柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。

ちょっと変

「俺はあばれはっちゃく」第39話の長太郎はちょっと変。変と言うのはヒトミちゃんに対する態度。この回は正彦が撮った写真がきっかけで、ヒトミちゃんが芸能界にデビューするかもしれないという話。最初の方は写真屋の店頭に飾られたヒトミちゃんの写真が評判を呼び、ヒトミちゃんは学校の男の子達のアイドル的存在になる。登下校でその写真を見られてヒトミちゃんが少し恥ずかしがると、長太郎は「いや、いいんだよ、いいんだよ。綺麗な花はみんなの目に触れないと値打ちが出ない…なんちゃってな」と言っている。それを聞いた公一は「似合わない台詞」と言って首を掻いている。

確かにこの時、公一が言ったようにこの時の長太郎の台詞はらしくない。長太郎はヒトミちゃんが高校生の男性と文通をしているのを知った時も、従弟のサトル君と仲良くしているのを見た時も、やきもちを妬いている。文通相手の話を公一から聞いた時は荒れたし、その後で相手が小学4年の信如だと分かると「あー良かった」と安心している。てるほからもそれでからかわれている。正彦にヒトミちゃんと仲良くするなよ、と第35話で言っていたりする。それに第一、第5話で吉川茂にヒトミちゃんとの仲を取り持って欲しいという頼みを断っている。

原作ほどではないが長太郎はやきもち妬きな所があって、基本的にはヒトミちゃんを独占したい気持ちが強い所がある。それなのに「綺麗な花はみんなの目に触れないと値打ちが出ない」等と言い、第5話で吉川茂の頼みを断ったのにヒトミちゃんのファンクラブの会長として、ヒトミちゃんに写真撮影を頼んでいる。言葉は悪いが、他の大勢の男の子達にヒトミちゃんを晒しているようなもので、これまでの長太郎を見ているとその行為がおかしく感じてしまうのだ。今までの長太郎ならヒトミちゃんに変な虫がつかないように追い払うと思うのだが。公一もそんな長太郎の態度や発言に「似合わない台詞」と言ってしまったのだろう。それに、前の日記にも書いたが父ちゃんの「実物より写真の方がずっといい」言葉にも、何も反論をしていない。

さらに、この時の長太郎が最大に変なのがヒトミちゃんが転校して別れる事になるかもしれないのに、悲しむ事もなくあっさりと別れを受け入れているところだ。最終話の長太郎を知るとその態度の落差に違和感を感じなくもない。この話の中でも恵子ちゃん達に冷たくされて、長太郎に頼るしかないヒトミちゃんに頼られて、浮かれていたりするし、みんながヒトミちゃんを持て囃すのが嬉しくて自分の事のようにはしゃいでいるので、いつも通りのヒトミちゃんが好きな長太郎なのだが、所々でヒトミちゃんに対する気持ちがそれまでとそれ以降と比べても、少しあっさりしている所が見えるので、ヒトミちゃんに対する長太郎の気持ちが変に見えるのだ。

てるほの言葉から有名になったヒトミちゃんから無視される妄想をする長太郎だが、それを振り払って「嘘だい」と呟いている。好きな人がみんなに認められるのは嬉しいし、そんな時は長太郎のように浮き浮きとした気持ちになる。でも、それにしても長太郎がこんなにあっさりとヒトミちゃんとの別れを受け入れるとは。ヒトミちゃんが皆のアイドルになって、例え離れてしまってもその活躍を見る事で離れても見る事ができると思っていたのだろうか?

最後に逃げ出した二人は正彦達の所へ行くが、懲りないヒトミちゃんに「おまえ、まだ懲りないのかよ」と長太郎は言っている。長太郎がヒトミちゃんを「おまえ」呼ばりするのも珍しい「ヒトミ」とか「宮村ヒトミ」と言う事も稀にはあったが、「おまえ」呼びはこの時だけだったと思う。ヒトミちゃんを好きという気持ちとあまり固執していない気持ちが両方見てとれて、この回の長太郎は浮かれているというのもあるのだろうけど、やっぱりちょっと変だと思う。

この次の次の回、第41話にノリコちゃんが登場して長太郎の気持ちは一時だがヒトミちゃんから離れてしまう。この辺りは常にヒトミちゃん一筋だった長太郎が少しヒトミちゃんから距離を置くようになった頃だったのかもしれない。