柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

3代目あばれはっちゃく・荒木直也さんの誕生日

『熱血あばれはっちゃく』37話より

3代目が荒木直也さんになった理由

今日、10月13日は3代目あばれはっちゃくを演じた荒木直也さんのお誕生日です。荒木さん、お誕生日おめでとうございます。

3代目の荒木さんに長太郎が決まるまで、かなり時間がかかったようです。3代目『熱血あばれはっちゃく』時代に『あばれはっちゃく』の写真集が出版され、その中で3代目長太郎役が決まる過程が書いてありますが、オーディションをしても、中々、3代目の長太郎だ!という子役が決まらなかったことが書いてあり、当時、放送されていた東京電力のCMに出演している荒木直也さんを見て、この子に長太郎役が出来ないだろうか?と声をかけたことが書かれています。(写真集を持っている人がネットで出しているのを目にしました)

荒木直也さんは児童劇団に所属しておらず、このブログでも紹介しましたが、父親の荒木とよひささんが作詞、作曲した東京電力のCMソング『息子よ』を父親と一緒に歌っていて、また、これもこのブログで紹介していますが、田淵選手の『ブッチィ音頭』(ビクター少年合唱隊)のレコードも出しています。荒木直也さんは俳優としては、『あばれはっちゃく』シリーズ以外では、映画『突入せよあさま山荘事件』(2002年)に出演していますが、その他の出演作が見当たりません。

2007年に開かれた『あばれはっちゃく同窓会』で荒木さんと会った4代目ヒロインまゆみちゃん役の水沢真子さんが荒木さんは音楽プロデューサーのお仕事をされていることをご自身のブログで書かれていました。この情報は2007年の情報なので、現在もそうなのかは不明ですが、荒木さんが元々、役者の仕事よりも歌手としての仕事が多かったこと、実父の荒木とよひささんが作詞作曲家であることを踏まえると、荒木さんは現在も音楽関連のお仕事をされているのだろうと思います。

スタッフが演劇経験の少ない荒木さんを長太郎役に抜擢したのは、その元気の良さ、物怖じしないところ、愛嬌があるところ、カンが鋭いところ、「この中で主役をやりたい人」の質問に他の劇団の子達はニヤニヤ笑いで顔を見合わせて手を少ししかあげないところを、荒木さんは「はい!」とまっすぐに手を挙げて返事をしたことなどが、写真集に書かれていて、荒木さんの素直でまっすぐで元気な性格が長太郎に選ばれた理由だったんだろうなと思いました。

3代目は本当は小学6年生だった

3代目『熱血あばれはっちゃく』は、1982年4月~1983年3月まで放送されていて、長太郎は小学5年生の設定でしたが、演じていた荒木直也さんは1970年生まれですので、当時は小学6年生でした。ドラマの長太郎の設定年齢より、荒木さんは1歳(1学年)年上。

ドラマの長太郎より年齢が年上だったのは、初代の吉田友紀さんと3代目の荒木直也さんだけです。2代目の栗又厚さんと4代目の坂詰貴之さんはドラマの長太郎と同じ、5代目の酒井一圭さんは1歳(1学年)年下でした。

2クール(26話)で終わる予定で始まった初代『俺はあばれはっちゃく』でプロデューサーのオファで決まった吉田友紀さんと違って、人気も出てきてオーディションで長く続けるつもりで長太郎役を選ぶ中で、当時6年生の荒木さんを長太郎役に選んだことはギリギリの選択だったんだろうと思います。

3代目は長太郎役の荒木直也さんだけでなく、ヒロインのあけみちゃん役の浜村砂里さんが1971年3月18日生まれ、あけみちゃんの友人のみどりちゃん役の浅井星美さんが1970年7月7日生まれで、私が調べた限りだと輝彦役の小池満敏さんも1970年5月14日生まれで6年生だったようで、京子ちゃん役の田中香奈さんと実役の山住高広さんの生年月日が分からないのですが、分かる範囲だと長太郎のレギュラー同級生役も4人が実際は6年生だったと分かりました。

この演者が6年生だったならではのエピソードとして、過去にも紹介したのですが、あけみちゃん役の浜村さんはロケと修学旅行が重なって、途中からロケに合流したのが印象深いと2007年のあばれはっちゃく同窓会で語っていました。それについては『2007年ハイパーポピー6月号』に書かれています。

繰り返しになりますが、初代もドラマ放送の延長によって、長太郎役の吉田友紀さんや正彦役の草間光行さん、明子役の小宮山京子さんは役の設定年齢よりも2歳年上、ヒトミちゃん役の早瀬優香子さん、恵子ちゃん役の岡田ゆりさん、公一役の妹尾潤さんは役の設定年齢よりも1歳年上になりましたけれども、3代目の場合は年齢を考慮に入れてオーディションで選ぶことが出来た中で、レギュラー子役の殆どが設定年齢よりも上の6年生だったというのは、長く作品を続けていくつもりでいた制作側としては、今の視点で見ると痛し痒しのところはあったんじゃないかと思うんです。

それでも、そのメンバーでやっていこう!と決意させるだけの魅力が3代目『熱血あばれはっちゃく』の長太郎の同級生レギュラー子役達にあったんだろうなって思いました。

53歳

荒木直也さんは今年で53歳。長太郎を演じる前からのサッカー少年で、歌手としても活躍されていました。『あばれはっちゃく』シリーズに出演する前は役者経験がほぼゼロだったということを踏まえて荒木直也さんの2代目『男!あばれはっちゃく』からの演技を見てみると、驚くほどに天才的なカンを持った凄い俳優だったんだなっていうことを感じます。

荒木さんが5代目『逆転あばれはっちゃく』に出演されなかったことは残念でしたが、2007年、2012年のあばれはっちゃく同窓会には出席されていて、元気な姿を見せてくれたことはとても嬉しかったです。

そういえば、荒木さんは梅干しが大嫌いなんですが、原作の長太郎も梅干しが大嫌いなんですよ。その点も荒木さんが長太郎を演じるのに縁があったかもしれませんね。

改めて荒木直也さん、53歳のお誕生日おめでとうございます。