柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

私が「さん」づけで呼ぶ理由

私はなるべく芸能人でも敬称をつけて呼ぶようにしている。それは川原泉先生の『笑う大天使』の俊介さんのこの台詞から。

「半人前の人間から呼び捨てに呼ばれる筋合いはない」

自分がまだ学生で社会人として働いてない頃にこれを読んだので、社会人としてしっかりと働いている人に対して敬意を表さなければいけないと思ったから。だから、好き嫌いを抜きにして敬称をつけて呼ぶことにしている。愛称がある芸能人の場合はその愛称で呼んでしまうし(欽ちゃんとか)、人に合わせて呼び捨てにしてしまうこともあるけど……。

後は、だいぶ前に俳優の太川陽介さんが何かのトーク番組に出演された時「僕はアイドルの子達を馬鹿にする人を許せない」という発言をされた。その時、アイドルを馬鹿だとか自惚れているとか、調子に乗っていると批判する人がいるが、僕は彼らがどれだけ努力してどれだけ頑張っているかを知っている。あの笑顔の陰でどれだけ涙を飲んでいるか、そうした事を知らないで批判してるのは許せない!

という内容の事を話していた。かなり古い記憶なので一文一句同じという訳ではないが、内容自体はほぼこの通りだったと思う。
私はプロならば人知れず努力するのはどの職種でも同じだと思うし、客というものはその経緯ではなく結果で評価するものだし、裏事情を知る必要もないと思っている。それでお金をもらっているのだから、仕方がないことだと思っている。

ただ、太川さんの言うようにその人の努力や頑張りを無視して、客だという事を笠にきて言いたい放題いうのはどうだろうとも思う。影の努力と言うものはなかなか評価されないものだが、そうした影の努力と言うのはいつか必ず表に出てきて、客の評価に繋がっていくものだと私は思うし、必ず実になってその人の肥やしになると信じている。

私自身も今の職種について10年近くになるが、最初は怒られてばかりで叱れて、失敗ばかりしていたが、ようやく最近になって認められるようになった。そこまで10年かかった。最近、新しく仕事に入った人は私が出来るからと言って出来ない人で努力をしない人を庇うが、私だって未だに自分はまだ出来ないと思っているし、まだ、努力を続けないといけないと考えている。

人だから間違う事はあるが、大切なのはその後どれだけその失敗を少なくするか考えて学習する事だ。私が腹が立つのはそれをしないで言い訳だけをする人に対して。なんだか、偉そうでこうした上から目線というのは良くないのだけど…。もう少し寛容に菩薩のような心になれないものか……。

少し脇道に逸れてしまったが表舞台に出てくる人はそれなりの努力をしている。だから、私はその人達に敬意を表して好き嫌い関係なく敬称をつけて呼ぶようにしている。