柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

『俺はあばれはっちゃく』6話「ごしゃがって」の意味

過去記事の振り返り

私は2009年、11年前からはてなダイアリー(現・はてなブログ)で『あばれはっちゃく』の思い出や見た感想、連想した事、妄想した事、調べたことを書いてきました。11年も書いてくると、手前味噌ですが、自分の中で良く書けたと思う記事がいくつかあります。

必ずしもそれがアクセス数や他の方の評価と比例するとは限らないのですが、自分の中で良く書けた好きな記事をランダムに改めて紹介していきます。
kakinoha.hatenadiary.com

 

今から9年前に書いた山本さんの言葉から山本さんの出身地を推測した記事です。佐々木先生と違って山本さんの故郷がドラマ内では明確に語られなかったのですが、こうしたドラマの些細な表現や登場人物の言葉などからバックボーンを推測、妄想することも作品を楽しむ1つの楽しみ方だと思います。

また、長太郎が山本さんに教える言葉から当時の流行り言葉が分かるのも楽しい話でした。

ちなみに参考までですが、原作者の山中恒先生は北海道出身、この第6話の脚本家の山根さんは鳥取県の出身、監督の新津さんは福岡県出身で、山本さんを演じた佐藤輝昭さん(現・佐藤輝)は山形県出身です。

9年前は「ごしゃがって」が仙台の言葉から山本さんを東北地方出身だと推理しましたが、山本さんを演じた佐藤さんの故郷を知ると、東北出身というところまでの推理は当たらずとも遠からずで、山本さんの故郷は演じた佐藤さんのお国訛りを生かしたものだったのだと分かりました。9年前にもう少し踏み込んで、山形県まで言い当てたかったですね。

再度、調べてみると山形県でも「ごしゃぐ」という言葉があり、意味は「叱る、怒られる」です。仙台弁でも同じ意味で秋田県でも同様の意味で使われます。なので、6話の山本さんが長太郎に言った言葉を共通語に訳すとこんな感じです。

「また、父ちゃんからごしゃがって」(ドラマ内)

「また、父ちゃんから怒られて(叱られて)」(共通語訳)

今、振り返ると調べの詰めの甘さを感じる反省のある記事ですが、作品をいろんな側面から楽しむ楽しみ方を見つけたのが嬉しくて書いた思い出深い記事でした。