柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

トラウマ

 ドラえもんはドラ焼き、新ちゃんはあんみつ、ポパイにほうれん草とドラマや漫画、アニメに登場する人物にはある特定の好物の食べ物というのがつきものです。そして、アンパンが好物な人物と言えば私が真っ先に思い浮かべるのが『電子戦隊デンジマン』(1980年)に登場したデンジブルーです。

 このデンジブルーが狂ったようにアンパンを食べていたような話があったと思います。アンパン好きを敵に利用されて人が変わったように目をランランとさせて食べていた姿が印象に残っていて、私は元々餡子が嫌いな事もありますが、これを幼稚園の年長の時くらいに見て以来、アンパンに恐怖心を持っています。戦隊物を見たお陰で恐怖心を持ったのは他に、蝙蝠や蚊といった血を吸う生き物です。

 これは、『バトルフィーバーJ』(1979年)のミスアメリカの交代劇が影響しています。敵に追いつめられたミスアメリカが助けに来た新しいミスアメリカに強化スーツを渡す場面を見た時、「ミスアメリカがペッシャンコになっちゃった!」と怖い思いをしました。この時の敵は蝙蝠のような敵で私の記憶の中では血を吸われて、ペッシャンコになったんだと思って覚えているので、今でも蝙蝠とか、蚊と血を吸う生き物には怖いという感情を持ってしまうのです。

私は『バトルフィーバーJ』から『光戦隊マスクマン』(1987年)まで戦隊ヒーローものは欠かさず見ていましたが(丁度幼稚園の年中から小学6年生辺りまで)その中で一番話を覚えていて好きだった作品が『デンジマン』でした。30年前に本放送を見ただけですが、特に最終話近くの話は今でも忘れる事がありません。それはへドラー将軍との闘い。へドラー将軍を倒した後で敬礼をするデンジマン達を見て当時の私は「なんで敵を倒したのに敬礼をするのだろう?」と疑問に感じました。敵に敬意を払うデンジマン達の行動がまだ6歳の私には分かりませんでした。

へドラー将軍達を倒し、ついに敵の本拠地に乗り込みへドリアン女王の前に来たデンジマン達。そのデンジマン達を前にして、崩れゆく基地の中でへドリアン女王が瓦礫の中に消えていったのを見た時、敵が死んだ(女王は次の「サンバルカン」で蘇りますが)のに独りぼっちになってしまったへドリアン女王が可哀想で正義のヒーロー達が勝ったのに、私は悲しくて堪りませんでした。

「みんな死んで私は独りぼっち…」

倒された敵が可哀想で悲しく感じたのは『デンジマン』が初めてでした。

 後、もう一つ。私は『超電子バイオマン』(1984年)が好きでした。特に初代イエローフォーが大好きで彼女が死んだ時はテレビの前で大泣きしてしまいました。今でもその時の話を忘れる事は出来ません。しかし、それから随分経って…私が大人になってネットをやり始めた頃にイエローフォーが死んだ話の裏事情を知って当時とは違うショックを受けました。イエローフォーが好きだったからこそ、その裏話(ミカ役の女優さんの失踪の話)は裏切られた気がしてとても悲しかったです。この話を知った時には私はいい大人でしたけど、子供の頃に見て本気で泣いた私には本当に悲しい事実でした。

 たかが架空の話で大袈裟なのかもしれませんが、傷ついたのは大人になった私の心ではなく、当時テレビの前で大泣きした9歳の子供だった私の心の方だったのです。今だったら、それ程傷つく事はないと思うし、演じている役者の人間的な事情も考える事が出来るかもしれませんが、あの頃、制作の裏の事など知る事もなく、テレビから流れる話だけを見て涙を流した子供であった私にはやはり裏切られたという感情しか持つ事は出来ないのです。大好きだっただけに余計にそう思います。

 少し話はずれてしまいましたが、子どもの頃に見ていた作品は話の全てを覚えている訳ではありませんが、しっかりと心に残るものはあって、多少なりともその人生に影響を与えるものだと思います。