柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

あばれはっちゃく『乙女コミック』になった『花とゆめ』(ドラマを見て分かる設定127)

『俺はあばれはっちゃく』52話より

乙女コミックの正体

『俺はあばれはっちゃく』52話「恐怖の劇画だマル秘作戦」に出てくる漫画雑誌『乙女コミック』。『乙女コミック』には、明子と小百合、てるほが大好きな漫画、三ツ色すみれの『湖は今日もエメラルド』が連載されています。

漫画雑誌の『乙女コミック』も漫画家の三ッ色すみれも『湖は今日もエメラルド』も実在しない、ドラマの中の架空の雑誌であり、漫画家であり、漫画作品なのですが、この話に登場した架空の雑誌『乙女コミック』は実在する漫画雑誌から作られています。『乙女コミック』の元になった実在する漫画雑誌、『乙女コミック』に変えられてドラマに登場した漫画雑誌の正体は、白泉社の『花とゆめ』。

これは、すでに過去記事で書いてあるので、このブログの読者の方には既に周知の事実だと思います。

kakinoha.hatenadiary.com

さて、この『花とゆめ』がいつの物であるかということなのですが、この話に登場した実在する漫画雑誌『週刊マーガレット』1980年6号が登場してくるので、それと同じ頃に発売された『花とゆめ』だという推測が成り立ちます。

『俺はあばれはっちゃく』52話より

order.mandarake.co.jp

いつの『花とゆめ』か

この話の最後で長太郎が三ッ色すみれから『湖は今日もエメラルド』の最終回が載った『乙女コミック』をプレゼントされ、ページを開く場面があるのですが、そこで『湖は今日もエメラルド』以外の本来の雑誌に掲載されていた漫画作品を見ることが出来ます。その絵柄から、その作品が三原順先生の『はみだしっ子』だと分かります。

『俺はあばれはっちゃく』52話より

さらに、『俺はあばれはっちゃく』52話が放送されたのが1980年2月9日、撮影が放送日より一ヵ月前ぐらい、そして同じ話に登場した実在の『週刊マーガレット』1980年2月10日・6号だったこと、『はみだしっ子』が『花とゆめ』で連載されていた時期を考えると、1979年1号~1980年4号までの間の『花とゆめ』だと考えられます。

さらに、撮影日などを考慮にいれると、年末~年始にかけて発売されたもの、そしてその付近の『花とゆめ』で『はみだしっ子』が連載されていた時期は、『はみだしっ子』の「つれて行って」(文庫版5、6巻収録)の話が連載されていた1979年22号~1980年4号までの『花とゆめ』である可能性がとても高いのです。

はみだしっ子』前回のあらすじが余白の柱で確認が出来るので、1979年23号~1980年4号までと考えられます。また『花とゆめ』は、毎月2回、5日と20日発売なので、1980年1月5日に3号、1980年1月20日に4号が発売されていたはずです。撮影日のことを考えると、1980年3号までが有力ではないか、と。そうなると長太郎がもらった『乙女コミック』は、1979年23号~1980年3号までの、5冊の中のいずれかではないかと思われます。

www.kosho.or.jp

ここまでしか分からなかった

私が調べた限りでは、ここまでしか分かりませんでした。さらに映像を見ていくと、『はみだしっ子』の途中で『湖は今日もエメラルド』に変わっていて、差し変わっていることが分かります。この右側の『はみだしっ子』の場面が分かる方がいれば、いつの『花とゆめ』が『乙女コミック』に変えられたか分かるのですが、心当たりのある方はいらっしゃいますか。

『俺はあばれはっちゃく』52話より

私が『花とゆめ』の購読を始めたのが1990年高校1年生になった時でした。『俺はあばれはっちゃく』が放送されていた頃は、まだ『花とゆめ』を購読していなかったのが残念です。