柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

本気で心配され怒ってもらえる幸せ

 第7話で塾帰りにてるほが痴漢に襲われ、ヒトミちゃんのパンツが盗まれる事件が発生し長太郎は心配で心配で気が気じゃない。
佐々木先生はそんな長太郎に本を渡して約束させる。
だが、長太郎は本を返してしまう。
このくだりが面白い。

「痴漢は警察に任せてお前はもっと勉強や読書に身をいれるんだ」
「面白い本は勉強に身が入らなくなりますから、いいです」

 長太郎は佐々木先生との約束を破り、女装しておとりになり痴漢を捕まえる。
この一件で女の子達から感謝され人気者になるが、佐々木先生には怒られる。

「長太郎、お前、先生との約束守らなかったな。先生は痴漢の事は警察に任せて勉強しろ、と言ったはずだ。幸い無事にすんだから良かったものの、もし、怪我でもしたら大変だったんだぞ。2度とこんな真似するな!では、罰として校庭を20周周ってこい!」

佐々木先生のこの言葉は本当に長太郎を心配して言ってくれているもので、それを長太郎も良く分かっていてじっと聞いている。
第6話でもルミに熊の着ぐるみを着せられて悪ふざけした長太郎に父ちゃんも心配して怒鳴るが、この時の長太郎も素直に反省している。

「もし、山本さんがピストルを撃っていたらお前死んでたんだぞ!」

 さて第7話に話は戻る。
長太郎の校庭20周の罰は以下のやりとりにより10周に減刑される。

「本当に20周かなぁ…?ほんとかな?」
「うん?10周でいい」
「しめた本当に10周でいいの?よーし、いくぞ」

 このやりとりも私はとても好き。佐々木先生と長太郎の信頼関係は他にも第13話や第25話、第33話などたくさんあって、それがどれも温かくて好き。佐々木先生は長太郎の味方だが、闇雲に味方をするのではなくて長太郎が悪い時にはちゃんと怒ってくれる。ちゃんと平等に生徒をみていてくれる。
だから、長太郎だけでなくクラスの生徒全員から慕われているのだと思う。

 自分の事を本気で心配してくれて本気で怒ってくれる。こんな幸せってないと思う。第56話で北海道へ行こうとして警察に保護された長太郎を叩いたヒトミちゃんもやはり本気で長太郎を心配していた。長太郎は幸せ者だ。