柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

文太の家はやっぱりお金持ち(ドラマを見て分かる設定128)

土地の持ち主

『俺はあばれはっちゃく』16話で、文太の祖母が3000万円で購入した水戸の将軍様が書をしたためた徳川家に代々伝わる屏風を文太が破壊したことで、偽物であることが分かります。文太の祖母は書道家で書道教授美玉書院主幹なので、こうした著名な人物が書いた屏風に価値を見ていたのでしょうね。

『俺はあばれはっちゃく』16話より

さて、この話に登場する文太の家はとてもお金持ち。古くからの地主とのこと。父ちゃんが文太と祖母の自転車の弁償のやり方が気に入らなくて、壊れた自転車と迷惑料として新品の自転車のつり銭を返しに行った時に、文太の祖母の話から父ちゃんが務めている駅前デパート(向ケ丘遊園にあった向ヶ丘ダイエー店)の土地が安部家の土地だということが分かります。

「聞くところによると、あなた、駅前デパートにお勤めのようですわね」

「へぇ、そいつがどうかしましたか。あっしは、営繕課の桜間というものですが」

「ご存知かしら。あのデパートの土地は私のところがお貸ししているんですのよ。あの支店長さんが、亡くなった主人の親友でしてね」

文太の祖母の話だと、安部家の土地を貸しているとのこと。現在は父ちゃんの務めていた駅前デパート、もとい、向ヶ丘ダイエー店は閉店してしまいましたが、その跡地は再開発され、それなりの価値を持っているようです。現実とドラマは違いますが、そのままあの土地の地主の文太は、今でもそれなりにお金持ちなんでしょうね。

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最近作られた贋作

安部家には3000万円で購入した、水戸の黄門様が書をしたため代々徳川家に伝わってきた屏風があり、文太の祖母はそれをとても大事にしていたのですが、文太がその屏風をめちゃめちゃにしたことで、偽物だったことが分かりました。その時に、長太郎が千切られた屏風の紙を見ると、偽物を作った時の材料の新聞が。それで、屏風が偽物だと分かったわけですが、その新聞の記事が東京オリンピック開会式の記事。そこから、新聞紙が1964年10月11日の新聞だと分かります。『俺はあばれはっちゃく』は1979年のテレビドラマですから、その新聞を材料に使った時点で、せいぜい古く見積もってもたかだか15年前に作られた偽物だったということですね。

『俺はあばれはっちゃく』16話より

ちなみに、『俺はあばれはっちゃく』がテレビ朝日で放送されていたところから、『あばれはっちゃく』で登場する小道具の新聞は全て朝日新聞。それで、1964年10月11日朝日新聞と検索をすると、上記の長太郎が持っている新聞記事と全く同じ新聞記事を以下のサイトにある「あのとき!」1964年金メダルラッシュに興奮の項目で見ることが出来ます。

ちょっとだけ未来の話

屏風が贋作だと分かった日は、文太が壊した母ちゃんの自転車の代わりに文太の祖母からもらった5万円で新品の自転車を買って、すぐに壊れた自転車と領収証とつり銭を持って父ちゃんと長太郎が返しに行った日です。その日は父ちゃんが叩きつけた領収書に記入された日付から昭和54年(1979年)5月28日だと判明。16話の放送日は1979年5月19日なので、16話はちょっとだけ未来のお話だったんですね。

『俺はあばれはっちゃく』16話より