柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

何気に好き

「俺はあばれはっちゃく」で特になんとなく好きな場面というのがあります。なんていうか、見ているとこのドラマに登場してくる人物って視聴者から見たら突っ込みを入れたくなるような、少しずれたとぼけた感じがするのです。一見、突っ込みをいれるような立場の登場人物達もどこか少しとぼけている。原作で長太郎の小6の担任の大林先生が長太郎に「おとうさんといい、おかあさんといい、そそっかしくて、らんぼうでめちゃくちゃだし。一見りこうそうなおねえさんも、へんにこまっしゃくれて、感じよくないわ。ね、そう思うでしょ?」って事を言うのですが、この大林先生が言うように、みんな微妙にずれているような気がします。

このズレというのが、何を基準にしたズレなのかで何を常識にしているのか、何に対して腹を立てたり、恥ずかしいと思うのかの価値観が分かるような気がします。ドラマを見ていて、普通に腹を立てないのかなと思う場面で登場人物が腹を立てていなかったり、意外とあっさりしていたりすると、「あれ?」と思ったりもします。そういう場面もあれば登場人物と同じ場面で腹を立てたり、納得したり、笑ったりする場面もあって、これは個々に見る人間によって変わるので一概に登場人物のここの反応は可笑しいとは言えないのですが、私が見ていて、「あれ?」と思う場面は、長太郎の正彦に対する態度です。

長太郎は正彦に対して不愉快に感じたりする事が多く、腹を立てて、怒りを見せる事が多かったのですが、意外と素直に正彦の言う事を聞いていたりする事が思っているよりも多かったりするんですよね。父ちゃんに対してもそうなんですが、長太郎ははねっかえりで反発心ばかりが目立って、周りに噛みつく印象が強くあるのですが、実はそれ程でもない。自分の中で納得していたり、道理が通っていれば素直に言う事を聞く。例えば最初に腹を立てていても、納得できればそれ以上に反発はしない。(多分、殆どの人がそうだと思うけれど)、そういう所が長太郎は素直だったなと思います。

話が少し逸れましたが、私が何気に好きな場面が第14話で正彦の鯉のぼりを上げる場面で、鯉のぼりを上げきった時に「長太郎君、もう、いいんだよ」と正彦が長太郎に言って、長太郎が素直に聞く場面です。正彦の優しいようでいて素っ気ない言い方がおかしいけれど和むし、長太郎も大人しくそれを聞いているのが、また、いいです。鯉のぼりのない長太郎は恨めしそうに正彦の鯉のぼりを見ているのですが、ここではそれで、腹は立てていないんですよね。長太郎がムッときたのは鯉のぼりよりも正彦がヒトミちゃんの肩を抱いたからで(小百合の肩も抱いてますが)、鯉のぼりに張り合ったのはヒトミちゃんが言った「長太郎君は吹き流しね」の言葉に対してで、ヒトミちゃんがいなかったら、長太郎は正彦の鯉のぼりに張り合おうとしなかったのではないかなと思ったりもします。

長太郎を怒らせたのはヒトミちゃんの言葉なのに、長太郎はヒトミちゃんに対して怒る事はしないんですよね。ヒトミちゃんの言葉に呆れて怒ったのって、第39話くらいじゃないでしょうか?本当に長太郎はヒトミちゃんには甘いですよね。

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