柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

なぜ?

 私が『俺はあばれはっちゃく』の原作『あばれはっちゃく』を知ったのは今から5年前。
無理するンナ - 柿の葉日記
私は4代目まで見ていたが、記憶の中の長太郎は細くて常に走り回っている印象が強くあった。これに当てはまるのが初代と4代目。
(長太郎の印象は初代と四代目なのに、覚えていた話は何故か2代目と3代目という……。初代もDVDを見て、ああ、この話はテレビで当時見てたのを思い出したけど……)

 この印象が強くあったので、最初に本屋で本を見た時は、まず表紙の絵に違和感を持ち、立ち読みをして長太郎の容姿の描写を読んで首をかしげてしまった。

ずんぐりむっくりで、長太郎と言っても、あちこち手や足が長い訳ではない

 そもそも、原作の長太郎とドラマ初代の長太郎はその外見が違う。ドラマ化する時に原作のイメージに近い子役を使うものだと私なんか素人は思うのだが、なぜ当時のスタッフは外見の違う吉田友紀さんを起用したのだろうか?

 DVDの解説書を読むと初代長太郎役はオーディションなしで当時のプロデューサーが吉田さんに決めたという。決めた理由としては鼻が胡坐をかいているからだというのだが、原作の長太郎の鼻は胡坐をかいていない。なのに、なぜ?

 今もそうだと思うが原作のあるドラマだと、やはり原作を読んでいたファンがいてドラマ化される時にそのイメージが壊されないかキャスティングを気にすると思う。特に小説だと頭の中で自分なりのイメージが絵がないぶん出来あがるものだと思う。

『俺はあばれはっちゃく』がドラマとしてテレビに登場した31年前。原作のファンだった読者は原作と違う長太郎が出て来た時、どんな気持ちで見てたのだろうか?拒絶反応を起こした人はいなかっただろうか?
私のようにドラマを知ってから原作を読んだ者とは逆のパターンで少しショックを受けたりしたのではないか?と考えてしまう。

 ドラマと小説は表現方法が違う別物だし、『俺はあばれはっちゃく』は人気ドラマになったし、イメージと違うと思った人もいるかもしれないが、全体としてみればこの作品はいい方向で裏切られた作品だったと思う。
それにしても、なぜ初代長太郎役は吉田友紀さんだったのだろう?(吉田さんの長太郎が一番好きだけど、やっぱり原作を知ると不思議に感じる)