長太郎は第1話からヒトミちゃんに頬へのキスをねだっている。
第1話で苦労して朝比奈のじいさんの所からヒトミちゃんのボールを取り戻してきた長太郎はご褒美に自分の頬を指さしながらヒトミちゃんにとねだるのだが、あっさりかわされている。
『俺はあばれはっちゃく』1話より 「ここにチュウしてくれるとか」
「馬鹿ね、悪乗りするんじゃないなの」
第5話でも2度と暴力は振るいませんという誓約書をヒトミちゃんに渡しに来た時に、同じ場所にキスをねだっている。しかし、この時もヒトミちゃんに冷たくあしらわれている。（この時は空想の中でしてもらっているので、良かったね長太郎）頬というのが小学生らしくて可愛らしい。その一方で長太郎は既に赤ちゃんがどうやって出来るかを知っているので（第3話、第32話での長太郎の言動からそう考えられる）、初心と言う訳でもない。
長太郎が欲しがっていたヒトミちゃんからの頬へのキスは空想の中か本編とは別にアバンタイトルでしかなかったような気がする。その代わりと言っては何だが第32話でマユミちゃんから第47話でエミリーからもらっている。
頬へのキスといえば第18話で長太郎が公一にしている。長太郎がこの時に公一に言った言葉とそれを受けて長太郎が去った後に公一が言った言葉がこれ。
「お前は男じゃねぇよ」
「僕のこと女の子と思っているのかしら？気持ち悪い」（『俺はあばれはっちゃく』18話より）
こんな風に書くと誤解を招くが、長太郎がキスをしたのは正彦の引っ越しの情報を教えてくれた嬉しさのあまりの結果で、公一からすると、この時の長太郎の行為はドンペイみたいな真似だった。（この時の情報は詰めが甘くて引っ越しをしても転校するわけではなかった）
本編でヒトミちゃんから長太郎への頬へのキスならチャンスは何度かあったと思うけど、「好き」という言葉よりハードルの高いものだったなぁ。代わりに頬への平手は簡単にもらえていた。
