柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

テスト出演

 『あばれはっちゃく』シリーズでは前作に次のはっちゃくがゲスト出演する。それは勿論初代も同じで『俺はあばれはっちゃく』第49話に『男!あばれはっちゃく』の長太郎役である栗又厚さんがゲスト出演している。しかし、これより前の第27話に『男!あばれはっちゃく』で佐藤邦彦役になる長野昇一さんがゲスト出演していた。

 2人ともにテスト出演だったという。第27話で次回作への出演に繋がるテスト出演というのは早いような気もするが、第25話で伊豆のロケをした時には番組の延長が決まっていた訳で、番組をシリーズ化するにあたり主役の吉田友紀さんの成長を考えると第27話から既に後のシリーズを見据えたキャスティング選考が行われていたと考えてもおかしくないと思う。

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 この2人がそれぞれ出演した時のオープニングでのクレジットを見ると、長野昇一さんが役名付きの単独クレジットであるのに対して、栗又厚さんは役名なしで塩月徳子さんとの並列クレジットだった。クレジットによる役者の扱いについて私は良く分からないのだが、素人目には長野さんの方が扱いがいいように見える。

 これは憶測でしかないのだが、先にゲスト出演していたりクレジットを見る限りでは当初は栗又さんより長野さんの方が2代目長太郎役として有力だったのではないだろうか。それとも、次の代の事は関係なく当時は長野さんの方が栗又さんより(栗又さんには失礼だと思うが)役者として少し格が上だったのだろうか。

 2代目は長太郎が転校生になったり、姉のてるほが兄に変わったり、級友達の名前がオリジナルになったり、母ちゃんが仕事を持って家業をしたりと基本設定が原作からかけ離れていき、この2代目の時に出来た基本設定が後のシリーズに踏襲されていく。そんな中で初代より原作に忠実だったのは長太郎の容姿だった。初代の吉田友紀さんよりは2代目の当時の栗又厚さんの方が原作のずんぐりむっくりの長太郎のイメージに近かった。(3代目、4代目はまた細くなる)

 初代の吉田さんのイメージに近い長野さんを使うか、原作に近いイメージの栗又さんを使うかで当時のスタッフは悩んだりしたのだろうか?結果的には栗又さんが二代目桜間長太郎役、長野さんは正彦の立場に当たる佐藤邦彦役になった。
当時の舞台裏は一般ファンに過ぎない私には窺い知れないが、クレジットから色々と憶測してしまった。