柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

少ないなぁ

 『俺はあばれはっちゃく』を見ていて感じた事は長太郎の友達って少ないなぁという事。(ある程度のレギュラー陣を決めて製作するドラマの都合というのもあるんだろうけど)

 長太郎の友人というと、公一、正彦、ヒトミ、恵子、明子、小百合。女の子の方が多いが、こちらはどちらかというとヒトミちゃんの友人という印象が強い。ヒトミちゃんの友人達とそのヒトミちゃんについてくる男の子達(長太郎と正彦)とその友人(公一)という構図でヒトミちゃんを中心にして交友関係の輪が広がっているように思う。

 これに加え長太郎が中心にいないなぁと感じるのは周りが知っている事を長太郎だけが知らない事が多いから。第11話のお作法の塾の事も第22話で先生の家で勉強することにしたのも、第23話の七夕の幽霊退治の時も最初は長太郎が仲間に入っていなかったなど、長太郎抜きで話が決まっている事が多かった。

「所詮、俺は一匹狼よ!」

 この第11話での長太郎の言葉や上の例やアバンタイトルで(後半はそうでもないが)1人で遊んでいる事が多い事もあって、長太郎は皆で遊ぶよりも1人で遊んでいるという印象が強い。また、長太郎はよく家出をしたが、その時頼っていたのは同級生より佐々木先生だったのも同級生達の輪から外れている印象をつけているのかもしれない。

 だが、長太郎は仲間外れにされる事も多いが決して嫌われているという訳ではないと思う。女の子達は時々長太郎の事を正彦や五郎(第49話で登場した小学4年生。演じたのは後の2代目はっちゃく栗又厚さん)と比較して長太郎を見下すことがあったが、痴漢を捕まえた長太郎をちやほやしたりして讃えた事もあった。(第7話)また、いざという時には長太郎を頼っているので、人望がない訳でもないと思う。

 第42話で中学生とサッカー対決をする時に長太郎の為に集まってくれたりと協力してくれたのは、やはり長太郎の仲間だからだと思う。普段は憎まれ口をきいたり、けなしたり、喧嘩をしたりしても一致団結する時はする。しかし、お互いを頼り過ぎて必要以上にベタベタはしていない。さっぱりしているのだが、ドライすぎない。(時にどうかなぁと思う時はあるが)そんな関係。

 ヒトミちゃんを中心に広がっていた友人関係は彼女の転校した後も続いていくのだろうか?想像するにヒトミちゃんが抜けた後は正彦を中心に纏まっていくように思う。中学生の頃には正彦は中学受験で別の中学に行くと思うので、今度は恵子ちゃんが中心になりそうな気がする。(まあ、こんな事を想像した所でヒトミちゃんが転校した後の話は無いから無駄なのだが)
長太郎は嫌われないまでも一目置かれた、しかし世話のやける存在として、同級生達の間にいたのではないだろうか。