柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

大事な存在とは

『赤ひげ2』第4話「最愛の妻」の感想

『赤ひげ2』第4話を見ました。胃の病の妻を持つ浪人、鎌田の話。

最初の方で、鎌田が家に戻っても妻の声が聞こえず、姿が見えないので、鎌田の妻が存在しないのではないか?と思いました。

案の定その通りで、話を見ながら、鎌田が自身の心を保つために、妻を存在させているのではないか?と思っていました。

でも、そんな私の甘い考えを凌駕する展開が待っていました。

妻を亡くした鎌田が妻が生きていると思い込み、妻の世話をすることで自我を心を守っている、心の傷ついた人なのだと思っていたのですが、妻を亡くしたことで心が傷ついているのはその通りでしたが、鎌田は私が思っていたような心の弱い持ち主ではなかったのです。

鎌田は侍同士の決闘を止めたことで、沖田に目をかけられ、娘の志乃を嫁にと勧められますが、妻がいると断ります。

この時点で、妻、杉江が生きていると思い込んで鎌田は未来を生きることを止めたのかと思いました。でも、鎌田に決闘を止められ恥をかかされた侍が鎌田を逆恨みして襲ってきた時に、鎌田は亡くなった杉江の姿を見ます。

その時の油断で鎌田は怪我をし、小石川養生所で手当てを受けます。この時の鎌田の話から、私は自分の浅はかさを知りました。鎌田は妻が亡くなったことをちゃんと理解していたのです。剣の師範を目指して剣の稽古に励み、内助の功で支え続けていた妻が亡くなった時に御前試合を優先して、妻を看取れなかった後悔が鎌田を動かしていたのです。

鎌田が亡くなった杉江は沖田の娘でした。沖田が鎌田に詫びとして娘に持っていかせた「きんつば」は杉江が食べたがっていたきんつばでした。

でも、それを杉江が食べることは出来ない。御前試合に勝って、師範代になったからなんだというのか、自分を支え大事にしてくれた人は妻は杉江はこの世には存在しない。きんつばを一緒に食べる事もない。

この鎌田の悲しみが、最期を看取れなかった場面を思い出して、人間はその人がこの世に1人しか存在せず、亡くなってしまえばどんなに望んでも、どんなにお金を積んでも、どんなに偉くなって出世しても、決して二度と手には入らない。取り戻すことが出来ないのだということが伝わってきて、涙が流れました。

鎌田が油断するほどに杉江に似ていた志乃の存在が、決して志乃が杉江の代わりではないけれども、鎌田の激しい後悔と過去に止まった心を未来へ動かしていくのではないか?と感じられた終わり方でした。

鎌田の件を受けて、保本が妻、まさをの存在の大切さを再確認するのもいいなって思いました。

さて、今回、保本の父親が登場し、およねの足が治っている事もはっきり判明して、およねがどうなるかと思いましたが、まだ、しばらくおよねは小石川養生所にいることになりました。

これまでと違った立場で小石川養生所にいることになるおよねがどんな行動を取っていくか、周囲との関係を築くか楽しみです。