柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

二郎さん

ちょっと前になりますが、今月の10日に坂上二郎さんがお亡くなりになりました。私は二郎さんと言うと『ぴったしカンカン』で活躍していた二郎さんをすぐに思い出します。その頃は、既にコント55号は(この時は)解散していたと思うのですが、一緒に見ていた両親から「二郎さんは昔、欽ちゃんとコンビを組んでいたんだよ」と教えてくれました。そして、「欽ちゃんは二郎さんをいじめていたの」とも。私はそれを聞いて当時、欽ちゃんが大好きだったので軽くショックを受けた事があります。だいぶ経ってからコント55号のコントを見た事があって面白かったのですが、これを見て思ったのは二郎さんに対する欽ちゃんの突っ込みが母の眼には、いじめに見えていたのかな?と思ったりしました。

後、二郎さんが歌を歌ったのをテレビで見た事があって、「わー、凄く上手い」と感動した事がありました。後で、調べてみると二郎さんは元々歌手になりたくて鹿児島から上京してきたということを知り、歌で勝負しようと上京してきただけあって、上手いんだなと納得しました。二郎さんが歌っていた歌は「森さん、森さん、また森さん、いいじゃないですか木の一本くらい」っていうような歌だったと思います。

また、二郎さんは役者としてドラマや舞台でも活躍していました。ドラマでは『すぐやる一家青春記』で由香ちゃんのお父さんの福太郎役として出演し、吉田友紀さんとも共演しています。吉田さんと二郎さんのやり取りで面白いのは、吉田さん演じる智之が福太郎さんを誘拐犯人だと思って追い払う所です。福太郎さんは他所に女の人を作って由香ちゃんが小さい時に出ていってしまうので、由香ちゃんはお父さんの顔を知らないという設定で、久しぶりに福太郎さんが会いに来たという事になっています。だから、由香ちゃんは智之に「この人誰?」と聞かれた時に「知らない人」と答えたので智之が誘拐犯と勘違いしています。(追記:由香ちゃんを演じているのは後に『北の国から』で蛍を演じる中嶋朋子さんです。まだ、幼くてかわいいですね。ジャリタレにしたら稼ぐんじゃないかな? - 柿の葉日記

智之「このおじちゃんは?」
由香「知らない。私の事何処かに連れていくんだって」
智之「お前、誘拐犯人だな」
福太郎「お前、人聞きの悪い事いうなよ。この顔、見りゃわかるだろ?」
智之「その顔、見て言ってんだ!」
福太郎「憎たらしいガキだね、坊主、どこの誰なんだい」
智之「この子の兄貴だ」
福太郎「あれ、こんなの作った覚えはないぞ?」
智之「今に兄貴になるんだ。うちの親父が由香ちゃんのお母さんと結婚するから」
福太郎「お前のお父さん何しているんだ」
智之「すぐやる一課の課長」
福太郎「課長?じゃあ、お前のお父さんは……」
(智之、近くにあったバケツと棒をもって外に出る)
智之「(棒でバケツを叩きながら)誘拐犯、誘拐犯だぞ」
福太郎「分かった、帰る、帰りますよ。由香ちゃん、またね」
智之「またね、じゃないよ」
福太郎「さよなら」
智之「さよなら」

去年は智之の父親である雄作さん役だった小林桂樹さんが亡くなりましたショック - 柿の葉日記。そして、今度は由香ちゃんのお父さん役だった坂上二郎さんが亡くなってしまいました。小林さんも坂上さんも子供の頃からよくテレビで拝見していた人達です。段々とそうして馴染んで見ていた方が亡くなってしまうのを見ると、仕方がないこととはいえ寂しく感じてしまいます。