励まします。

場面が変わって塾帰りのみゆきちゃんの姿。みゆきちゃんはその先に長太郎の姿を見つけてちょっと渋い顔をします。

最初は長太郎の姿が見えず、歩いていたみゆきちゃんの様子に警戒している感じが出ています。行く手にみゆきちゃんにとって障害がある印象でした。すると、やがて長太郎の姿が見えてくるので、みゆきちゃんが警戒した障害の正体が長太郎だと分かります。

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『男!あばれはっちゃく』11話より

長太郎は塾帰りのみゆきちゃんに声をかけ、釣りに誘いますが、みゆきちゃんはそんな気分ではないと断ります。

塾に行く前のみゆきちゃんの両親のやり取り、そこからちとせ医院が休診している理由がみゆきちゃんのパパがみゆきちゃんのママから執拗に博士号をとれなかったことで連日責められたことで体調が悪くなってしまったこと、そんな夫婦関係を見ていてみゆきちゃんのパパが元気がない事がみゆきちゃんにとっての悩みの種であることが推測出来ます。

それは、みゆきちゃんと別れた後で、ドン平に引きずられて入った酒屋で長太郎が父ちゃんとお酒を飲んでいるみゆきちゃんのパパに会って、みゆきちゃんのパパが帰った後で父ちゃんからみゆきちゃんのパパが具合が悪く、診察をする時に手が震えてしまうんだとみゆきちゃんのパパから聞いた事を長太郎に話した場面ではっきりします。

ちなみにみゆきちゃんのパパと父ちゃんがいる酒屋には、なんと、毒蝮三太夫さんのサイン色紙があるのです。もしかして、今もTBSラジオで放送中の『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』の中継が来た時に書いたサインなのでは!と思ってしまいました。いや、他の番組の時かもしれないけれど、なんだかびっくり。サインの下の日付を見ると「1970 11 26」と読めますので、この話が放送された1980年より10年前に書かれたサインだと思われます。

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『男!あばれはっちゃく』11話より

長太郎は父ちゃんからの話を聞いて、みゆきちゃんが落ち込んでいる理由を知って、みゆきちゃんの元気を取り戻す為に、逆立ちをしてアイディアを出します。

そこで出したのが、看板をつけてのちとせ医院の宣伝。犬猫、妊婦もなんでも治すと吹聴して町内を練り歩き、休診の札もとってお腹に隠して長太郎はちとせ医院に大勢の患者を連れてきてしまいます。

しかし、休診だから看護婦さんはお休み。体調が悪く診察が出来ないみゆきちゃんのパパは大勢の患者にパニック状態。

もし、診られたとしても動物や妊婦さんまできて、それは内科と小児科のみゆきちゃんのパパには専門外なのだから、診られないわけです。

そこへみゆきちゃんのママが帰ってきて、当然、長太郎は大目玉。怒ったみゆきちゃんのママは隣の桜間家に怒鳴り込んできます。

これはもう、みゆきちゃんのママが正論。父ちゃんは長太郎を張り倒し、母ちゃんは長太郎と一緒に謝りに行こうと言いますが、信一郎は長太郎を甘やかすなといい、父ちゃんも長太郎自身が始末をつけろ、それまでは晩飯抜きで物置きにいろと怒鳴ります。

長太郎は晩飯抜きで物置で寝ていると、隣のみゆきちゃんの部屋から長太郎にサンドイッチが入ったバスケットが差し入れされます。そのバスケットにはサンドイッチとジュースと一緒にみゆきちゃんからの手紙が。

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『男!あばれはっちゃく』11話より

長太郎は翌日、みゆきちゃんとみゆきちゃんのパパの三人で江ノ島へ海釣りに行きます。ちなみに、この11話は冒頭の教室の日付から5月30日金曜日から話が始まっているのを確認出来て、長太郎が騒動を起こしたのが次の日の土曜日と推測できるので、長太郎がみゆきちゃんと江ノ島に釣りに行ったのは、6月1日日曜日だと推測出来ます。

