味の問題ではありません
私はロールケーキが大嫌いです。味の問題ではありません。なぜ嫌いかというと、高校時代にいじめで登校拒否になった時、調理室が新しくなったことだしと周囲から説得されてとかなり無理をして登校しました。
そこで、調理実習でロールケーキを作ったのですが、その時に私をいじめていた同じ班の女子3人がロールケーキでちゃんと巻けずに変になった端っこの部分を私にくれたのです。
「柿の葉さんはこれでいい」って。
自分達は仲良くきれいに巻けた部分を楽しそうに食べていました。私はこの時からロールケーキが大嫌いになりました。ロールケーキやロールケーキの文字を見るだけで、31年経った今でもこのことを思い出して、すごく辛いのです。
他の人達にとっては、なんてことのない出来事でしょうし、それだけで?って思うかもしれませんが、この出来事は私の人生を大きく変えて、現在にも響く悪影響を与え続けているのです。高校でのいじめの出来事はこれだけではありません。思い出したくもない大なり小なりが重なって、今も私の心を傷つけ続けています。
ロールケーキはそんな私の一番嫌いで嫌な時代を思い出させるものなのです。私はロールケーキを勧められても断ります。また、理由を聞かれて仲の良くなった人にこの話をしますが、些細なこと過ぎて忘れてしまうのか、私がロールケーキが嫌いなのは、味の問題だと変換している人がいるのですが、そうではないのです。
長く生きていると、いろいろなものが嫌な出来事を思い出す引き金になってしまいます。なんか、こう長生きするのも良し悪しですね。