柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

4代目の世界にいる長太郎以外のあばれはっちゃくみたいな存在(ドラマを見て分かる設定132)

『痛快あばれはっちゃく』14話より

4代目に出演した荒木さん

あばれはっちゃく』シリーズでは、前作の長太郎役の人が別役で次回作の『あばれはっちゃく』に出演していました。代を重ねていくと、前作の長太郎役だけでなく、前々作の長太郎役の人達も登場してきました。初代の吉田友紀さん、2代目の栗又厚さん、4代目の坂詰貴之さん達は自分の後の代の『あばれはっちゃく』にも出演をしましたが、3代目の荒木直也さんが自分よりも後の代の『あばれはっちゃく』に出演したのは、4代目の『痛快あばれはっちゃく』だけでした。

荒木さんが出演したのは、『痛快あばれはっちゃく』14話。ただし、この14話に出演したのは、荒木さんは荒木さんでも、3代目長太郎役の荒木直也さんではなく、荒木直也さんの実父で作詞作曲家の荒木とよひささん。荒木とよひささんの出演は特別出演でした。

長太郎役の人の実父が『あばれはっちゃく』シリーズに出演したのは、3代目荒木直也さんの父親の荒木さんだけ。もっとも子役の実父や実母がドラマに出演するのは、その親も俳優か著名人でないと難しいですよね。初代長太郎役の吉田友紀さんの実父である鴨志田和夫さんなら、出演の可能性はあったりしたのかなあ。例えば隼人さんのおじさん役とかで。

『痛快あばれはっちゃく』14話より

4代目に出た3代目あばれはっちゃく

3代目長太郎の荒木直也さんが4代目『痛快あばれはっちゃく』に出演したのは、荒木とよひささんの後の27話。長太郎をサッカーに誘った中学生、東ダイサブロウとしてでした。(ウィキペディアには名前の漢字表記がありますが、DVDで確認したところ苗字の表記しか確認できなかったので、私のブログでは名前の表記のみカタカナ表記にしました)東さんがサッカー少年なのは、3代目長太郎がサッカー少年だったこと、荒木直也さん本人もサッカー少年だったからだと思います。ちなみに、東さんの背番号は「3」で、これも3代目あばれはっちゃくにかけているんだなって思いました。

『痛快あばれはっちゃく』27話より

広田先生の教え子

広田先生は長太郎が東さんのサッカーチームに誘われたのを見ていて、その成り行きを面白く見守ります。どうやら、広田先生は東さんを知ってる様子。やがて東さんにサッカーを褒められて、調子に乗った長太郎はクラスで孤立するようになり、心配した広田先生は東さんの家を訪ねます。後で分かりますが、東さんは広田先生の教え子で、つくし第一小学校の卒業生。そして、広田先生は東さんもまた「あばれはっちゃくみたいなもんだ」と長太郎に説明します。

長太郎は1話でつくし第三小学校からつくし第一小学校に転校してきたので、東さんが小学校に在籍していた時は面識がなく、つくし第一小学校で東さんが「あばれはっちゃく」と呼ばれていたなんて知るはずもなかったわけです。ただ父ちゃんと母ちゃんはお店(クリーニング店)をしている関係からか、東さんが三丁目に住んでいることは知っていました。だから、父ちゃんも東さんのところに行って、その途中で広田先生と出くわして一緒に東さんの家を訪ねているんですね。

『痛快あばれはっちゃく』27話より

4代目の世界には「あばれはっちゃく(みたいな)」が結構いる

それから、長太郎が1話で学級委員長に立候補した時に広田先生から反対され、委員長の代わりに長太郎は清と信彦から飼育係にされてしまいましたが、この時に清と信彦が長太郎を飼育係に推した理由が、転校していった前の係の荒木に長太郎が似ているからというものでした。ここで、出てきた長太郎に似ている「荒木」という人物は、3代目長太郎を演じた荒木直也さんにかけているはずです。

長太郎に似ている荒木がいて、あばれはっちゃくみたいな東さんがいたつくし第一小学校。となると、つくし第一小学校には、長太郎が転校してくる以前に「あばれはっちゃく」的な存在が2人ということになります。つくし第一小学校には、在籍していた時期が違うものの、長太郎を含めて3人のあばれはっちゃくがいたようなもので、さらには74話で、長太郎とはっちゃくを競い合うシンタロウが登場してくるのですから、最低でも4代目の世界観の中に4人のあばれはっちゃく(みたいな存在)がいることになりますね。

3代目の2人

3代目『熱血あばれはっちゃく』は5年生で話が終わっていて、3代目の長太郎はドラマが続いていたら1983年は6年生で、4代目『痛快あばれはっちゃく』の4代目長太郎とは1歳(1学年)違いになるわけですが、3代目を演じた荒木直也さんは1970年10月13日生まれで、1983年に4代目に出演した時には13歳になる手前の12歳の中学1年生。

4代目27話に出てきた東さんも恐らく、当時演じた荒木直也さんと同じ中学1年生だったんじゃないかなって思います。坂詰貴之さんは1972年9月3日生まれ、当時は11歳になる前の10歳。荒木さんと坂詰さんは実年齢では2歳(2学年)の年の差で、これは4代目27話での長太郎と東さんの年の差と同じになるわけです。

4代目では坂詰さんが長太郎で2クール目に入って、長太郎役も板についてきてしっかり長太郎になっていますが、先代の長太郎の荒木さんと並ぶと、こっちも長太郎だったんだなという不思議な感じがします。(これは初代、2代目、4代目が自分の代以外の『あばれはっちゃく』に出たときにも感じることですが)

ちょっと前は、荒木さんの方が長太郎で坂詰さんは長太郎じゃない別人のモンタだったんだなって。そして、同じ荒木さん、坂詰さんでも役が違うだけでなく、1年の間に二人とも成長するんだなあって思いました。

この感情は大人になってDVDで見返すようになって感じたことです。これは荒木さん、坂詰さんに限りません。前の代、次の代に出演してくる子役の人達すべての人に感じたものでした。当時は自分も子どもで同じように成長していたので、そんなに感じることはなかったんです。時間の流れで子どもの頃は抱かなかった感情も生まれるもんなんですね。

『熱血あばれはっちゃく』34話より