長太郎達が江ノ島に行ったというのは、会話や手紙からは分かりませんが、長太郎達が乗った電車に「えのしま」の文字が確認出来るので、江ノ島へ釣りに行ったと分かります。

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『男!あばれはっちゃく』11話より

 長太郎達は船に乗って沖に出て他の釣り客と一緒に釣りを楽しみますが、一緒に乗り合わせた男の子、ユウイチ君がお腹が痛いと苦しみ出します。

それを見た長太郎がユウイチ君のお父さんに声をかけ、みゆきちゃんのパパがお医者だと伝えます。少し見てみぬふりをしていたみゆきちゃんのパパは長太郎が自分をお医者だと紹介したのと、ユウイチ君のお父さんの頼みから、ユウイチ君を診察して、急性盲腸炎で手術が必要だと診断します。

船頭さんがあの島に手術の出来る診療所があると言い、診療所のある島まで行き、ユウイチ君を運びます。

そこで診療所の先生に引き継いで終わる予定が、診療所の先生が出張中で留守、救急艇に連絡をしますがそれもすぐには来ないとの連絡にみゆきちゃんのパパは

「長引くと腹膜炎を併発して命に関わる」

と言い、ユウイチ君のお父さんは不安になります。長太郎はみゆきちゃんのパパが手術をすればいいと言いますが、みゆきちゃんのパパは昔やったことはあるが、専門外で自信がないと言っていたので、ユウイチ君は自信がない人よりも救急艇を待って、ちゃんとした医者に手術をしてもらった方がいいと言ってしまいます。

それに怒ったのが長太郎。

「おじさん、みゆきちゃんのパパがちゃんとした医者じゃないって、言うのかよ!」

長太郎も怒りましたが、この時、みゆきちゃんのパパの顔つきも変わります。それまで、自信なげだったみゆきちゃんのパパはユウイチ君のお父さんの言葉に医者としてのプライドが傷つけられたのか、キリっとした鋭い顔になっています。

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『男!あばれはっちゃく』11話より

みゆきちゃんのパパは手術をすることを決意。看護婦さんに手術の準備をお願いして、手術を始めます。メスをもらった時に、手の震えが止まり、自信を取り戻したみゆきちゃんのパパは手術を成功させます。

後は、救急艇で病院に運べばOK。みゆきちゃんのパパはユウイチ君のお父さんから感謝されます。

全てが終わって海に向かって走る長太郎、みゆきちゃんとみゆきちゃんのパパの3人。長太郎がみゆきちゃんのパパは世界一の名医だと褒め称え、みゆきちゃんも大袈裟と言いながらも嬉しそう。そんな2人にみゆきちゃんのパパが晴れ晴れとした表情で語りかけます。

 「おかげで私は悟ったよ。医者は患者を治してやることが大切なんだ。博士号や名誉なんかは必要ない」

 

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『男!あばれはっちゃく』11話より

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『男!あばれはっちゃく』11話より

みゆきちゃんのパパが自信を取り戻し、みゆきちゃんも元気になって長太郎も大喜び。

まとめ

前回もそうでしたが、今回も以前の話の流れを汲んだ話になっています。今回の脚本は安藤豊弘さん、監督は松生秀二監督。今回の話は、5話「ヒゲが消えたよ」(脚本・田口成光さん、監督・山際永三監督)の話が前提になっている話です。

5話で大学に論文を出したみゆきちゃんのパパですが、それで博士号は取れずに、そのことでみゆきちゃんのママからネチネチいびられていたようです。

5話での騒動を知っていると、あれだけ大騒ぎして論文を出したのに、その結果が出なかった事、ひいおじいさんから続くちとせ医院の権威を気にしているみゆきちゃんのママにはショックが大きかったと思うんですが、5話の大騒動の元はみゆきちゃんのママだし、診察が出来ない程、みゆきちゃんのパパを追い詰めたのはみゆきちゃんのママなので、もう少しみゆきちゃんのママも寛容になってくれたらいいのになって思いました。

みゆきちゃんのパパは穏やかで優しいのですが、気弱だったり、不安で自信のないことは避けてしまうところがあって、それが危険を回避することもあるのですが、一歩前進する力を失わせてしまうのだと思います。

