柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

8月4日吉田友紀さんの誕生日

あばれはっちゃくに出演した歴史

今日は『俺はあばれはっちゃく』初代桜間長太郎を演じた吉田友紀さんのお誕生日です。吉田さんは1966年生まれだから、今日で56歳になります。『俺はあばれはっちゃく』の撮影開始は、1978年12月からですから、吉田友紀さんが12歳の時。放送は毎週土曜日、1979年2月3日から1980年3月8日まで続きましたから、吉田さんが12歳小学6年生~13歳中学1年生まで。

その後も吉田さんは、別役として『あばれはっちゃく』シリーズにゲストとして出演してくれました。2代目『男!あばれはっちゃく』の2年目1981年8月22日「怒れ!桜島マル秘作戦」、1981年8月29日「泳げ!カナヅチマル秘作戦」に島津隼人役として出演。この時の吉田さんは15歳の中学3年生。続いて、1982年お正月スペシャルの『俺は男だ!あばれはっちゃく』(1982年1月2日放送)でも、同じく島津隼人役として出演しました。

さらに、3代目『熱血あばれはっちゃく』が始まる前の『男三人!あばれはっちゃく』(1982年4月3日放送)でも島津隼人役として出演。この時は撮影日のことを含めて考えると、吉田さんは中学3年生の春休み頃だったと思います。高校入学直前の頃ですね。

4代目『痛快あばれはっちゃく』では、途中まで準レギュラーとして、長太郎のレスリングの先生の島津隼人役として出演。2代目とスペシャルで演じた役と同じ役名なので、混同してしまいがちですが、2代目と2代目の世界観のスペシャルで演じた島津隼人と、4代目『痛快あばれはっちゃく』で演じた島津隼人は、別世界の別人だったりします。

あばれはっちゃく』は各代の世界が独立しているパラレルワールド。前作と次回作の世界が繋がっていないんです。父ちゃんと母ちゃんはシリーズ5作品全てで、桜間長治と桜間和子だけども、それぞれに違う設定の違う人達。

『俺はあばれはっちゃく』の父ちゃんと母ちゃん、『男!あばれはっちゃく』の父ちゃんと母ちゃん、『熱血あばれはっちゃく』の父ちゃんと母ちゃん、『痛快あばれはっちゃく』の父ちゃんと母ちゃん、『逆転あばれはっちゃく』の父さんと母さんは、みんな桜間長治と桜間和子で、東野英心さんと久里千春さんが演じたけれども、みんな別設定の別人だったように、島津隼人さんも『男!あばれはっちゃく』でも『痛快あばれはっちゃく』でも吉田友紀さんが演じたけれども、別人なのです。

こういう、なんというかメタ的な配役。昔のテレビドラマで見られたスピンオフというのは、馴染みのない人に理解させるのは、難しいかな。特にわらさん達の園児の皆様が理解するのは、もう少し大人になってからかなって思います。(大人になった後も難しいかも)

1983年4月2日~1985年2月23日まで放送されていた4代目『痛快!あばれはっちゃく』に出演されていた時の吉田友紀さんは高校2年生。年齢だと16歳~17歳の頃ですね。吉田さん演じる隼人さんは、ドラマの中でバイクに乗っている姿を見ることが出来るので、この頃にバイクの免許を習得したんじゃないかなって思います。わらさんがコメント欄に書いてくれましたが、16歳になればバイクの免許が取れるようになるので。

吉田さんは4代目の26話「耐えろ!闘魂マル秘作戦」(1983年9月24日放送)まで出演。だから、だいたい高校2年の夏休み辺りまで、4代目に準レギュラーとして、時々出演されていたんだなって思うのですね。『あばれはっちゃく』だけでなく、他のドラマにも出演されていましたし、高校2年にもなると、進路についても考える頃で、忙しかったのかなと思いを巡らせてみたりします。

5代目『逆転あばれはっちゃく』では、3代目の荒木さんを除いて、歴代長太郎役がそろった12話「クシャミ拳はっちゃく勢揃い」(1985年5月25日放送)で早田一郎役として登場します。(役名は『逆転あばれはっちゃく』DVD付属解説書に明記されています)この時の吉田友紀さんが18歳。誕生日が来れば19歳ですが、収録、放送日を考慮に入れれば、19歳になる手前の18歳になりますね。

この5代目の12話。歴代長太郎の中で、2代目の栗又厚さんは12話では顔見せ程度で活躍が13話に持ち越され、歴代長太郎では、初代の吉田さんと4代目の坂詰貴之さんが活躍した話だったんですが、この話の最後の最後で、ちょっとだけ、初代長太郎と4代目長太郎がやりあうんですよ。しかも、喧嘩を吹っかけてきたのは、4代目長太郎。

あろうことか、初代に向かって4代目が「オジン」と。これって、4代目長太郎が初代長太郎を挑発したようにも見えるし、4代目『痛快あばれはっちゃく』のファンだったら、4代目長太郎が尊敬するレスリングの師匠の隼人さんに対して挑発しているようにも見えるわけです。4代目の長太郎と隼人さんの関係を思い出すと、5代目12話の2人の喧嘩(に発展するやり取り)が、さらに面白く見えてきます。

諸刃の剣

こうして、『あばれはっちゃく』シリーズ作品に出演してきた吉田友紀さんの年齢を見ていくと、10代の殆どを『あばれはっちゃく』と共に歩んできたんだなって思います。『あばれはっちゃく』は吉田さんの代表作であると同時に、ある意味「役者、吉田友紀」を拘束する作品でもあったのではないか、とも思います。

様々な役を演じる役者が、1つのイメージで固定化されてしまうのというのは、相当な足枷だったと思いますし、さらには子役時代につくイメージの大きさは素人が考えるよりも大きいものだと思います。吉田さんが30歳の時にネット記事で紹介されたインタビューで「あばれはっちゃく」のイメージを鬱陶しいと思っていた時期があったというのを読んで、代表作というのは俳優にとって、諸刃の剣だなっと思いました。

それでも、吉田さんが『あばれはっちゃく』を今でも覚えていてくれて、好きだという人達がいてくれたのが嬉しいとインタビューで語っていたのを見た時は、吉田さんの中で、いろいろと葛藤がありながら、そうした言葉をファンに向けてくださったことが、とても嬉しく、長太郎や隼人さんとしてだけで、俳優・吉田友紀を見てはいけないんだなって強く思いました。

吉田さんは『あばれはっちゃく』だけでなく、様々なドラマに出演していて、その中には長太郎とは全く違う性格の役を演じていて、それらを見て、ああ、役者っていろいろな人間になれるんだなって思いました。

このブログでも、吉田さんが演じてきた役からすれば数は少ないですが、私が見てきた『あばれはっちゃく』シリーズ以外の作品で吉田さんが演じてきた役についても記事を書いているので、興味がある人は「カテゴリー・吉田友紀」の過去記事を読んでもらえると嬉しいですし、過去記事で紹介してある作品をみてくれると、もっと嬉しく思います。

なにはともあれ、吉田友紀さんお誕生日おめでとうございます!