柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

恩師

明日は山内賢さんの命日です。一年前の24日に酒井一圭さんのTwitterからその訃報を知った時の衝撃は一年経った今でもまだ忘れる事は出来ません。転校の多かった私にとって山内さん演じる『はっちゃくシリーズ』の先生は全てにおいて理想で憧れのいつでもいる私にとっての先生でした。一年前の訃報の時にも書いてますが、子どもの頃見ていた当時の私が一番好きな『あばれはっちゃく』の登場人物は山内さん演じる先生でした。先生の名前は各代で変わりますが、私の中では一括して何故か山内先生と覚えていました。

多分、小学校にあがって字が読めるようになっていって、だいたい2代目の中盤頃からテロップの漢字も読めるようになってきて、シリーズ通して変わらない山内さんの顔を覚えて、先生は山内先生だと思い込んでいたのだと思います。後にDVDやもとじゃろさんがUPしてくれた動画を見て各代で先生の名前が違う事を知っていくのですが・・・(笑)

山内さんが演じる先生が理想の先生だと書きましたが、それはドラマの中だけではないという事を私は実体験を持って知っています。先に私は転校が多かったと書きましたが、その先々で様々な先生に会いました。その中で忘れる事の出来ない先生方が5人います。まず、一番が最初に入学した福島県の小学校の女の先生です。私は2年の夏休み中に転校する事になって(それは次の転校先の長野県では2学期が8月20日から始まる為、その2学期の始まりに合わせる為でした)先生は休み中にも関わらずクラスの皆を呼んでお別れ会をしてくれました。私は口下手で今でもそれが直らず、また、人見知りが激しい性格でしたので、あまり親しい友人もいなかったのですが、その中でも優しく接してくれたクラスメイトはいて、自作の塗り絵を作ってくれたり、本当に転校先での私を心配してくれた手紙を書いてくれた子もいました。殆どは書かされて書いたなというのもあって、悪い事をしたなと読んでいて思いました。

転校先で私はよそ者として散々ないじめにあったりするのですが、それは私の不徳の致す所で仕方がないなと思う面と理不尽だなと思う両面がありました。そんな中で福島の担任の先生から一通の手紙が届きました。文面には「元気にしていますか?あなたは勉強は誰にも負けない力があって努力する力があるのですから、もっと積極的に自分に自信をもって発言をしていって下さい」と書かれていました。その後も、私が転校した後で文字のコンテストだったでしょうか、金賞をとったと賞状を送ってくれました。それからも、何年か私が中学生になるまで毎年その先生から年賀状が届きました。大勢生徒を送り出していく先生です。しかも、たった1年と5ヶ月しかいなかった転校していってしまった生徒に対してずっと遠方から手紙を送り続けてくれました。私は福島時代にもいじめは受けていましたが、先生はちゃんとそれはそれで叱り、また、私が悪い事をした時もちゃんと叱ってくれた先生でした。縄跳びが苦手な私が努力して二重跳びをようやく出来た時は本当に褒めてくれた先生でした。その福島時代の先生の事は今、この年齢になっても忘れる事はありません。

昨年3月11日の福島の地震を知った時に私は真っ先にその先生、そこで、いじめを受ける中でも優しく接してくれたクラスメイトの人達の事を思い出し心配をしました。何にも出来ない身ですけれど、ニュースで流れてくる町名は私もよく知る名前ばかりで、また、思い出の地でもあったので、ここまで書いていくと勘の良い方は私がどの辺りに住んでいたか分かると思いますが、個人の危機管理として詳しくここで書く事はしません。

二番目が中学3年間(私の中学はクラス替えがありませんでした)担任の先生。私が高校で登校拒否にあった時、既に卒業して他の中学に転任されたにも関わらず家に来て私の為に相談に乗ってくれた先生でした。中学では国語の教科担任の先生や数学の教科担任の先生もまた私にとって恩師でした。最後に5番目の先生が図書館の司書の先生です。私は中学3年間図書委員だったのですが、そこで司書の先生が私の委員としての仕事をちゃんと見てくれて信頼してくださり、休み時間などの雑談に付き合って下さりました。

福島時代の先生、中学の担任、1、2年時代の国語の教科担任、3年の時の数学の教科担任、中学時代の図書館の先生。この5人の先生方は実際に私の実生活の中で接した先生達の中で忘れる事が出来ない大切な恩師です。そこにまた大切な恩師として山内さん演じる『あばれはっちゃく』シリーズの先生が入ります。

この年齢になっていまだに私がまだ先生達から受けた教えをまだちゃんとしっかり持ってないなと恥ずかしく思うと同時にまだ遅くない。これからだと、無駄にしてはいけないと強く思うのです。勿論、思うだけではなく実行しなければ話にはなりませんけれど、それでも転びながらでも(今更なのですが)頑張っていこうと自分で言うのもなんですが(まだ他人に手伝ってもらう部分が大きいのですけれど)なんとかやっていっています。

先生、心より感謝しています。ありがとうございました。

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