柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

特ダネ記者

アバンタイトル

登山をしている長太郎。これは、単純なカメラのトリックですね。公一が出たところで、種明かし。
公一が大石を投げてエンド。実は平坦な場所を登っているように登る長太郎をみていると、演じている吉田友紀さんの巧さを感じます。

本編

さて、今回の話は学級新聞を作る話。脚本は三宅直子さん。

班ごとに学級新聞をつくるのですが、いつものレギュラーメンバーが同じ班になっています。
長太郎は編集長にヒトミちゃんを推すものの、ヒトミちゃんから

「あら、無理よ、私なんか。正彦君が編集長にピッタリだと思うわ」

と辞退して、正彦を推薦。恵子ちゃん、明子、小百合もその意見に賛成して、公一もそれにのります。長太郎一人が不満そうで、正彦の満足そうな満面の笑み。

「編集長が決まった班は?」

佐々木先生の言葉に、真っ先に手を挙げる正彦

「はい、一班では一人を除いて、僕が選ばれました。いい新聞が作れるよう精一杯がんばります」

それにしても、「僕が選ばれました」だけでいいのに、「一人を除いて」と長太郎に対しての嫌味を入れるのが正彦らしいなって思います。
その後の長太郎の悔しそうな顔を見る限り、かなり嫌味がきいているようですね。
なんとか、少しでも正彦と張り合おうとして、自分の家を学級新聞を作る場所として提供してくる長太郎。
あ、母ちゃんがピンクレディの歌、これは『カメレオンアーミー』ですね。この歌は2話にも登場してきました。母ちゃんノリノリで聞いてアイロンかけてます。

しかし、編集長になった正彦は恵子ちゃんに雑誌の切り抜き、明子と小百合に学校内のニュース集め、長太郎と公一に外への取材と役割をテキパキ指示、それでいてヒトミちゃんは秘書にして自分のそばに置いておくあたり、正彦はちゃっかりしていますね。
外に出て巡査の山本さんのとこへいった長太郎と公一ですが、何も収穫がなく、町内をうろつきます。
しかし、特ダネを探すあまりに、妊婦さんを乗せるタクシーを探している男性を泥棒と間違えたりと、いろいろと巧くいきません。
正彦達の編集部屋になった桜間家の居間は、デスクと書かれた紙で出来た三角錐があり、正彦の前には黒電話が。
母ちゃんにかかってきた電話も

「話は手短に」

と、人のうちの電話を占領していながら、もうどっちの電話だか分からない。今なら、個人で携帯電話、スマホがあって家電話を独占されても平気だと思いますが、この時代は電話は一家に一台が当たり前でしたから、電話の占領は母ちゃん、本当は困っていたと思います。
でも怒らないし、家に帰ってきて、切り抜きがぶら下がっていて、デスクの三角錐を邪魔だという父ちゃんに

「正彦君のデスクって本格的」

って褒めているあたり、母ちゃんのお人よしさが光ります。長太郎もネタ探しのために新聞を読んでいて、てるほにびっくりさせています。
牛が子牛を生んだ記事を読んで、目を輝かせているてるほに

「牛が牛を生むなんて当たり前じゃないか」

って悪態をついている長太郎がですが、これは、昼間に正彦から取材したネタ全てにダメ出しされて、無茶苦茶な例を挙げられたから。

「トマトの苗に林檎がなったとか、犬が人間に噛み付かれたとか」

もう、正彦の例えは無茶苦茶。それでも、次の日にヒトミちゃんが牛のニュースに関心があるのが分かると、それに賛同してそこへ取材へ行くことにする長太郎。他のメンバーも同意して、牧場へ向かいます。
実際に牧場に行っていて、これはロケですね。
私は、松本に住んでいた頃に美ヶ原高原で牛が放牧されていた時期によくいきましたが、牛の臭いってきついので、大変だったろうなって感じました。

お弁当でも正彦のヒトミちゃん贔屓が出ています。それと、2話以降、ご無沙汰だった正彦のカエル嫌いも出ていますね。
正彦は、ヒトミちゃん以外の女の子もちゃんと「ちゃん」づけで呼んでいるんですけど、わずかにヒトミちゃんを贔屓しているんですよね。
長太郎に対する嫌味、任された仕事での責任感と厳しさ、女の子達への優しさなど、正彦らしさが良く出ている話だと思います。

お昼の後で、長太郎とヒトミちゃんだけで別行動をするのですが、迷子になってしまいます。
この辺りから私の記憶に残っています。これは、DVDを買う前の子どもの頃に見ていた記憶で懐かしく感じました。
迷子になったヒトミちゃんと長太郎。これは遭難。火をおこしをしたり、魚をとろうとしたり、横井さんを例に出してヒトミちゃんを励ます長太郎。
横井さんが出てくるところに時代を感じます。

ヒトミちゃんの極端な絶望の考え方と長太郎の能天気の差がありますが、ヒトミちゃんの言葉に最悪な考えを長太郎も持ってしまいます。心細くなったヒトミちゃんがペンダントのロケットを開いて母親の写真を見ている時に、ロケットの反射で助かる方法を閃く長太郎。
無事に戻ってきて、ヒトミちゃんのママと父ちゃんに怒られ、学校でも佐々木先生に怒られる長太郎ですが、ヒトミちゃんの自分のことを助けてくれた長太郎への感謝の褒め言葉が素敵です。

「でも、先生。長太郎君はとっても頼もしくて、私、見直しちゃいました。そのことを新聞に書くつもりです」

ヒトミちゃんの横でしょんぼりしている正彦、照れて嬉しそうな長太郎。ヒトミちゃんの言葉で佐々木先生の長太郎への罰も軽くなります。
この話は、ところどころに「昭和」を感じる部分があって、正彦の性格のいいところ、悪いところが良く出ていて、最初の正彦の優勢から長太郎が優勢になっていく変化が面白く感じた話でした。
この話も、また楽しく懐かしく振り返ることが出来ました。面白かったです。