柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

智のはぐらかし

「すぐやる一家青春記」の智之は時々、こちらが心配したのが馬鹿みたいな程ケロッとしている所がある。智に関しては例えば智が落ち込んでいたり、傷ついているように見えて武志さんや麗子さんが気を使うと、どうってことないよという顔をする。智之が庭に落ちている百円玉を拾ってきたと思い込んだ父親の雄作さんが呆れていると、智之が持ってきたのは鈴虫。それを見た武志さんが「ほら、そんなふうに智ちゃん事を見ちゃ駄目ですよ。ああ、情緒があるなこの子は」と智之の事をフォローすると「こいつ増やして東京からきたやつらに売ってやるんだ。ああ、いくらで売れるかな」と情緒もへったくれもない事をいって、武志さんはがっかりするし、雄作さんは、ほらやっぱりという顔で武志さんを見る。麗子さんが瞳と話をしていた時に、鶏小屋の上に乗って聞いていた智之が「僕、邪魔?」と麗子さんに聞く。麗子さんは少し智之に遠慮しながら「うん。ちょっと、邪魔かな?」と答える。すると、智之は急に寂しそうな顔をして少し俯きながら「いいんだ。いつだって僕はひとりぼっちなんだ」と言って、ひょいと鶏小屋から飛び降りて、2階へ駆け上がっていってしまう。麗子さんは慌てて「あ、嘘よ!智ちゃん」と智之に声をかける。その後、麗子さんが帰った後で智之は降りてきて、麗子さんと喧嘩した兄の瞳からその目撃した事を口止めされて、お金を要求している。

智之の場合、智之の強さというか明るさに甘えて少し智之の心を気遣わない言葉や態度をとる事がある。智之も強い子なので、そんな扱いをされても、平気な顔をしている。智之に悪い事を言ったなと思っても智之自身がそれを気にしていないというか、平気なので心配したのが損したような気がしてしまうのだ。智之は時々寂しさを出したりしていたが、あまりそうした感情を浸るのを好ましく思っていなかったというか、馬鹿馬鹿しいと感じていたように思う。相馬家三兄弟の中では智之が一番大人だったかな。一郎さんや瞳と違ってあまり感情に左右されなかったような。だけど、前に書いたようにまだ智之は恋愛やそうした騒動の中心にいなかったから、そうした事に振り回されなかっただけかもしれない。智之も由香ちゃんがいなくなってしまった時は珍しく焦っていたし。智之が兄二人の年齢になった頃には、色々な事好きな人に振り回されているのかもしれない。そういえば、智之は同級生の女の子3人から求婚されたと自慢していたけれど、智之がお嫁さんにしてあげると言ったのは由香ちゃんだった。智之と由香ちゃんは別れてしまったけれど、いつか再会して智之はその約束を果たしたかしら?それとも、二人の約束は子供時代の淡い思い出の約束として、果たされる事なく終わってしまったのかな。