父ちゃんと酒を飲んでいる時にみゆきちゃんのパパは長太郎の事を話していて、父ちゃんは長太郎を貶していますが、みゆきちゃんのパパは長太郎を褒めています。これは、みゆきちゃんのパパにはない長太郎の恐れを知らずに前に進んでいく力を褒めているようにも感じました。

実際に長太郎は人を信頼すると、その人がダメだとか、失敗するという考えを持たないようで、盲腸の手術をする時も他に医者がいないのなら、みゆきちゃんのパパがいるんだから大丈夫だという考えで、ちっとも心配をしていないんですね。

強引に患者を呼び寄せてきて、みゆきちゃん達が不安になっても長太郎は大丈夫だと言っていて、そういうのでもみゆきちゃんのパパを医者として信頼してるんだって分かります。長太郎は大好きなみゆきちゃんのパパだから信頼しているんですが、それが揺るがない。

根拠はともかく、これだけ他人を信用出来る強さは並みじゃないなって思います。

みゆきちゃんのパパはたまたま釣り船に乗り合わせたユウイチ君の盲腸手術を成功させたことにあるのですが、その手術をするまでに決意を固める事が出来たのは、医師としての信頼をユウイチ君のお父さんから得れなかった悔しさと、微動だにさず自分の事を医者として信頼していた長太郎の態度と言葉にあったように思います。

長太郎が閃いてした患者集めはみゆきちゃん達を困らせましたが、長太郎の強い信頼がみゆきちゃんのパパに手術をさせるきっかけを与えて、前に一歩動ける自信を与えたのだと思います。

長太郎の言動が自信を無くした大人に自信を与えて前に進む力を与えた話は、初代『俺はあばれはっちゃく』33話「やめるな先生」の話でもあって、この時、佐々木先生が母ちゃんに長太郎のことをこんな風に話しています。

「なんて言うか、長太郎君は自分を偽らずに進んでいく、つまり私の憧れている生き方をしているのかもしれません」(『俺はあばれはっちゃく』33話より)

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『俺はあばれはっちゃく』33話より

この33話も今回の11話と同じ安藤豊弘さんと松生秀二監督の話でした。

長太郎の生き方が自信を無くした大人達に力を与える、前に進む力を与えるというのが、初代33話と2代目11話でも書かれていて、長太郎、「あばれはっちゃく」がどのような存在であるかを2代目の11話でさらに明確にしたと思います。

診療所のカレンダーは5月のままだったのですが、本編の項で解説したように長太郎達が江ノ島に海釣りに行ったのは6月1日日曜日だと推測出来ますので、今回は一足早くみゆきちゃんのパパを主役にした父の日ネタも兼ねていたのかなって思います。

たまたまカレンダーの都合、学校が休みの日曜日に海釣りに朝の7時から行ける都合もあったのだと思いますが。

長太郎のアイディアは騒動を起こしただけですが、長太郎の生き方、考え方がみゆきちゃんのパパを助けた話。また、初代から続く長太郎の生き方を示した話だったと思います。

また、40年後の新型コロナウィルスに苦しんでいる未来からこの話を見直して見ますと、みゆきちゃんのパパが自信を取り戻して長太郎とみゆきちゃんに言った言葉にお医者さんが患者に向き合う気持ちに改めて気づかされた気になりました。

また、お医者さんも一人の心を持った人間で、周囲の心ない言葉に傷つき、診療、仕事に悪影響が出るのだという当たり前の事に気づかされました。

みゆきちゃんのパパはみゆきちゃんのママの執拗な叱咤に傷つき、ユウイチ君のお父さんのちゃんとした医者じゃないと取れる言葉にも傷ついています。

人の心を傷つけて気力をなくしてしまう言葉は、言った本人には自覚がなくても、人の心を深く傷つけ、それまで出来ていた仕事や日常生活を出来なくさせる力を持っているのだと今回の話のみゆきちゃんのパパの姿から分かりました。

これは、誹謗中傷で命を落とした木村花さんのことを思い出して、言葉の鋭さ、怖さを再認識しました。

この話は今から40年前に放送されたドラマの話ですが、こうして40年後の2020年の現実と照らし合わせて私たちの生活や生き方を考え、振り返ることも出来るんだって思いました。

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