柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

君、ちゃん

 私が中学の頃に美空ひばりさんが亡くなった。テレビを見ると私の母やそれより上の世代の人が「ひばりちゃん」と泣いていた。中学の担任の先生も「ひばりちゃんが亡くなった。皆は知らないだろうけど先生の時代からするとひばりちゃんは〜」とホームルームで語った。

 私にとって「美空ひばり」という人は既に大人の芸能人で芸能界の大物だった。だから、大人である「美空ひばり」を「ひばりちゃん」と呼ぶ大人達に違和感を感じてしまった。
しかし、美空ひばりさんは子供時代から芸能界で活躍してきた人だ。私の親や中学の担任の世代、そして「ひばりちゃん」と呼んでいた人達からすれば、小さい時に知った子役時代の「ひばりちゃん」のイメージがずっとあったのだろう。

 その人物のいつの時代から知るかによって敬称が「ちゃん」や「君」になるか、「さん」になるか分かれると思う。
あばれはっちゃく』シリーズに出演していた子役の人達も、やはりファンの人達からは今でも「吉田友紀くん」や「栗又厚くん」「荒木直也くん」「坂詰貴之くん」「酒井一圭くん」であり、あの時代に知った呼び方の人達が多くいる。

 これは、なにもテレビの子役でなくても子供時代に知り合った友人は大人になってもやはり「ちゃん」や「くん」で呼んでしまうし思い出してしまう。逆に、大人になって知り合った友人は年下でも「さん」になる事が多いのではないか?少なくとも私はそうだ。

 相手につける敬称でいつの時代にその人を知ったかが分かるのではないか。そして、相手が幼い時に出会った人物は自分や相手が年をとっても永遠に「ちゃん」であり「君」なのであろう。それは、何もその人が成長してないという訳ではないと思う。最初に出会った時の幼い時からがその人との関係の始まりという印みたいなものだと思う。