柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

顎外しとでべそ

あばれはっちゃく」といえば顎外しとでべそ。顎外しといえば母ちゃん。でべそといえばてるほです。原作と初代ではこれが定番とまではいきませんが、当然というかお約束としてありました。初代「俺はあばれはっちゃく」は後に続く2代目以降の「あばれはっちゃく」とは違って、原作の設定をかなり受けてドラマ化されているので、この原作の笑い上戸で顎が外れやすい母ちゃんと美人で文武両道のてるほの唯一の弱点がでべそという設定が他の代よりも色濃く出ています。

顎が外れた母ちゃんの姿はこの世で酒と母ちゃんをこよなく愛している父ちゃんでさえ、見るのが恐ろしく、母ちゃんの外れた顎を治すのは原作でも初代のドラマでも長太郎の役目でした。第4話、第15話でそれを見る事が出来ますし、母ちゃんは関係ありませんが第18話で勉強した内容を忘れないように自分に話しかけるなという札をつけてその裏には「話しかけたらアゴはずすぞ」と長太郎が書いていたのも、また、次回予告で長太郎が「笑い過ぎて顎外すなよ」と言ったりした事があったのも、こうした顎外しが作品の中で御馴染の定番ネタだったからだと思います。

てるほのでべそも母ちゃんの顎外し同様に原作でもドラマでも小ネタとしてチョイチョイ出てきました。第43話で長太郎が靴につけたガムと発掘された剣の装飾を家に持って帰ってきた時、それを見つけた母ちゃんがタヌキの置物のお腹にガムと一緒に貼り付けて「てるほのへそみたい」と言って笑っていたりしました。てるほのでべそネタは他にも長太郎が第6話や第50話などでも、出していたりします。てるほのでべそネタもやはり、原作と初代では定番ネタだったのです。

てるほのでべそについては、原作では「長太郎はその美人の姉が小学校2年生まででべそだった事を知っている」と書かれていて、ドラマでは第1話の長太郎とてるほの朝からの姉弟喧嘩の会話からその事を知る事が出来ます。ドンペイの事を薄汚い雑種とてるほに言われた長太郎が「何言っているんだい。でべそ」と言うとてるほが「もう、治ったのに」と答えます。ここでてるほが原作と同じようにでべそでしかし既に原作と同じようにでべそではない事が視聴者に分かるのです。「もう治ったのに」と答えたてるほに「だから、元でべそじゃないか」と更に喧嘩を売る長太郎。(長太郎はドンペイが好きでドンペイを馬鹿にされるといつも怒ってましたね。第15話でヒトミちゃん達のお母さん達に馬鹿にされた時とか、第48話で正彦の伯母さんにドンペイが不吉だと言われた時とか、第5話ではドンペイの悪戯に怒って叩いて逆にてるほが長太郎から守ってましたけど)お蔭で朝から大喧嘩で父ちゃんに二人揃って怒鳴られていました。

母ちゃんの顎外しとてるほのでべそは、ドラえもんで言う所のジャイアンの歌みたいな作品世界を知っている者にとっての御馴染のお約束ネタだったなと思うのです。これは、当初シリーズ化を目的としてなかった初代の原作の世界をドラマにしようとした時の名残だったのかなと思ったりします。もっとも、初代でさえ原作とは少し雰囲気や設定が違うのですけれどね。

2代目からは姉ではなくて、兄になりでべそという設定もなくなってしまうので、このネタは消えてしまいます。(5代目では再び姉に戻ったようですが、でべそネタは復活したのでしょうか?)母ちゃんの方もずっと母ちゃんは出て来ましたが、顎が良く外れるという設定は消えていったように思います。ドラマでは母ちゃんの顎外し、てるほのでべその代わりに長太郎の逆立ちと父ちゃんの「お前の馬鹿さ加減には父ちゃん情けなくて涙出てくらぁ」の原作にはなかったドラマ独自のお約束の方が後のシリーズに受け継がれ、定番になっていきましたね。