柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。

微妙な変化(ドラマを見て分かる設定93)

この間、『あばれはっちゃく』の歴代の歌を鼻歌しながら気がつき、CDを聴いて確認してみて分かったのですが、『あばれはっちゃく』のエンディングで、4代目から歌詞にあばれはっちゃくという言葉がなくなっているのです。確認の為にそれぞれのエンディング曲を歌ってみてください。初代『俺はあばれはっちゃく』の『はっちゃく音頭』では『あばれはっちゃく ほんにほんに おひとよし』とあり、2代目『男!あばれはっちゃく』の『そいつぁだれだ?』では『あばれはっちゃく あさねぼう』、3代目『熱血あばれはっちゃく』の『バンバンバンはっちゃめちゃ』では『あばれはっちゃく はっちゃめちゃ』と歌詞にあばれはっちゃくが登場してきますが、4代目『痛快あばれはっちゃく』の『ほんとうに あいつは にくいやつ』5代目の『あのこと いっしょに』には出てきません。(全て作詞は原作者の山中恒さんです。)

5代目では大幅な見直しがあり、テレビ朝日のプロデューサーが落合さんから、宇都宮さんに代わり(宇都宮さんに代わったのは4代目の途中からでした。2015年3月5日追記)、また主題歌の『タンゴむりすんな』を変え、本編に入る前のアバンタイトルがなくなり、それまでイラストだったアイキャッチが実写に変わり、出演者のテロップも長太郎以外は役名がなくなりました。それまでもレギュラー子役の役名はありませんでしたが、それでも桜間家と先生の役名はありました。でも、それもなくなっています。その主役の長太郎の役名もこれまでの『長太郎』表記ではなく『はっちゃく』に変化しています。


また、設定の見直しもあり、父ちゃんの職業がサラリーマン大工から動物園の飼育員になり、2代目から兄になった姉を初代と原作と同じ姉に戻しています。ただし、名前は原作、初代の『てるほ』ではなく『カオル』に変わっています。それから、それまで、5年生から始まっていたのが、4年生からの始まりになっていたり、犬の犬種がゴールデンレトリバーから柴犬になり名前がドン平からドン次郎に変わり、目に見えて分かる大幅な設定の変更があります。

とにかく、5代目は目に見えてはっきりと分かる変化があるのですが、その前の4代目にも細かな変化があります。先に挙げたエンディングでの、『あばれはっちゃく』の言葉が消えたこともありますが、父ちゃんの名文句である。「てめぇの馬鹿さ加減には、父ちゃん情けなくて涙がでてくらあ」が4代目では、「てめえって奴は、どこのどこまではみ出して、親を泣かせれば気が済むんでぃ!」に変化しています。また、初代から3代目まで活躍していたドン平がいなくなり、代わりに、まゆみちゃんからまゆみちゃんの父親である春日教頭先生を助けてくれたお礼として子犬をもらいます。この子犬にも『ドン平』という名前がつき、このドン平が2代目ドン平となります。また、それまでの閃きの時の逆立ちブリッジになり、「ひらめけ、ひらめけ、閃いた」「はっちゃけ、はっちゃけ、はっちゃけた」と変化したのも4代目特有の大きな変化です。ちなみに、5代目では、アイキャッチのポーズだけでなく、第12話で歴代の閃きのポーズをしています。そして、それを試してみては、いい閃きが出なくて、5代目長太郎が「古い!」といって自分の閃きポーズで閃いています。5代目『逆転あばれはっちゃく』第12話『クシャミ拳はっちゃく勢揃い』(脚本:市川靖氏、監督:新津左兵氏)は、3代目の荒木さん以外の歴代長太郎が勢ぞろいしている回です。

4代目までの微妙な変化は、まだ、マイナーチェンジの域を出ていません。これは、初代の長太郎の自己紹介が少しずつ変わり、2代目第28話迄で消えてしまったのと同じような変化に過ぎないでしょう。「俺はあばれはっちゃく」自己紹介(ドラマを見て分かる設定7) - 柿の葉日記語源 - 柿の葉日記しかしながら、エンディングに『あばれはっちゃく』の言葉がなくなり、閃くポーズと言葉が変わり、父ちゃんの名文句が変わり、飼い犬が変わりと5代目に入る前に、5代目からの大幅な変更の前兆のような変化が4代目にあった事は事実です。こうした変化を4代目の1話から見ていくと、既にシリーズ特有のマンネリ化による作品の安定からくる人気の頭打ちの危機は、既に推測ですが、3代目の終わり頃から制作側が感じていたのではないでしょうか。それでも、4代目は2代目の次に長い作品(1年10ヶ月、1983年4月から1985年2月まで)となり、5代目にバトンを渡す事が出来ました。4代目までを見ると、マイナーチェンジとはいえ、大きな変化を『あばれはっちゃく』シリーズに与えたといえます。それでも、4代目まではオープニング主題歌は『タンゴむりすんな』のままで、オープニングにはあばれはっちゃくの言葉が残っています。

しかし、その後の5代目ではオープニング主題歌も『そうだよ おいらは』に変わり、あばれはっちゃくの言葉はオープニング主題歌からも消え、先に挙げた5代目の細かな変化も加わり、更に大きな変化を与えましたが、5代目が半年で終わったのは、そうした変化が番組が持つシリーズの雰囲気を消し、別番組、別作品の印象を見る側が強く持ってしまったというのが、DVDで5代目を見た私の感想です。今から思えば、この大きな変化が視聴者離れと新たな視聴者を取り入れられなかったのではないか?と考えてしまいます。

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