柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

何がきっかけで好きになったのだろう

 『俺はあばれはっちゃく』の長太郎は私が知る限りでは他の長太郎達とは違ってヒロインの女の子(ヒトミちゃん)をいつ好きになったのかというのが分からない。例えば、原作の長太郎なら転校生のヒトミちゃんがかわいこちゃんで友達になりたいと思うようになったのがきっかけだし、2代目以降の長太郎達は転校生でそこでヒロインの女の子達に出会って、「あ、かわいい子だな」と思ったのがきっかけで好きになっていたりする。

 しかし『俺はあばれはっちゃく』の長太郎だけはそうしたヒロインとの出会いのエピソードがなく、長太郎がヒトミちゃんを好きである所から物語が始まっている。初代の長太郎がどのようにヒトミちゃんと出会い、いつからヒトミちゃんを好きになったのか、というのは視聴者には分からない。初代長太郎は女の子なら誰でも好きという男の子ではなく、また、一目ぼれをするような子でもなかった。

 長太郎が女の子に惚れるきっかけというか手がかりとして重要な話がノリコちゃんが登場した第41話だ。下校途中で長太郎の蹴ったサッカーボールがたまたま通りかかったノリコちゃんの乗る自転車に当たってしまったのが2人の出会いだった。

ボールをぶつけた長太郎にノリコちゃんは勢いよく文句を言う。

「配達の花駄目になっちゃたじゃない!あんたのせいよ!」

 長太郎は自分が悪いというのを充分自覚しているからなのか、ノリコちゃんに強く責められても文句を言う事もなかった。

 長太郎はこの時、一目見てノリコちゃんに惚れてはいないが、家に帰った後でノリコちゃんの事を思い出してニヤついている。ノリコちゃんへの思いは、それまで好きだったヒトミちゃんへの思いと肩を並べ、また、父ちゃんからノリコちゃんの事が好きなのか?と聞かれても「よせやい」と言ってはいるが、不愉快には感じていない。第17話のタマエの時と比べると大違いである。
だが、それまでヒトミちゃん一筋だった長太郎は悩む。

「俺の初恋の相手はヒトミちゃんだしな」

 この時に悩んだのは、ずっと好きな人がいて他に好きな人が出来た場合、例え片思いでもそれまで好きだった相手に対して不誠実に思った為なのだろうか?と思った。長太郎は悩んだ末、ノリコちゃんに気持ちを決める。気持ちを決めた後の長太郎は公一がヒトミちゃんの事を話しても相手にしないくらいにノリコちゃんの事だけを考えていた。これは、消しゴム占いでの結果もあると思うが、この話の冒頭で自分の夢の内容に対してヒトミちゃんからきつく非難されたのも原因の一つだろう。また、ノリコちゃんの家の問題もあって放っておけなかったというのもあったと思う。

 ヒトミちゃんが公一を問い詰めて長太郎とノリコちゃんの所へ来た時にその場にいた長太郎は困った顔をするが、ヒトミちゃんが捨て台詞を言って去った後のノリコちゃんの問いかけの長太郎の答えがこれだった。

「あの子のこと好きだったの?」
「もう、嫌いだよ」

 この言葉通りにこの時は長太郎の気持ちはノリコちゃんに対しての方が大きかったかもしれない。だが、その複雑な表情からはこの時はまだ少しヒトミちゃんへの未練があったと思う。この時の表情からはまだ少しヒトミちゃんを心配する気持ちを見てとる事が出来たから。

 ヒトミちゃんもノリコちゃんも気が強い。二人を見ていると長太郎の好みは単に可愛いだけではなく、気が強く自分の考えをしっかりと持ち、それでいて時折り見せる優しさを持っている女の子がいいようだ。

 長太郎がノリコちゃんを好きになった話を見てみると、ヒトミちゃんを好きになったのも一目惚れではなくて、長太郎がちょっとした悪戯をした時にヒトミちゃんが叱ったりしたりして、そうした事がきっかけになってヒトミちゃんを意識して好きになったりしたのではないか。実際にドラマの中でヒトミちゃんが長太郎を戒めたり、叱ったりする場面は多かった。また、気が強いだけでなく時折り見せる優しさもヒトミちゃんを好きになったきっかけだったと思う。

 ドラマのヒトミちゃんは転校生ではないので入学した時か同じクラスになって知り合い、その中でヒトミちゃんという人物を知ることによって長太郎はいつしかヒトミちゃんを好きになったのだと思う。もし、幼稚園も一緒だったら、幼稚園の時から好きだった可能性もあるかも。

 とにかく、ドラマの中では長太郎がヒトミちゃんを好きになったきっかけの話はないので想像するしかないが、長太郎は見た目だけでなく(勿論、見た目もあるとあると思うが)ヒトミちゃんの中身を知った事によって、ヒトミちゃんを好きになり一途に思い続けたのだと思う。