柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

父の勉強(ドラマを見て分かる設定15)

閉じられた空間 結末のない話(ドラマを見て分かる設定2) - 柿の葉日記
でも書いたが、第1話と第37話の国語の授業でヒトミちゃんと正彦が朗読をする場面で二人とも同じ文章を読んでいる。
それが以下の文である。

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「僕の父は本当に酒が好きである。親戚の人や友達が来れば必ず飲み始める。でも、暴れるようなことはしない。とても機嫌が良くなるし、飲むとかえって飲んでないような振りをする事が多い。それは母や兄に「大黒柱らしくしっかりして」と言われるせいかもしれない」

ここまでが二人が共通で読んでいた部分。第37話の正彦はこの部分に加え、次の一文を読んでいる。

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「でも、僕は父が酔っているかいないかはしゃべり方と目を見れば分かるのだ」

この話は第1話、第37話共に黒板に『父の勉強』という作品のタイトルらしきものがかかれているのだが、検索してもヒットしない。
私が5年生の時にこの作品を習った覚えがない。
年代と地域の違いがあると思う。

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『俺はあばれはっちゃく』に使われた教科書の小道具が実際当時、使われていた本物の教科書だったのか、それとも制作会社の方で用意した架空の教科書だったのか、もし当時ドラマと同じ教科書を使っていたという人達がいれば、この朗読をした作品の作家の事が分かるのかもしれない。(2011年2月27日追記:ドラマで使われていた教科書は学校図書株式会社発行の小学5年生 下でしたので実際にあった教科書だと分かりました。これは10話ではっきりと確認できます

ヒトミちゃんと正彦の読んだこの文章って、まるで長太郎の父ちゃん(東野英心さん)の事を言っているみたい。
それにしても、第1話と第37話で同じ授業内容では、いくら佐々木先生が22話で正彦達に

「先生は先生の計画にそって授業を進めている。長太郎のせいで授業が遅れているなんてことは断じてない。心配するな」

と言っても不安になるだろうなぁ。
正彦が転校してくる前から内容が殆ど進んでない訳だし。
正彦達が長太郎のせいで授業が遅れているからと長太郎に勉強を教えに来たり(第8話)、騙して勉強をさせようとしていたが(第22話)、その気持ちも分からなくもない。