柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。

砂の器

本屋でたまたま見つけて松本清張傑作映画ベスト10というDVD&BOOKを買ってみました。買った理由はただ一つ。春田和秀さんの演技が見たかったから。やはり、あの親子の旅があると主人公の父親父親の子への思いが伝わって、いいですね。加藤剛さんというと私には大岡越前のイメージしかないのですが、この映画をみると印象が変わりますね。

差別と偏見から這い上がる子供。過去を封印して成功を収めた息子。父親は一目会いたかっただろうなぁ。あの親子の放浪の旅をみると親子の絆が深く感じられて、仕方がなかったとはいえ離れ離れになってしまったのが可哀相でした。加藤剛さんの子供時代を演じたのが春田和秀さんだったのですが、彼が砂の器を作るシーンが印象的でした。彼は父親が好きだったのでしょうね。実際にこの作品を見るまでは他の人の感想を見ていて私は彼が父親を嫌っていると思っていたのですが、そうではないと思いました。

作品の内容とは少し離れますが、この作品で気になったのが春田和秀さんのお箸の持ち方です。春田さんも吉田友紀さんと同じようなお箸の持ち方をしていて、「あ、同じだ」と。この二人が「わが子は他人」で互いに取り違えられた子供同士を演じているという事を知っていると、この共通点がなんだか面白く感じました。吉田さんとはお箸の持ち方だけでなく、顔もなんとなく似ているような気がします。DVDと一緒に付いていた本の記事によると映画の撮影は「わが子は他人」とかぶっていたようで大変だったろうなと思います。春田和秀さんの演技を今回見て大人の俳優として残っていたら良かったのに、勿体ないと思ってしまいました。

役者を続けていくには、本人の意思だけでなく環境や状況などいろんな要素があって続けるのは並大抵の事ではないと思うし、子役ならば他の道を見つければそちらに進んでも問題はないと思うことは分かるのですが、やはり勿体ないと思うほどの存在感があってそう思ってしまうのです。