「誰があんな子、長太郎のお嫁さんなんかにするか!」
第17話でタマエが桜間家に押し掛けてきた時にてるほが言った言葉。この言葉を聞いた時にちょっと意外な感じがしました。
てるほはあまり長太郎に関心がないというか、長太郎は長太郎で勝手にやっていれば…?というかんじなのかな?と、第6話で父ちゃんと母ちゃんと長太郎で長太郎のテストの点数の事で騒いでいても、我関せずという感じだったりするので、そう思っていました。でも、そうではない。
てるほはタマエの時だけでなく、第41話のノリコちゃんの時も同じような態度を取っていました。塾の帰りに父ちゃんと長太郎がおでん屋の屋台でノリコちゃん親子と一緒にいたのを目撃したてるほは母ちゃんに報告。
帰ってきた長太郎と父ちゃんは母ちゃんとてるほから、帰宅が遅くなった理由を問い詰められます。父ちゃんを責めたのは母ちゃんでしたが、長太郎を問い詰めたのはてるほでした。
この場合、長太郎を責める立場にいるのが、てるほだけだったというのはありますが、母ちゃんの夫である父ちゃんが外で初恋の人と遅くまで会っているいうのならば、父ちゃんにやましい事はなくても、母ちゃんから疑われて責められても仕方がない事だと思いますが、長太郎の場合ノリコちゃんと会っていても、姉のてるほから責められる理由はないような気がします。
でも、てるほは長太郎に「長太郎、あんたは?」と聞いた後、誤魔化す長太郎の言葉に「行きましょう!」と長太郎に対しても怒っていました。
てるほは父ちゃんに対しても怒っていましたが、どちらかというと長太郎に対して怒っていたように見えます。
第24話でてるほは学校のお昼の放送で名前は出していないものの、ヒトミちゃんに恋する長太郎の事をとても愛おしそうに話しています。
第2話でヒトミちゃんが長太郎を恵子ちゃんの誕生日会に呼びに来た時に玄関先でヒトミちゃんを見て、にやりとしたてるほを見るとその表情からは「ああ、この子が長太郎の好きな子なのね」というてるほの心が見てとれて、てるほの中で弟の長太郎のお嫁さんとして合格点をだしているようにも見えます。
この時、てるほはヒトミちゃんを気に入っていってたんじゃないのかな?と思うのです。
第17話ではタマエが帰った後で父ちゃんが長太郎をからかった時に長太郎が怒って
「俺が好きなのはヒトミちゃんだよ!」
と叫んだ時に、その言葉に真っ先に喜んで長太郎を囃し立ててからかったのはてるほでした。
長太郎が言い切った時、一番嬉しそうな顔をしたてるほ。自分が気に入った子を弟の長太郎が「好きだ」と言ったのがてるほ嬉しかったんじゃないのかなと思ったりします。だから、てるほはノリコちゃんの時には誤魔化してしまった長太郎に対して怒ってしまったのかな?と思うのです。最終話でヒトミちゃんの転校を取り消そうと奔走した長太郎の行動に対して、ちょっと嬉しそうな顔をしててるほは言います。
「でも、長太郎もいいとこあるわね。ガールフレンドの為なら、お父さんの転勤まで頼んじゃうなんて」
第28話でヒトミちゃんのペンフレンドの事で長太郎からかって「嬉しい癖に」といったてるほを見ても思うに、てるほはヒトミちゃんが好きな長太郎が好きだったように思います。
関連記事:悩みの種で自慢の弟(ドラマを見て分かる設定38) - 柿の葉日記