柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

長太郎の長所(ドラマを見て分かる設定25)

「お前にはクラスの誰にも負けないいい所がある。君のご両親も認めている事だが、それは誰より人の面倒見がいいことだ」

 第8話で佐々木先生が言った長太郎の長所。こうした長太郎の長所はいつから出ているのか、やはり第1話からかなと思ったりする。第1話でヒトミちゃん達が6年生に絡まれ虐められていたのを目撃した公一はそれを長太郎に知らせに走る。

 長太郎という人物は恐らく既に第1話が始まる以前から、こうした時に常に飛んできて助けてくれる頼りになる存在の人物だったのだろう。長太郎がヒトミちゃんを好きでそのヒトミちゃんが絡まれているから呼んできたという見方も出来るが、長太郎が朝の登校の時にヒトミちゃんに挨拶をして「可愛いんだなぁ」とヒトミちゃんの事を言った時、公一は「誰の事?松岡さん?」と聞き返し長太郎に否定されて首をかしげている。

 この時はまだ公一は長太郎がヒトミちゃんを好きだという事に気づいてないのではないかと思う。知っていてからかう為にわざと外れた事を聞いたと思えるが、それにしてはそういうような表情には見えない。それは第17話で長太郎をからかった時の顔と比較してみれば明らかで、やはりまだ気づいていないと見るべきだろう。第3話での公一の行動もまだ長太郎の気持ちに気づいてなくて、2組のカップルを作っていたようにも見える。公一が長太郎の気持ちに気づくのは第4話、第5話じゃないかと私は思う。

「長太郎君なんてあばれはっちゃくなんてかっこいい事言って番長なんて威張っているけど本当はだらしないのね」

 ヒトミちゃんは1話でバレーボールを取り戻すのを失敗した長太郎にそう言っていたが、これは弱い者いじめをして威張っていたのではなく、その逆で虐めからかばって威張っていたのではないか?
だから、バレーボールを朝比奈のじいさんの家の庭に取りに行く理由を作った6年生達に言われてしまったのだろう。

「5年生のくせに番長風ふかしやがって」
「前から突っ張ってんだぜ、こいつ」

 こうした事から推測するに、番長風を吹かしていた長太郎は喧嘩も恐らくは弱いものを守る時にしていたのではないか。そうやって、長太郎は年下とか同級生たちを守っていたのではないか(第9話でも中学生に絡まれていたマサミを助けに飛んでいっているし、第38話でもいじめられている三太を助けにいっている)、だから公一は長太郎の所へ真っ先に報告に行ったし、佐々木先生も長太郎の長所として面倒見の良さを挙げたのではないかと思う。

 そんな長太郎も第2話ではいけすかない正彦に因縁をつけたり、いやがらせをしたりするのだが、これは正彦が長太郎をからかって恥をかかせたせいかなと思う。長太郎も長太郎の中に基準という物を持っていて、それに反することや許せない事があったりすると気持ちよく相手を受け入れない所がある。長太郎は単純で素直だが、そうした所は少し頑固だったりする。

 思いこみが激しくて早とちりでおっちょこちょい。でも、お人好しで面倒見が良くて、見ていて元気が出てくるのが長太郎の良さだと思う。全体からその長太郎の魅力が漂って作品のカラーを作っていたと私は思う。