柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

転校生

3年前に書き、非公開にした記事を公開します。内容は当時(2017年)のまま、一部、誤字脱字などは修正しました。

大林宣彦監督の訃報を知り、改めてこの記事を公開します。4月10日公開予定だった『海辺の映画館ーキネマ玉手箱』をとても楽しみにしていました。それが、新型コロナウイルスのせいで、公開日が延期になってしまい、公開が出来ないまま、4月10日のその日が命日になってしまうなんて、とても切なく悲しいです。大林監督のご冥福を心よりお祈りします。(2020年4月11日追記)

映画『転校生』に出演していた岩本さんを見つけました。

入れかわった尾美さん演じる一夫(中身は一美)をいじめたりからかったりする同級生の役で、小林さん演じる一美(中身は一夫)に蹴り飛ばされていたりします。また、吉田友紀さんの実父の鴨志田和夫さんも出演されていますが、鴨志田さんは尾美さんと小林さんに絡むチンピラの役で、これもまた小林さんに蹴り飛ばされていたりします。

この『転校生』の原作は『あばれはっちゃく』と同じ山中恒先生の作品、『おれがあいつであいつがおれで』です。内容は主人公達の年齢が違うだけで、他はほぼ原作通りで、台詞も殆ど原作と同じです。

おれがあいつであいつがおれで』は身近でありながら不可解な異性と入れかわる事によって相手を理解していく話で、異性に限らず相手を完全に理解する事は出来ないけれど、相手の事を考える事は出来て思いやる事が出来るという事を教えてくれた話だなと思いました。

映画『転校生』で特に好きな場面は原作にはない一夫と一美の別れの場面で一美が一夫の乗るトラックを追いかけて手を振りながら「さよなら私」と言い、一夫もまた「さよなら俺」というところです。

あばれはっちゃく』の長太郎とヒトミちゃんの別れでもそうでしたが、あれだけ毎日一緒にいた相手と離れ離れになってしまう寂しさ、誰よりも心の繋がりを持った相手との別れはとても切なく、しかし、心の原点になるような貴重な宝物として、決して忘れる事は出来ない大切な記憶として残っていく、いずれ寂しい別れがくると分かっていても人と人が出会うということはとても尊い事なのだと思うのです。

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2017-02-20 20:17:29